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Video and audio

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組織

University of Southern California School of Cinema-Television(南カリフォルニア大学 映画・テレビ学部)
米国カリフォルニア州ロサンジェルス
www.cntv.usc.edu

課題

ストーリー制作に、言語表現ではなく視覚・聴覚的なアプローチを採用することにより、学生の発想を引き出す

ソリューション

Adobe Video Collectionを使用したサウンド編集、画像作成、特殊効果の適用、映像の合成、DVD制作

利点

複数のアドビアプリケーションをシームレスに使用して、さまざまなサウンド、画像、特殊効果を自由に試すことにより、学生にクリエイティブな物の見方が育つ

ツールキット

新たな手法で取り組む映画制作

Adobe Video Collectionによるクリエイティブな制作手法を学習現場で実践


DVDの説明画面

ストーリーを語る中で、どんな言葉で表現するか迷ってしまったら、どうすればよいのでしょう?ストーリーを伝える適切な言葉が見つからないために、制作に行き詰ってしまったら?そんな問いに対する答えを学生たちに見つけさせ、ストーリーの構成や表現の新しい方法を発見させようというユニークな試みが、世界的に有名な南カリフォルニア大学(USC)の映画・テレビ学部の講座で行われています。

「私たちの文化は、言語表現というものに非常に大きな重点を置いています」と、アニメーション・デジタルアート学科担当のキャシー・スミス(Kathy Smith)助教授は言います。「確かに言葉は魅力的で美しいものです。でも同時に、言葉には限界があるのも事実。日常の中に潜む物語をアーティストが発見する妨げになることもあるのです」。そんなスミス助教授が担当する講座『広大なアニメーションの旅』では、ストーリー制作に当たってまず映像とサウンドに注目するという、従来とは完全に逆のアプローチが採用されています。

DVDのメニュー画面

映像と音をキャプチャする

この半期の講座は、まず生命に満ち溢れた南カリフォルニアの砂漠を訪れることから始まります。学生たちはそこで、各自の作品のベースとなる映像と音を収録します。DVカメラやデジタルカメラ、紙、鉛筆、テープレコーダを携え、学生たちはさまざまな素材を収集します。こうして集めた素材が、のちに彼らの映画作品へと発展していくのです。

「ワクワクしますね。どんなストーリーをどういう風にとらえようと、完全に僕らの自由なんですから」と、大学院2回生のブラッド・シェイダー(Brad Schaider)さんは言います。「唯一のルールは、見たものや聴いたものからインスピレーションを受けること、それだけです」。数百点におよぶ写真やビデオ映像、岩の拓本、メモ書き、それに砂漠や人工の音を録音したものを手にしてキャンパスに戻ってきた学生たち。次のステップは、これらの多岐にわたる素材を1本の短編映画にまとめることです。

ブラッド・シェイダーさんと実験的な映画作品の静止画3点

大学院生のブラッド・シェイダーさんは、Adobe Video Collectionのコンポーネントを使用して、光や影を加工したり、映画に3Dエレメントを取り入れるさまざまな方法を試した結果、期待を上回る作品を完成させることができました。


映像の雰囲気を盛り上げるサウンド

学生たちはAdobe® Video Collectionのツールを使用して、おびただしい数の音、映像、テキストなどの素材を30秒から2分の短編作品にまとめ上げます。「Adobe Video Collectionは、私たちが取り組んでいる課題にうってつけのツール。手描きの絵やカラーのグラフィック、テープに録音したサウンドといった有機的な素材をデジタルデータに変換して、簡単に編集できます」と、スミス助教授は言います。

学生がAdobe Video Collectionの中で最初に使用するツールが、Adobe Audition™です。この強力なツールセットで、学生たちはオーディオのミキシング、編集、マスタリングはもとより、SEを加えたサウンドを作り出すこともできます。マスタリングされたオーディオファイルには、収録した砂漠の雑音、詩の朗読、賛美歌などのサウンドも含まれています。 「音のミキシングを正しく行うことは非常に重要です」と、スミス助教授。「これが映画の雰囲気を決定する中心的役割を担うものだからです。」

発想力あふれる画像

Adobe Illustrator® CSとAdobe Photoshop® CSでは、映画のための画像を作成します。これには、例えばIllustrator CSを使用してグラフィックを描き起こす方法や、岩の拓本や砂漠の植物の写真をスキャンしてパソコンに取り込み、その画像をPhotoshop CSで処理するなど、さまざまな方法があります。

「Adobe Photoshop CSに優る画像編集ツールはありません」と、シェイダーさんは言います。「これを使えば、どんな画像にでもグラフィックやテキスト、特殊効果を追加して、思い通りの画像に仕上げることができます」。学生たちは、画像にドライブラシやウェットブラシでペイント効果を適用したり、直接テキストをタイプするなど、画面上で色々な効果を試します。こうして加工された画像は、Adobe After Effects®に取り込み、さらにエフェクトを追加したり、画像の合成処理を施します。

実験的な映画から画像2点

ストーリーのベースとなるビジュアルやサウンドをキャプチャした後、学生たちはAdobe Photoshopで作品にグラフィックやテキスト、特殊効果などを追加します。さらに、Adobe After Effectsでエフェクトの適用や合成を行います。

高度なエフェクトをすばやく適用

さまざまな特殊効果も、Adobe After Effectsで簡単に制作できます。例えば、After Effectsのマルチレイヤー機能を利用してデジタル画像のシーケンスを作成し、手書きのアニメーションにオーバーレイするといった表現も可能です。以前はこのような効果を適用しようとすると、編集した画像をカメラの下で何度も撮影しなければならなかったため、作業に何時間もかかることもありました。

ユーザのコメント

After Effectsを使用することで、学生たちは画像や映像などのエレメントを2Dや3D環境で合成したり、スクロールタイトルの追加、画像のディストーションなど、さまざまなエフェクトを作成することができ、より魅力的な作品の制作が可能になります。「アドビのツールは制作者のイメージ通りに動いてくれるところが素晴らしいですね」と、スミス助教授。「このアイコンベースのツールがビジュアル処理の壁を取り払い、創造性を広げてくれます。」

シェイダーさんが特に興味を持っているのが、光と影の処理と、3Dエレメントを自分の映画作品に取り入れることです。そんな彼にとって、Adobe After Effectsを使用する最大のメリットは、自由に実験ができるという点。「今までやってきた映画のプロジェクトは、どれも当初の予想よりもずっと良いものに仕上りました。アドビのツールで色々な表現を試しただけで、思ったよりはるかに素晴しい作品が制作できたのです。」

シェイダーさんが愛用しているのが、ステップを遡ることができるAfter Effectsの機能。これにより、彼はどの処理がどう作用して今の素晴らしい結果が得られたのか、正確に分析することができます。彼は、「いつもこうやって学んでいます。After Effectsを使用した制作に専念して、新しいアイデアが浮かんだらすぐにそれを試してみるんです。エフェクトを追加し、エレメントを再構成して、気に入った結果が出たら、どうやってそこに辿り着いたのか正確に調べることができます」と話します。

Adobe Premiere Proで作品を完成させる

Adobe Premiere Proでは、思い描いたシーケンスに合わせてフレームをドラッグ&ドロップするだけで、正確に作品の編集が行えます。また、他のアドビツールとAdobe Premiere Proとのスムーズな連携により、新しいコンテンツの作成や、作品への取り込み、素材の再加工などが簡単に行えるため、プロ品質の結果が実現できます。さらに、Adobe Premiere Proには数百種類に及ぶリアルタイムのオーディオ・ビデオエフェクトがあらかじめ用意されており、その中からディゾルブやフェードイン、操作可能なマルチチャンネルオーディオなどを自由に選んで利用できるので、よりクオリティの高いクリエイティブな作品を制作することができます。

「Adobe Premiere Proを使ったことで、ビジュアルに訴えかける映画を完成させることができました。しかもその過程で、他の編集ソフトでよくある不必要な作業の中断や再起動に煩わされることもまったくありませんでした」と、大学院2回生のスーティン・ハンさんは語ります。画像シーケンスの編集と好みのエフェクトの追加作業をすべて終了した学生たちは、クラス全員の作品を1枚のDVDに収めるために、Adobe Premiere Proから各自の作品をMPEGファイルに書き出します。

ユーザのコメント

次は、Adobe Encore® DVDを使用してDVDへの書き込みを行います。このツールを使用することで、PhotoshopのデザインエレメントからインタラクティブなDVDメニューを作成することができます。また、これら2つのアプリケーション間で高い連携性が実現されているため、Encore DVDメニューに読み込んだデザインエレメントを引き続きPhotoshopで編集することも可能です。DVDのジャケットデザインにはAdobe Photoshop CSやAdobe Illustrator CSを使用します。完成したDVDは、USCの学生のみならず、この革新的な新しい制作手法に興味のある人々に配布されます。

スーティン・ハンさんの映画の静止画2点

大学院2回生のスーティン・ハンさんは、Adobe Premiereを使用してビジュアルに訴える映画を制作。このツールでは、他の編集ツールでよくある不必要な作業の中断や再起動に煩わされることもありません。Adobe Premiereを使用すると、精度の高い編集を行えるだけでなく、他のアドビツールとのスムーズな連携により、作品のクオリティと創造性を高めることができます。


独自の視点で世界を見る

スミス助教授の講座を終えた学生たちは、誰もが独創的で力強いストーリーを制作する新たな可能性を持って巣立っていきます。「彼らには、果てしない創造性の自由を手にしていることに気付いてもらいたいのです」と助教授。「ストーリー作りに最高のアイデアが目の前に転がっているのに、それに気付かないことがよくあります。でも、Adobe Video Collectionがあれば、音や画像を使って試行錯誤するうちに、自然とストーリーが浮かび上がってくるのです。」