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| スーパーボウルからオリンピックまで……、Rezn8の仕事はまるで選手権の集大成のようなものだ。 ジョー・シェプター |
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Rezn8のCEOであるポール・シドロはこの世で「ボウリング・フォー・ダラーズ」というTVゲームショーから職業上の貴重な教訓を得た数少ない人物のひとりといえるかもしれません。
彼は言います。「最初の頃、彼らは自動ピンセッターを持っていなかったのです。それが私がテレビで仕事をするようになったきっかけでした。1年後、彼らが機械を手に入れると私は用済みになりました。だから私が失職したのはテクノロジーのせいで時代遅れのものになったからと言ってもよいでしょう」。 そう茶化すシドロですが、その教訓を忘れたことは1度もありませんでした。その巨大な社内PCネットワークからピナクルDVDシステム、クラッシュが絶えないベータコンピュータのショップまで、「新しい小道具」の部門では総勢30人のRezn8は同規模のあらゆる企業を打ち負かしてきました。「ポールはテクノロジーに行く手を阻ませるようなことはしません」と同社CTOのビル・コヴァクスは言います。「私たちが持っているものは手に入るかぎり最良のものばかりです」。 |
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もうひとつシドロが「ボウリング・フォー・ダラーズ」時代に手に入れたのは、テレビというのは彼のような人物にはすばらしいところだという認識でした。彼は公的な訓練もなしに放送業界最高のデザイナーのひとりとなってABCやCBSといった放送局の仕事をしていたのです。彼は12年前にRezn8を設立するためにみずからたもとを分かちましたが、それ以降彼の会社はスポーツやネットワーク用グラフィックスの専門家という評判をうち立て、8つのエミー賞を獲得しています。その最新作が今年のスーパーボウル用のグラフィックスです。 今日のシドロからはピンセッターをしていた姿はほとんど想像できません。彼はそのあでやかで明るかった日々を手放して3Dアニメーション会社によくある暗色の壁や平らな黒テーブルを手に入れました。Rezn8の豪華な作戦室でさえ、半円形の革のカウチはバルコのプロジェクターの下にありますし、窓はありません。 シドロがインタビューに姿を見せたときはマイクロソフトが計画しているX-Boxのデモが終わったばかりで、それ以外のことはほとんど頭にないようでした。「もうすぐエフェクト作りの考えかたに革命が起こりますよ」と彼は言います。 どういうことか例を見せようと、彼はコンピュータの画面に身を乗り出して、燃える建物の画像を見せてくれました。粒子ソフトが作成するほこりや水、コンピュータが生成するレンガの店頭、倒れる人々。何百という細かなアニメーションをする要素が動きます。2階の窓から火の玉が弧を描いて飛び出してきて、道に影のパターンをつくります。 「現実は複雑なものです。だから、環境を複雑にできればできるほど信憑性が増すのです。数年もすれば物理的にモデリングするソフトを使って環境をつくり、動的に効果を作成できるようになるでしょう」。 この日はほとんど自由時間のなかったシドロですが、駆け足でAdobe.comにスタジオを案内してくれました。Rezn8はある種の浸透圧で動いているようです。シドロが好きなのはマルチタスクな人です。After Effectsのマウスをうまく操れ、Photoshopの艶消しができるCGマスターがいれば結構幸せなのです。そのため、実際さまざまな仕事をさせられながらもRezn8に残っている人々はどんなプロジェクトがやってきても対応できます。 「実に上下関係のない組織なんです。みんな何でもこなせます。私が担当を入れ替えたって適応できる能力の持ち主ばかりですよ」。 従業員の側もシドロは自分が説いていることを実践していると認めています。彼は顧客と商談をするのと同じくらい手際よくピナクルマシンでDVDをつくってしまうような人物なのです。しかも、この会社はATM機械の画面をデザインするとか「サイバーワールド」というIMAXの映画に動画を提供するといった、本業から大幅に逸脱したプロジェクトにとりかかっていることもしばしばあります。 シドロの部隊は目が回るほど多様なメディアに展開しています。本当に彼らはどこまで行くのだろうと思わずにはいられません。もっとも、当面その混淆はうまくいきそうですから、現実を直視することにしましょう。ガーターから10本のピンを引き出していたことを思えば、ずいぶん遠くまで来たものです。 Adobe.comの編集主任であるジョー・シェプターは1度親指がボウリングのボールから抜けなくて骨折しそうになったことがあります。 |
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