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| 江面氏はイノセンスの制作の中でも一番辛かったシーンは「赤のモノトーンで薄暗いシーン」だったと振り返る。「RGB」の「G」と「B」が存在しないシーンで、ほぼ「R」チャンネルのみ256色階調の世界だ。こうしたシーンは、1枚だけの絵ならば256階調でも大丈夫なのだが、レイヤーが重なってお互いに打ち消しあうと、0が1になったり、3が2になったり四捨五入されたりして絵の階調が損なわれていくという。 そうした問題を解決したのがAfter Effectsの16bitモードだ。作業の大詰めの段階で、Power Mac G5が投入され、計算スピードの向上により16bitに移行することで劇的にバンディングを減らし、諧調表現を実現することができたという。 |
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| 「ビジュアルエフェクトを新人に教えていて感じるのは、"どこを光らせると良いか?"という絵作りの根本に対して困惑していることが多い、という点です。After Effectsのオペレーションは3〜4ヶ月もあれば習得できますが、絵を作る能力は短い期間では習得できません」。 ビジュアルエフェクトクリエイターに必要とされているのは、「どこにどのようにして光を当てて、光らせてかっこよく見せるのか?」という駆け引きだ。では、こうした駆け引きはどのようにして身に付けることができるのだろうか。 「"なぜ、ここが光っているとかっこよく見えるのか?"そんな部分を日頃から観察して蓄積することです。例えば、駅で見かけた金属製の手すりの光り方がかっこよかったから、記憶しておいてあとで実践してみよう、とか、いろいろな写真家の作品を見たり、絵画を見たり、映画を見たりして、ディテールや表現手法などを頭に記憶しておくなど、いろいろなものを観察して蓄積しなければなりません。エフェクトを制御するときに頭の中の引き出しからイメージを取り出し、いかに実現できるか、After Effectsはそんな作業を支えてくれますね」。 |
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