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『GENJI-神威奏乱-』は、白組が初めて本格的にHD解像度のCGムービーに取り組んだ作品になる。その制作環境を支えたのが、HD非圧縮映像をリアルタイムプレイバックできる「DeckLink」+「Adobe
Premiere」のAdobe Open HD認定ソリューションをはじめとした、Adobeのクリエイティブツール群だ。いかにして、このハイクオリティなHD-CGムービーが出来上がっていったか。その活用事例を追う。
本格的なHD制作のために
機材の導入、というところから検討して制作に入ったという、『GENJI』のCGムービー。そのポイントとなったのは、やはり”HDサイズの映像を扱う”というところだった。
「30分を超える長尺でありながら、これまでの4倍以上の解像度を扱うことになる。まずそのHD映像をモニタにプレイバックする環境が必要というところから始まりました」。
VFXディレクターを務めた白組の小森氏は、そのHDプレイバック環境として、BlackMagic
Design社のDeckLink HDとAdobe® Premiere® Proの組み合わせを選択した。これはコストパフォーマンスと実用性、安定性を兼ね備え、現在も非常に高い評価を得る組み合わせである。
「もちろん最初は不安もありました。しかし使ってみるとほとんどトラブルもなく、また非圧縮AVIファイルをリアルタイムに出力するため、DV形式でクライアントに見てもらうことの多かったSD時代より、むしろ環境が良くなりましたね(笑)」。
また今回は白組内部だけで完結するのではなく、外部にシーン制作を委託することもあったため、クオリティ管理という意味においてもPremiereが活躍した。「たとえば打合せの際、出力映像を見ながらPremiereで補正をかけて、これくらいの色味で、などと話すことができるため、お互いの意図がブレることがなかった。これはさまざまな人間が関わる大きなプロジェクトにおいては、非常に大きなメリットになりました」。
また双方にDeckLink環境があれば、そのままプロジェクトファイルをやり取りすることで、抽象的な指示ではなく数値として指示を出したり、そのフィードバックを受けることもできる。これによって本作では、おおよその見た目で合わせる、というようなアバウトなクオリティ管理には陥らずに済んだのである。

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