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| コンバージェンス(集中)を重視する放送デザイン界の大御所 ジョー・シェプター |
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もしアメリカ人がドル札を崇拝するのと同じように、放送デザインも信仰の対象とするなら、カリフォルニア州カルバー・シティーにあるとある建物は、まさにこの宗教の神殿ということになる。そしてビリー・ピタードこそこの神殿の司祭。 「私たちは、放送のアイデンティティが従来以上に発揮されるようなやり方で、制作をしてきました。文字通り世界中のテレビ局のために、私たちは何百もの作品をつくってきたんです」と彼は話してくれた。 まさにその通り。ピタード・サリバンが制作したデモフィルムをほんの5分でも見れば、誰しもテレビの見過ぎに罪悪感を覚えることだろう。次から次へとチャンネルが切り替わる。NBC、ABC、ショウタイム、HBO、ディズニー、ドイツのSAT 1、イギリスのスカイ、日本のJスポーツ、ラテンアメリカのディスカバー・キッズ・・・とまあ、果てしなく続くのだ。 |
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150人以上の従業員を抱え、5つの大陸に事務所を構えるピタード・サリバン社は放送デザインの最大手だ。とは言え、この会社は設立されてまだほんの10年あまり。1986年のこと、クァンテルはハリーという世界最初のコンポジティング・ツールを導入した。デジタル・テクノロジーの発展によって、面倒なセル・アニメーションの世界から解放されると信じたピタードとパートナーのエド・サリバンは、 ポストプロダクション・ハウスの奥の部屋に店を構えた。 それ以来、この会社は急速に成長を遂げ、規模の点でも、テクノロジーの点でも屈指の企業になった。1991年に、ショウタイム向けにすべてデジタルのネットワーク・パッケージをはじめて制作した。また1995年には自らネット・キオスクを考案した。この頃はまだドット・コム現象は、ベンチャー・キャピタリストの目にもほとんど止まらなかった時代だ。クライアントにもeコマースというものがよく理解されていなかった。そして今、ピタード・サリバンはWeb、放送の集中から、インタラクティブ・テレビまで、あらゆるものをその視野に入れている。 この会社そのものと並んで、会社が入っているビルも、ちょっと知られた存在だ。コンクリートと鉄、そしてガラスでできたこの建物は、都会派の反体制建築家、エリック・オーウェン・モスの設計になるものである。広いオープンスペースは従業員にとってはゆとりのスペースであり、共同作業の場ともなる。ピタードは次のように話してくれた。「物理的に広々としていると、自然と人々が集うようになります。そのような場では空間の広さが人々の連帯意識を高め、お互いに語り合い、そして物語を共有するようになるのです」。 建物が名物であるのは確かだが、最も印象的だったのは、情熱を内に秘めた紳士ピタードの性格そのものだ。ピタードは慎重に正確な言葉を選びながら語ってくれた。そして彼が1番多く使った言葉は「コンバージェンス(集中)」。 彼はさらに次のように語った。「ほとんどの人はWebというものを、まるで静止したメディアであるかのように思っています。でも私たちは、スクリーンに秘められたパワーについて、別の考え方を持っているのです。完全な動画を再生できますし、しかもサウンドと組み合わせることも可能なんです。このようなことは、ほかのメディアに比べても遙かに自然なことです。紙の上では、文字が言葉となり、これが組み合わされて文章になります。これは非常に抽象的です。画像を目で見、音を耳で聞き、そしてその画像が感性に、あるいは知性に訴えかけてくるのに身を任せる。この方がずっと自然じゃありませんか」。 「デザインの力がどのように発揮されるかという問題に関してはまだ答えが得られていません。しかしそれでも、おそらく私たちはみんな、その答えを出そうとしているはずです」。 みんなと同様に、Adobe.comの上級エディタであるジョー・シェプターも、自分はテレビを見過ぎているなんて考えていないようだ。 |
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