※ここでは、Photoshop CS4を使用して解説しています。
今やデジタルは、フィルムに匹敵する画素数をもち、弱点といわれてきた階調の問題をも克服しつつあります。その技術進化とともに、プロ、アマチュア問わずフィルムからデジタルへの移行もまた、急速に進んでいます。しかし、慣れ親しんだフィルムからデジタルへの移行には、少なからず壁が存在するのも事実です。
その壁を取り払うべくPhotoshopの機能とそのネーミングや操作性は、フォトグラファーが違和感なく直感的に使用することができるよう工夫されています。ここでは、そのような写真に特化したPhotoshopの機能を紹介していきます。
Photoshop CS4は、より直感的な操作性の実現により、フォトグラファーが違和感なく作業できるよう設計されています。また、写真の補正以外の部分でも、フォトグラフィーワークフローをトータルにサポートする機能が充実しています。
これまで、デジタルイメージングにおける画像の回転は画質の劣化を伴うため、なかなか手軽に角度を変えることはできませんでした。
Photoshop CS4では新機能「回転ビューツール」の搭載により、この問題が解決されました。「回転ビューツール」は写真データはそのままに、表示上でのみ角度を変更させることができる非破壊回転ツールです。手軽に自分の好きな角度に変更することができるので、特にタブレットを使用したレタッチ作業などでは、非常に役に立つ機能です。
ガイドやグリッドの角度も写真に連動し、回転中はコンパスが表示され、常に写真の上部を示します。「すべてのウィンドウを回転」をクリックすれば表示されているウィンドウすべてを、同じ角度に回転させることができるので、似た写真を比較する際に便利です。元の角度に戻すときはEscキー、もしくは「ビューの初期化」をクリックします。

写真を非破壊で回転
Photoshop CS4は、ズームやパンなどのスムーズな写真のプレビューが可能になりました。「てのひらツール」選択時、スペースバーを押したままドラッグ&ドロップで写真をパンし、放り投げるようにマウスを放すと写真が滑るように画面上を移動し、ゆっくりと停止するフリックパンをすることができます。
「ズームツール」による拡大・縮小もスムーズに描画されます。マウスボタンを長押しするとズームし続け、拡大率500%を超えるとピクセルグリッドが表示されます。ピクセルの境界がはっきり確認できるので、ピクセル単位の確認や編集もしやすくなります。
また、ズームした状態でHキーを押すと拡大率がロックされ、そのままマウスドラッグで任意の箇所を同じ拡大率でズームすることができます。これは大きな写真の詳細を確認したいときなどに非常に便利な機能です。これらのパンやズームは複数のウィンドウを同期させることができるので、写真選別の作業効率の向上を図ることができます。

ピクセルグリッドが表示され、繊細な編集作業の効率が向上
デジタル撮影された写真は、RGBで記録されます。Webやカラープリントでの運用であればそのままで問題はありませんが、印刷物に利用する場合はRGBからCMYKに変換する必要があります。
RGBからCMYKへ変換すると、どうしても見た目の色味が変化してしまいます。そのため、CMYK変換を想定した補正が必要となりますが、Photoshop CS4にはその写真がCMYKではどうのように見えるかシミュレートする機能が搭載されています。
シミュレートはメインメニュー「ビュー」>「色の校正」で実行することができます。「ビュー」>「校正の設定」で、シミュレートする内容の変更が可能です。
また、RGBモードで表示できても、CMYKモードでは色域外カラーになってしまう部分は、「ビュー」>「色域外警告」で確認することができます。

「色域外警告」。色域外カラーがグレーで表示される
暗室で作成するコンタクトシート(ベタ焼き)の作成も可能です。1ページに一連のサムネールを並べるコンタクトシートを作成することによって、複数の画像のプレビューまたはカタログを簡単に作成することがでます。
コンタクトシートは、Adobe Bridgeの「出力」ワークスペースで作成します。Bridgeには、あらかじめ多くのレイアウトテンプレートが用意されていますが、自分で自由にカスタマイズすることも可能です。さらに、ファイル名や透かしテキストの表示を設定することもできます。これらの設定をしたコンタクトシートは、PDF形式で出力されます。

Adobe BridgeでPDFコンタクトシートを作成




