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motion graphics 2000

開催記念企画:第2弾
ナガオカケンメイが語る
「motion graphics展参加作家の素顔」

vol.7
西光彦
菱川勢一 / DRAWING AND MANUAL

vol.6
松本弦人 / SaruBRUNEI
澤田幸 / moss design unit

vol.5
100LDK
松浦季里 / 七音社

vol.4
第一興商
生意気

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グルーヴィジョンズ
小島淳二 / ティ・ビィ・グラフィックス

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イナダマナブ/ MTVi Group
江口カン/ 空気モーショングラフィックス2

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中村克也 / AGES 5 &UP
Art Durinski /
the Durinski Design Group


開催記念企画:第1弾
interview with ナガオカケンメイ


vol.4
モーション
グラフィックス'99 & 2000

vol.3
モーション
グラフィックス'97 & '98

vol.2
モーション
グラフィックス展の軌跡と未来

vol.1
モーション
グラフィックスの魅力




Motion Graphics 2000 開催記念企画 : 第2弾
ナガオカケンメイが語る
「モーショングラフィックス展参加作家の素顔」


vol.5
今回ナガオカケンメイが語るのは、
100LDK
松浦季里 / 七音社
の1グループと1作家について

100LDK普通に仕事をする関係の中で自然に出会った100LDK。グラフィックデザインが静止から動きを持つという経過をまったく意識せず、クリエイティブとしてデザインをはじめた時、彼らはイラストレーターよりも先にAfter Effectsのような動きもののソフトを使っていたという。しかも、すごく自然に。

平均年齢23才。おそらく知人である先輩の事務所に間借りし、威張ることなく淡々とデザインをする。そんな姿勢がなんとなくいいなぁと思った。リーダー格の築山君はもともとは僕の会社に入ろうと面接まで受けた人であったという。僕はそれを知らなかった(笑)のだが、その時彼はきっと21才。すでに映像作品をいくつか自主制作し、クラブでのVJ活動も積極的に行っていた。そして、同じような活動をしている同世代の仲間と出会う。

作品に若さを感じるのは気のせいではないと思う。しかし、この場合の「若さ」とは、劣った力量的な意味ではなく、若い感覚がデザインの中で「いい意味での割り切り」をつけている。彼らの作品にはその若さが、まるで微生物が活動するかのように炸裂し、弾ける。映像作品につける音楽もそういう意味で若さをもっている。気の遠くなるような作業を伴うアイディアに、立ち向かう若さも。こういう作家がこれから活躍していくことは目に見えてよく分かる。だからこそ、なおさら、自分ができることとしての支援として、実力をしっかり認めた上でじっくり見守っていきたいと心から思う。

松浦 季里氏松浦季里さんは大阪の人であった。99年のモーショングラフィックス大阪(mgo)の参加作家として、FM802のプロデューサーから強く推薦を受けて、彼女の事務所「七音社」の門をたたいたように記憶する。

とにかく「楽しいこと」にこだわる彼女は、彼女自身がキャラクターであり、その当時、全体的に映像クリエイターは映像オタクっぽい感じで暗いイメージを僕は持っていたので、なんだか、これぞ大阪、これぞクリエイターと思った記憶がある。クリエイターとはクリエイターでなくてはならない。何をしてもクリエイティブであって欲しいし、話しをするだけで、普段の生活の中にはなかなかないアイディアとか刺激が受けられるような、そんな資質をオーラのように放っていて欲しい。松浦さんには最初からそれを強く感じ、忘れかけていた「気を抜くんじゃないぞ、おまえ、クリエイターだろ!!」という言葉が、僕の心に響いた。

パラッパラッパーの文句のない発想力とグラフィックへのショック。そして、ゲームを作っているらしいと言われたうわさの「ビブリボン」をひとあし先にプレイステーション関連の方からやらせてもらったとき、僕は完全に心の中で「すごい、すごい」を連発していた。黒バックに線画の手書き。キャラクターがシンプルなゲームの中で音楽に合わせて踊ったり回転したり・・・。それはまさに彼女自身であった。

この2人もそうだが、日々の「デザインじゃない」生活の中で、いかに遊んでいるか。それが結局、クリエイターとしての人格やオーラとなって、単なる食事やぼそっと呟く言葉にあらわれる。同じ人間なのに、こんな返事の仕方があったんだ、とか、話しの間が面白いとか、この歳になってやたら人間に感心する。築山君の謙虚さにほほえみながら、やることはやりまっせという感じが本当に痛快。また、松浦さんはどんな悲しいことも、何か「夢」、しかもカラフルなものに変えてしまう何かを感じる。

こんな人(クリエイター)がいるんだから、自分ももっと頑張らないとだめだなぁ。いつもいつもいつも。そして、いつもいつも、そう感じる2人です。

100LDK
築山直之、大軒良太、石井将基、竹下良平、岩元正幸による映像製作者集団。1999年初頭に結成。DEVENETTE+、N/A33などの服飾関連の店鋪映像、シューズブランドSTRIDEのイメージクリップ、SONY STYLE、ヴァージンアトランティック航空、等の企業イベント用映像、SMEのミュージックチャンネルVIEWSICのステーションID、等を手掛る傍らレギュラーイベント「MOTHER SHIP」他多くのイベントでVJを勤める。
http://www.100ldk.com

松浦季里 / 株式会社 七音社
学生時代よりCG制作を始め、音楽家松浦雅也と短編映像音楽作品を制作・発表。作品制作と並行して、各局のニュース番組や「ひらけ!ポンキッキ」「ひとりでできるもん!」などの子供番組のオープニングタイトルアニメーションを制作。「音楽ファンタジー 夢」にも作品を提供。CD-ROM作品集『Kaleide [K]1983-1994 kiriMatsuura works』CD-ROMゲーム『Paradise*Rescue』プレイステーション『パラッパラッパー』 『ウンジャマ・ラミー』のCG担当。'99『ビブリボン』では、「ビブリ」等のキャラクターをデザイン。夢は究極のキャラクター『対話コミニュケーションが可能な人間に役立つ人型ロボット』をつくること。
http://www.NanaOn-Sha.com

vol.6はこちら



モーショングラフィックス展
公式サイトはこちら
http://www.motiongraphics.org/


ナガオカケンメイ
1965年北海道生まれ。原宿サンアドなどのデザインワークを経て喫茶店を名古屋に開業し、以後4年間経営。お店のテーブルで制作した公募作品が89年朝日広告賞を受賞し再度上京、日本デザインセンターに入社。翌年、原研哉氏と日本デザインセンター原デザイン研究所を設立。竹尾ペーパーワールドの企画プロデュースなどを手がけ、グラフィックデザイナーからマルチな活動へ移行する。1997年、映像とグラフィックデザインの間にあるモーショングラフィックスの可能性を探るべく、 ドローイングアンドマニュアルを設立。