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スクリーンに昭和30年代を再現した、最先端の映像技術
ビジュアルエフェクトのスタンダードツールとして、多くの映像制作者に愛用されているAdobe® After Effects®。テレビやPVの制作プロダクションはもちろん、映画の現場でも幅広く使用されている。
今年前半の邦画の代表作とも言えるのが、日本アカデミー賞を総なめにした「ALWAYS 三丁目の夕日」。スクリーンに映し出された昭和30年代の光景は、これがVFXとは思えないほどの真に迫ったものであった。そのVFXを担当したのが、作品の脚本・監督・VFXを務めた山崎貴氏も所属する映像制作プロダクション「白組」。今回は白組の調布スタジオで、VFXディレクターの渋谷紀世子氏に話を伺った。
映像美をとことん追求できるのが魅力
After Effectsを、最初のバージョンから愛用しているという渋谷氏。『ALWAYS』でも約100カットは、After Effectsで制作されている。
「私たちは『実写に見えて当たり前』という仕事を要求される。だから、映像は基本的に実写が優先で、ミニチュアもCGもセットも、どうすれば実写に近づけられるかを考えました。そんなとき、このソフトはとても強い味方になりました」
見る人の感動を誘う映画作品ならではの苦労
「人間は不思議なもので、画面の中で微妙に光線がずれたりしているだけで、違和感を感じます。でも、違和感を感じさせたら台無しです。だから、本来ならブルーバックで手間を省くような場合でも、光の関係などでブルーバックの撮影を止めた場面がいくつもあります。これはポスプロのスタッフの大英断ですね。その分、作業はとても辛かったと思いますが(笑)。具体的に言うと、映画は1秒24コマの連続ですが、その1コマごとに、非常に細かくマスクを切りました。例えば人物の手だけ、頭だけ、といったように。しかもそれは、すべて『手切り』なんです。これは、ものすごく膨大な作業量でした。そしてそれを並べて動かして、1コマずつきれいに仕上げるという作業を繰り返しました。こんな風に、今回は手の込んだ方法でコツコツと作り上げていきました。でもそれが可能だったのは、After Effectsがあらゆる要求に臨機応変に対応してくれたからこそです」
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まるでロケ映像のような風景。観客をあっと驚かせたあの映像は、たくさんの細かく切られたマスクの積み重ねによって誕生した
©2005 「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会 |
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