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1,260万人を動員した『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』から2年。プロデューサーの亀山千広氏、監督の本広克行氏、原案の君塚良一氏、脚本家の十川誠志氏が『踊る』シリーズの第三弾として生み出したのが、ユースケ・サンタマリア扮する真下正義にスポットを当てたスピンオフ・ムービー『交渉人 真下正義』だ。
『交渉人 真下正義』は警視庁初のネゴシエーター(=交渉人)である真下警視が地下鉄を舞台にテロリストと対峙するサスペンス・ストーリー。VFXは銃撃戦や爆破のような派手なシーンだけでなく、パッと見では気づかない日常のシーンでも効果的に活用されている。150にも及んだVFXカットを担当したのが老舗CGプロダクション、リンクス デジワークスだ。
本作では、真下や彼の部下たちが使用するパソコン、地下鉄の指令室のモニタ、家電ショップに並んでいるテレビなど至る所で「ディスプレイ」が登場し、そこで映し出される映像が重要な意味を持っている。短い制作期間の中、このようなディスプレイに映し出される再撮用の素材制作もポストプロダクション作業と前後して進められた。さらに、4班体制で同時に進行している撮影現場に、VFX班から誰かが立ち会わなければならない。「プロジェクトの進行管理には気を遣いました。いつまでにどのVFXカットを終わらせる、そのチェックは誰がするといった全体の設計図をあらかじめ綿密に練っておく必要がありました」とVFXプロデューサーの浅野秀二氏は振り返っている。
HDCAM SRで撮影された素材の内、VFXカットはSGIのシーケンスファイルに変換されて、リンクス デジワークスに持ち込まれ、コンポジット処理が施された。「コンポジットのメインツールはAfter Effectsです。カットに応じてInfernoも併用していますが、実作業のほとんどはAfter Effectsを使いました。私を含めて、スタッフがこのツールに慣れ親しんでいるという点が大きいですね。プラグインにいいものがたくさん揃っており、求めている効果を出しやすい」と語るのは、コンポジットを統括した木村卓氏。「VFXディレクターを務めた山本雅之氏は現場にiBookを持ち込んで、オープニングや作中に登場するモーションタイトルをAfter Effectsのテキストアニメーションで制作していました」と浅野氏は続けた。どこでも制作ができて、その場で監督に見せられる利便性はAdobe® After Effects®ならではといえるだろう。 |
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