Video and audio
デジタル・フロンティア page: 1 2
また、背景に光源があるならばキャラクターに反映させることも大切です。各キャラクター素材は3次元上ではトゥーンなので、やわらかい光を乗せることはできません。そこで、合成上で背景に光源があるなら同じようにキャラクターに反映させる。こういう作業をしないと浮いてきてしまいます。背景の光がどうなっているのか?、それがキャラクターにはどのように反映されるのか?、それらを合成時にキチンと考慮しなければなりません」とディレクターの大塚氏は語る。

アップルシードの魅力は、壮大なスケールのバトルが未来世界を舞台に展開されるストーリーだ。これらのシーンに多数登場するメカのスピード感はAfter Effectsで施されたブラーによって演出されている。キャラクター類の3DCGは、なにもエフェクトを適用していない綺麗な状態のものをレイヤーに配置し、After Effects用のプラグイン「Reel Smart MotionBlur」でモーションブラーを適用している。
ディレクターの大塚康弘氏
シーン中の被写界深度もAfter Effectsで生成されているところがある。3DCGソフトでZ軸に対する奥行き情報をグレースケールのマスクデータとして書き出し、それをAfter Effectsで読み込み、被写界深度を付けたシーンを生成する。画像自体に奥行きの情報を持つRLA形式を使っているが、アンチエイリアスが適用されないという問題があるので、Mayaなどのフォグを使ってデプス変わりに使用したこともあるという。

After Effectsなどをフルに活用して制作された『アップルシード』は、新たなCG映像の新しい幕開けを切ったばかりだ。デジタル・フロンティアが、今後もどのような驚く映像作品を実現するのか期待が膨らむ。
トップに戻る

back