GoLiveで制作した、サンプルのWebデザイン。テーブルを使ったレイアウトを簡単に制作できる
デザインウィンドウでは、サイトフローをデザインしていくことができ、ファイルやフォルダが自動的に生成される
ポイント&シュート機能で確実に画像のリンクを指定することができる。GoLive独特の機能で、使いやすさを第一に考えている
Webデザイナーとして、またWeb制作を教える専門学校の講師としても活躍する柳沢健司氏。そして日興證券、トヨタ自動車、ソフトバンクなど有名企業のWebサイトを手がけた実績を持つWebデザイナー新井美里氏。
現場で活躍している、2人のクリエイターにスポットをあて制作現場の声を聞いた。
1996年頃からWeb制作を始めて、5年というキャリアを持っている柳沢氏。エンターテインメント系のWebサイトや広告代理店経由の依頼案件が多く、これまでに衛星放送WOWOW夏のキャンペーンやディズニーランドのイベント用Webサイトなどを手がけ、最近では、元BOOWYのドラマー、高梁まこと氏の公式ページ「ARROW-UP」のWebサイトを制作している。また、マルチメディア系専門学校の講師としても有名だ。
Web制作をはじめた当初はいわゆる'手打ち'、すなわちハンドコーディングでHTMLコードを記述していたが、最近ではツール自体の機能が充実してきたことにより、Adobe GoLive 5.0を積極的に利用するようになったという。柳沢氏は、GoLiveを使う利点としてインタフェイスの使い勝手のよさを挙げている。
Web制作のステップは、デザインウィンドウでサイトフローを作成するところから始まる。オブジェクトを配置することにより、簡単にフロー図が作成でき、さらにサイトデザインの表示メニューから「デザイン送信」を選ぶと、そのサイトに必要なフォルダ、HTMLファイルが自動生成されるのだ。フローデザインが簡単にできるだけでなく、必要なファイルが作成、収集される「デザインの送信」は、柳沢氏も支持している機能の一つだ。
具体的なデザインの手順は、ドキュメントウィンドウにテーブルパレットをドラッグ&ドロップするという非常に簡単な作業で進めらる。また画像のリンク指定も、独自の方法であるポイント&シュートで確実に設定することができるのだ。スマートオブジェクト機能(※1)を使えば、Adobe Illustrator®やAdobe Photoshop®などのファイルを、GoLiveに直接読み込むことができ、さらにAdobe LiveMotion™で作成されたアニメーションも、GoLive上でswfファイルに変換することも簡単に行える。こういったソフト間の連携は、Webデザインの制作において高いクオリティへと結びついていく便利な機能だ。
サイトデザインが完成したら、GoLive 5.0から新しく追加されたFTP機能を使い、直接データのアップロードを行う。また差分アップロード機能を利用すれば、修正したファイルだけをアップロードすることもできるようになった。サイト管理者にとっては、なくてはならない機能だ。
最近のWebサイトは、1つのサイトにおけるページ数が増加する傾向にあり、構造も複雑化してきている。今までハンドコーディングで行えたものが、現在では、困難になってきているというのが現状だ。それだけに、Web制作ツールの重要性は増してきているといえる。実際、以前はハンドコーディングができるクリエイターの方がスペシャリストと思われていた時期もあるが、現在はオーサリングツールを活用したデザインから設計、構築までのトータルの技術を取得していることが必要不可欠となってきている。
HTMLの知識はもちろんのこと、どれだけツールが使いこなせるかによって、Webクリエイターとしての評価が問われる時代へと移行しつつあるようだ。
(※1)スマートオブジェクト機能:スマートオブジェクトを使用することで、Photoshop、Illustrator、LiveMotionのネイティブファイルをそのまま読み込むことができる機能。オブジェクトのアイコンをWebページにドラッグ&ドロップし、目的のファイルを指定するだけで、Web用に最適化されたファイルが別途生成されてGoLiveに読み込まれる。その際、オリジナルのファイルは一切変更されず、最適化されたファイルとの間にはリンクが保持されるため、容易に編集・更新が可能