モンキー・パンチ氏がWebサイトをリニューアルした理由は3つ。「デザインもさることながら中身をより充実させたい」「実験的な作品づくりにも取り組みたい」「原作者の意図をより適確に反映させたい」ということだ。その思いを実現するために、GoLive、LiveMotionが採用された。 「新しいメディアもツールもどんどん利用すべきだと思います。何故なら、誰かが利用しないとなかなか進化しないし、それで便利だということが広まれば、さらに進化に拍車がかかる。そういった意味で、今後のデジタル化への取り組みにおいて、インターネットというダイレクトに全世界と交流できるシステムを利用しない手はない」。 リニューアル制作を手がけたのは、氏の次男でもあるMPワークスの加藤氏だ。実は加藤氏は、これまでまったくWebサイトの制作経験がなかったという。「当初はHTMLだけでやろうと思ったんです。でも他のツールだと、レイアウトなどがなかなか上手くいかなかった。GoLiveの使い初めは、思いきってマニュアルを読まないで使ってみたんですよ。どういうことができるのかと思って。すると、デザインする感覚でサイトの構築やページの組み立てができ、Photoshopなどとも連携がよい。ロールオーバー効果も簡単に作れました。マニュアルを読んで勉強しなくても、直感的にWebデザインができる! こんな素人にも簡単に作れるということは、こいつ相当使えるな(笑)、と」。 Adobe GoLiveを日頃から活用している下山氏は、「テーブル内セルのレコード表示は便利です。しかもダイナミックリンクを使えば、データベースの内容から一覧リストが作成できるから、作業が今までより早く効率的になる。それにほとんどインタフェイスだけで、ソースを見なくて作業できるので、リンクを貼るのがとてもやりやすい」と語った。 「つまりWebサイト制作ツールとして初心者にも上級者にとっても使いやすい。これからWebをやってみようという人には特にお薦めですね」と、加藤氏がGoLiveについての感想を締め括った。
「今後はより長編の漫画をデジタルコミック化して、たとえばユーザの選択でストーリーが変わるインタラクティブ性のあるものを構築したり、現在進めているショートストーリーを1つの大きな物語の中で展開し、物語の舞台ごとにショートストーリーが楽しめるとか、いろいろ工夫していきたいですね。それと過去の作品をLiveMotionで置き換えて、新作のストーリーも作ってみたい」。 現在のところ、漫画家のWebに対する取り組み方はさまざまで、デジタル著作権の問題など、作品発表に際しての複雑な問題も残されている。しかし同時に、ユーザの漫画家に対する、作品のデジタルコンテンツ化へのニーズが高まってきていることも事実。モンキー・パンチ氏は、将来的にはCD-ROMやDVDで確立した技術をWebで活かしていくことや、立体的な表現、PCなどの液晶画面にあった色や表現の研究といったテーマを持っている。 「新しいメディアが出てくると、それだけ表現方法も広がる。1枚の紙、印刷物、アニメーション、Web・・・、そのメディアを広げるには、まず我々が利用しなければ。新しいメディアがでてくるのは、僕にとっても大歓迎です」。 漫画家やイラストレーターなどのクリエイターに開かれた、新しいWebの世界。その進化の過程で、Adobe GoLiveやAdobe LiveMotionが発揮する能力の高さに大いに注目していると、モンキー・パンチ氏は語った。今後の氏の活動からますます目が話せない。