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Video and audio
NAB2004レポート page: 1 2 3
April 19 - 22, 2004 Las Vegas, NV May 2004
当日行われたデモの様子など、アドビブースの模様をQTムービーで紹介
QuickTime Low | Hi (06:12)
2004年4月19日。この日NABがスタートした。

National Association of Broadcasters−通称「NAB」は、毎年4月にラスベガスで行われる世界でもっとも規模の大きな放送機器の展示会である。昨年の88,328人を大きく上回る97,544人もの来場者があったとの発表通り、会場は例年以上に賑わっている印象を受けた。一昨年あたりまでのトレンドだったWebストリーミングに代わって、今年の出展各社が取り上げたのはHD(High-Definition)。日本においても、先行したBSデジタルに続き、昨年から地上波デジタル放送が始まり、2011年7月24日には完全にデジタルに移行する予定になっているが、放送のデジタル化の流れは全世界的な潮流のようである。

The High-Def Desktop Super Session
最初に展示会の初日に行われたスーパーセッションの内容をレポートしよう。キーノートを行ったのはアドビのデジタルビデオ担当シニアディレクターであるDavid Trescot(デイビット トレスコット)。テーマは「The High-Def Desktop」。コンベンションセンターのS219ホールは午前中にも関わらず席は満席で、HDへの関心の高さが窺える。余談だが、日本ではHigh-Definitionの頭文字をとって「エイチディー」と呼ぶが、米国では「ハイデフ」と省略して呼ぶことが多いようである。
セッション中にAdobe Premiere Pro 1.5によるHD編集のデモを行うDavid Trescot

David Trescotは、冒頭のプレゼンテーションのなかで、米国だけでもHDを視聴できるテレビが900万以上の世帯に普及しており、今後HDコンテンツの需要が増えていくことは間違いないと説明。その上で編集能力、投資効率、柔軟度の高さから、HDの制作環境はデスクトップをベースにするシステムが中心になるだろうと述べた。同日に、アドビでは、Adobe® Premiere® ProAdobe After Effects®Adobe Encore(TM) DVDAdobe Audition(TM)の新バージョンを発表しており、Premiere Pro 1.5では、HDへの完全対応が大きく取り上げられている。David Trescotは、アドビにとってのDesktop HDのパートナーとして、Matrox、Bluefish、1Beyond、Canopus、CineForm、BOXX Technologies、そしてMicrosoftの名前を挙げ、Premiere Pro 1.5によるHD編集のデモンストレーションを行った。SDと同じようにタイトル、トランジション、エフェクトはすべてリアルタイムで軽快に動作しており、その完成度の高い編集システムに聴衆から拍手が送られていた。
続いて登壇したのは、Microsoft CorporationのDavid Fester氏。同氏は、まもなく全米で公開される「HERO」の劇場公開予告編をWMV HD (Windows Media High-Definition Video) フォーマットで上映した後、HDは既存のテレビ番組から置き換わるだけでなく、制作のワークフローから、放送や配信のあり方も変えるだろうと語った。そして、同氏が手に取ったのが80GBのHDDを内蔵した携帯型のメディアプレイヤー。配信だけでも、何百万ドルものコストを伴うVHSテープの代わりにWMVフォーマットでこのメディアプレイヤーにデータを転送すれば、配信コストもかからず、しかも即座に高精細な映像が見られることを示した。

最後に登壇したのは、米国サンタモニカのポストプロダクションSTEAM社のオーナーであるScott Bryant氏。Premiere ProとAfter EffectsによるHDコンテンツの制作工程を披露しながら、両製品のコンビネーションは、余計なことに気を取られず、制作そのものに意識を集中できること、そして、Adobe Premiere ProベースのデスクトップHDシステムのコストパフォーマンスの良さを評価した。
Microsoft CorporationのDavid Fester氏が手にしたWindows Mediaの携帯型メディアプレイヤー
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