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| ハリウッドに君臨するイマジナリー・フォーシズは、新たにWebにターゲットを定める。ライル・クーパーと彼のスタッフの成功の可能性は? ジョー・シェプター |
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最近の イマジナリー・フォーシズ には、これまでの成功に甘んじるつもりがないらしい。過去の名声にすがることをしないのだ。「あれはもう過去の話」とピーター・フランクファートは、追随者が続出したカイル・クーパーの映画 「セブン」のタイトルシークェンスについて、こう語る。「どの商品CMを見ても、ギザギザの逆光の文字ばかり。 考えてもみてほしいよ。「セブン」は連続殺人魔の映画だ。4ストロークのスポーツユーティリティ・ビークルがテーマじゃないんだ」 イマジナリー・フォーシズが今変えようとしているのは、タイプだけではない。ハリウッド地区の深部でデジタルの乾式壁が急速に動いている。このプロジェクトは、イマジナリー・フォーシズネットワークと名づけられている。その目的はWebである。 驚くだろうか? きっとそうだろう。カイルが創設したイマジナリー・フォーシズは、私たちが目にする映画のタイトルシークェンスを革新したモーショングラフィックスのスタジオとして名を馳せてきたからだ。イマジナリー・フォーシズの作品は、タイムズスクエアを飾っている。また 「メン・イン・ブラック」で、人の目を釘づけにする。 「ワイルド・ワイルド・ウエスト」「ミッション ・インポッシブル」「ドクター モローの島」の冒頭も彼らの作品だ。 |
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サンセット・ブールバードにある彼らのオフィスに入ってみると、それがよくわかる。壁に貼られているのは、 「ミミック」のシークェンスに使われたピン止めの蝶のディスプレー。もうひとつの絵は 「デッドマン ・オン・キャンパス」 の1シーンで、首にロープを巻かれた男の審問場面を描いたドローイングだ。「どの時点で縛り首にするのがふさわしいか?」との文が添えられている。らせん階段を上ると、雑誌の表紙が壁に飾られているのが見える。 「ディティールズ」「エンターティンメント ウィークリー」「ワイアード」。 少し先に入ると、クーパー本人のオフィスが目に入る。ここはこぎれいな小部屋で、賞が並び、デザインやタイポグラフィの本で埋めつくされている。シェークスピアの特別編集版まである。クーパーがなにかと引き合いに出すのが、このシェークスピアの台詞だ。 外は濁ったスモッグに日が沈もうとしているところだが、クーパーはここにいて眺めを楽しんでいるわけではない。果敢にも冬のシカゴに滞在し、初の監督作品「ニューポート サウス」を制作しているところだ。e-mailでの連絡では、監督業にすっかり夢中になっているらしかったが、なんとか時間をみつけて、イマジナリー・フォーシズの新しい路線について話してくれた。「インタラクティビテイのすごいところは、思想、アイデア、オブジェクト、ストーリーの間に結び目を創り出す点だ」と彼は言う。「それらが関連し合ったり、あいるはまったく無関係に、いってみれば意外なインスピレーションを生み出すんだ」。そして、「ニューポート サウス」のWebサイトに行けば、自分が制作した初のWebデザインが見られるよ、と言葉を添えた。 クーパーとそのパートナーたちは、イマジナリー・フォースィズ ネットワークがどんなデザインになるのか、今のところ明かしていない。「まずはコンテンツ、コマース、インタラクティブ体験の新しいデザインを備えたWeb環境の創造に専心するつもりなんだ」とパートナーのひとり、チップ ヒュートンが語る。Boo.comからジョー・カートゥーンまで、なにが入ってもおかしくないような説明だ。 それはクーパーとそのスタッフにとって、けっして容易な戦いではないのを物語っているのかもしれない。イマジナリー・フォーシズはこれまで主として、他社の依頼で仕事をこなしており、Webを扱った経験はほとんどない。現在のイマジナリー・フォーシズのサイトは「できそこないより少しまし」という程度だとフランクファート自身も認める。もちろん誇張には違いないのだが、それでもイマジナリー・フォーシズが真価を発揮している部分は、2分ほどの長さしかなく、インラクティブティともほぼ無関係な、そのメインタイトルにある。しかも、言うまでもないことだが、Webコンテンツビジネスに、強力なライバルはけっして不足していないのだ。 |
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| もっともイマジナリー・フォーシズは、先刻それを承知している。「我々は、オンラインコンテンツを開発している」とフランクファートは言う。「そこいらのアホと同じようにね」 彼らは自信にあふれている。そしてそれにはおそらく理由がある。たとえばイマジナリー・フォーシズは、才能集団だというのもそれだ。「セブン」以来、スタッフを引き寄せる磁石の役割を果たしているのはクーパーで、才能を発掘することにかけては、デザイナーとしての仕事と同様、驚くほどの実績がある。 イマジナリー・フォーシズはさらに、ハリウッドでは希な、街路で生きていく才覚がある。「映画のメインタイトルという仕事のおかげで、ぼくたちは金の節約がじょうずだ」とフランクファートが言う。「会議室に行って階段の下で撮影すればいいんだ。バスルームでもいい。なにかやるのにフル装備のモーターホームやロケーションセットがいらないんだ」。彼らはその上、ストックした撮影フィルムまでよく利用する。この業界では普通、チーズっぽい、つまり低級な手法と呼ばれている。「チーズっぽくなくするのさ」とヒュートンが言う。「そしてもう一度チーズ化するんだ」とフランクファートが口を添えた。 イマジナリー・フォーシズは、誠実なコンテンツ作りがなにかを知っている。クーパーの新作映画とは別に、フランクファートがすでに「ブレード」というヒットを制作しており、おそらくはその続編も期待できるだろう。もっと日常的なレベルでいえば、クーパーはストーリーテリングこそ、イマジナリー・フォーシズ軍団の本領であることを実証してきたし、イマジナリー フォースィズの全員がそれを理解している。完成度の高い「セブン」のような作品でも、タイトルシークェンスそれ自体に物語があり、それ自体が物語である。連続殺人犯が自分の指紋を削ぎ落として、自らの仕事ぶりをなぞっていく鮮やかなスナップショットである。 新しいネットワークの発足日はいまだ公表されていないが、イマジナリー・フォーシズは、いつもの路線を守りつづけており、金の卵を抱いたガチョウを過剰なエネルギーで殺してしまわないように気をつかっている。タイムズスクエアに間もなく新作をデビューさせる予定だし、「ミッション・インポッシブル2」「シャンハイヌーン」「ビセンテニアルマン」など、新作映画のメインタイトルの仕事も抱えている。 付け加えておけば、もしイマジナリー・フォーシズがコンテンツ制作事業に乗り出すなら、みんな気をつけたほうがいい。最近ではみんなが、革命的になるのだと語っている。彼らはすでにしてそうなのだから。 Adobe.comのシニアエディター、ジョー・シェプターは、本稿の執筆にサブネット ニューメディアのブレンダン・ドーズの協力を得たことに感謝している。ドーズは、映画メインタイトルの先覚者、Saul Bassにささげるすぐれたサイトを運営している。 |
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