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motion graphics 2000

開催記念企画:第2弾
ナガオカケンメイが語る
「motion graphics展参加作家の素顔」

vol.7
西光彦
菱川勢一 / DRAWING AND MANUAL

vol.6
松本弦人 / SaruBRUNEI
澤田幸 / moss design unit

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100LDK
松浦季里 / 七音社

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第一興商
生意気

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グルーヴィジョンズ
小島淳二 / ティ・ビィ・グラフィックス

vol.2
イナダマナブ/ MTVi Group
江口カン/ 空気モーショングラフィックス2

vol.1
中村克也 / AGES 5 &UP
Art Durinski /
the Durinski Design Group


開催記念企画:第1弾
interview with ナガオカケンメイ


vol.4
モーション
グラフィックス'99 & 2000

vol.3
モーション
グラフィックス'97 & '98

vol.2
モーション
グラフィックス展の軌跡と未来

vol.1
モーション
グラフィックスの魅力

Motion Graphics 2000 開催記念企画 : 第2弾
ナガオカケンメイ連載コラム
「モーショングラフィックス展参加作家の素顔」


vol.2
今回ナガオカケンメイが語るのは、
イナダマナブ/ MTVi Group
江口カン/ 空気モーショングラフィックス2
のお2人について

今回、ご紹介する2人の作家は一方はニューヨーク在住。そして、一方は福岡在住。東京の方がやはり多くなってしまう中で、「東京以外」というところで何か「東京への意識」が感じられました。とかく東京にいると自分たちが時代や流行の中心にいるような錯覚に陥り、そう意識してしまいます。まぁ、それも一方ではあっているのですが、では、実際にその意識の中核である東京を離れてみると、以外と中心ではなかったりします。あるのは虚像としてのセンター。そこらあたりも含めて、さて、素晴らしいお二人をご紹介致します。


inadaイナダマナブさんは現在、MTVの中でWebクリエイターとして活躍中の人。ニューヨークADCの入選実績も数回あり、ADC側から「若い人を指導して欲しい」との養成をうけるほどの実力の持ち主です。僕がイナダさんと出会ったのは、実ははっきり覚えていないのですが、98年の企画で海外勢を半数は入れたいと思っていた時、やはり映像と言えばMTVじゃないかと声をかけた際、偶然、その人が日本人であったと、そんな感じだったと記憶しています。元気で前向き。そして、アーティスティックな面が大変濃いのに、世界的な視野から、自分がいる「映像とデザイン」というジャンルを見ることができることで、社内でも頭角をあらわし、若くして“イナダマナブルーム”を持ち、独自なデザイン表現を確立している人です。展覧会の企画主旨を誰よりも理解し、逆にこうしたらもっといい的なアドバイスも何度かもらっているイナダさんが言う「こういう展覧会は必要ですよね」の言葉が、何度となく僕らを勇気付けてくれました。

作家というと、自分のスタイルを気にしていて、どんなオーダーが来ても自分色で作ってしまうところがありますが、イナダさんの場合、その場、その仕事によって、あえてスタイルを持たず、考え方や解釈の仕方で勝負する人だとおもいます。アメリカという視野は、彼と話をしていると、本当に「日本と違う」と、実感します。逆に大きなマーケットがない日本を、イナダさん的には、面白く考えているように思いました。


eguchi空気の江口さんの作品ビデオを見たとき、僕はドローイングアンドマニュアルの菱川に似ていると思ったことがあります。とても器用でものの理解の速度が早い。そんな彼はとあるCGソフト代理店の担当者より紹介して頂きました。

なによりも気になったのが、東京からはかなり離れている福岡という地で、東京の仕事をバリバリにこなしている点でした。と、いうことは、打ち合わせの際には通っているんだろうかと聞いたことがありますが、遠隔地なりの工夫をして、とはいっても、月に一度は上京するというペースの中で、地元の仕事もしながら東京の仕事にこだわるところが、なんとも僕の心をくすぐりました。

クリエイターというのは、いろんな魅力の側面を持ちます。ある人は純粋に作家性だったり、ある人は人間の暖かさだったり。そんなことを考えた時、僕はなぜだか、東京の仕事を東京という地以外でやっているクリエイターに心を引かれます。京都、名古屋、岐阜、大阪・・・。その土地にいることで、何か「自分らしさ」を失わないようなという「自分の品質管理」をしっかりしている、と、言うか、東京というあまりにも情報が多く、流行に惑わされやすい土地を避けて、そんなスタンスで仕事をしている姿を見ていると、どうしても憧れてしまう。

ある時江口さんの事務所を訪ねた。中心地から少し離れた、緑の多い地。高い建物も目立って周りにはない、落ち着いた場所。そんな場所選びのポイントを聞いてみると、「自分たちの居心地のいいところ」という答え。自分が東京で事務所を持っているからだが、僕だったら、そうは答えたくても、やはりクライアントとの便のいい場所を選ぶ。自分たちもある程度かわいいが、やはり、東京という場所は「仕事をしてなんぼ」という世界が漂う。自分のスタイルを確立してやっているひとはほんに凄いと思いつつ、なかなか出来ないのが東京のように思い、だからこそ、離れた土地で東京を感じられる仕事のスタンスは羨ましいのだ。江口さんはCGの人ではない。そういう印象。いつまでも実写にこだわって、楽しんで仕事をするという考えが、作品からあふれている。

イナダ マナブ / MTVi Group
1994年のMTVONLINE(現MTVi Group)の発足と同時にアートディレクターとしてMTV NY本社にて活動を始める。 クリエイティブな視点と最新技術を駆使し様々なウェブデザインを手掛ける。1996年にAIGA Graphic Design USAのウェブデザイン部門で賞を受賞。同年NYADCにて行われたMTV Graphics展、Young guns NYC展に参加する。 2000年、現在、クリエイティブディレクター/プロデューサーとしてMTV.COMの日本版ウェブサイト立ち上げを指揮と共にチャンネルとのコラボレーションを通し、ブロードバンドコンテンツの可能性を探っている。
http://www.mtv.com

江口カン / 空気モーショングラフィックス2
1997年設立。スローガンは「カッチョイイ映像会社」。vibe「WHAT'S HOT」「WHAT'S COOL」「VIBE NET」、viewsic「gardener gala」「seagull screaming kiss her kiss her」「Rock @ viewsic」、フジテレビDVDロゴムービー、テレビ朝日「J.LEAGUE 2000」、他TVCM、タイトル、ミュージックビデオ等を演出・製作。2000年7月より新体制「空気モーショングラフィックス2(ツー)」として活動中。
http://www.koo-ki.co.jp

vol.3はこちら


モーショングラフィックス展
公式サイトはこちら
http://www.motiongraphics.org/


ナガオカケンメイ
1965年北海道生まれ。原宿サンアドなどのデザインワークを経て喫茶店を名古屋に開業し、以後4年間経営。お店のテーブルで制作した公募作品が89年朝日広告賞を受賞し再度上京、日本デザインセンターに入社。翌年、原研哉氏と日本デザインセンター原デザイン研究所を設立。竹尾ペーパーワールドの企画プロデュースなどを手がけ、グラフィックデザイナーからマルチな活動へ移行する。1997年、映像とグラフィックデザインの間にあるモーショングラフィックスの可能性を探るべく、ドローイングアンドマニュアルを設立。