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アニメーションとアドビとPIX May 2003
プロの現場で働くクリエイターたちが集まって、クライアントの意向に左右されない(?)自由な作品制作の場としてスタートしたPIX。そのPIXに収録されている作品とAdobe Digital Video製品との関わりをPIX参加クリエイターに聞いた。

アドビ:まずはPIXってなんでしょうか?

うもと:PIXはDVDのインディペンデントレーベルなんです。今までのCG表現ではあまり重きを置かれてなかった「かわいさ」をテーマにして、参加クリエイターが制約を受けることなくつくりたい作品をつくる場にしようと思って、立ち上げてみました。

アドビ:今回は何人くらいのクリエイターさんが参加しているのでしょうか?また、DVDには何作品が収録されてますか?

ebicream:3人と2組の計5作品です。

アドビ:参加してるクリエイターさんはどうのようなところにアドビ製品を使われていますか?

オクムラ:私の作品は、女の子とロボットが心を通わすお話なんですが、物語の温かみを出すために、手描きの質感が欲しくて、全編に渡ってPhotoshopのフィルタをかけています。編集はPremiereでやってます。
PIX - tiny picture label
www.pixlabel.net

ウサギ王のうもとゆーじがオーガナイズするDVDインディペンデントレーベル。「カワイイ」をキーワードにクリエイターの個人製作ショートアニメをリリースする。それぞれのクリエイターはキャラクターデザイン、アニメーション、ゲーム、ファインアートなど、様々なプロフェッショナルフィールドで活躍している。DVD vol.01に収録のタナカウサギ/ヒラタサヤコ(S虎兎T)「ひげ蛙と小兎忍者」は2002年度文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。

あおいぬペロくんがPIXの目印
あおいぬペロくんがPIXの目印
オクムラユウコの「ちいさなおくりもの」から。絵画調が特徴的な作品。全編にPhotoshopのフィルタワークが施されている。これが元画像 フィルタ適用後。フィルタ作業の後PhotoshopからAfter Effectsへ移動し、動画としての効果を確認する。After EffectsとPhotoshopが効率的に連携された

フィルタは単純なバッチ作業で処理されると思われがちだが、1枚1枚にテストアンドトライを繰り返して効果の細かい調整が図られている
うもと:PIXの参加作品の傾向として、いわゆるCGの冷たかったり硬かったりする質感から距離をとる為に、PhotoshopやAfter Effectsを活用しているケースが多いですね。私の「インディアンチャダ」では、古い紙芝居風にしたかったので、段ボールをスキャニングして、After EffectsでCGと重ねてます。

タナカ:「ひげ蛙と小兎忍者」はお寺を舞台にしとしとと雨が降っているんです
が、雨はCGではなかなか表現が難しいので、実写の雨の素材をCGと重ね
て、自然な雰囲気をAfter Effectsで出しています。

タナカウサギ(S虎兎T)の「ひげ蛙と小兎忍者」から抜粋。この作品はいくつものフッテージの合成で画面がなりたっている


伊勢田:基本的に最近のCG製作では、画面の構成要素をバラバラに出力してコンポジ ットツールで合成して画面を調整する方向なので、After Effectsは、ほとんど全員使っているんじゃないかな。映像の空気感ってCGソフトだけでは表現し辛いし。

うもと:私、編集まで殆どAfter Effectsだよ。音入れとかはPremiereだけど。

ebicream:それは邪道かも(笑)
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