※当資料は、2016年3月22日に弊社米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。

【2016年3月23日】
米国ネバダ州ラスベガス発:Adobe(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、Adobe Summitにおいて、最高水準のプライバシーと透明性を確保しながら、世界の大手企業の協業を通じて複数のデジタル顧客接点における消費者の識別向上を可能にするネットワーク「Adobe Marketing Cloud Device Co-op (以下 Co-op)」を発表しました。製品を買うのはデバイスではなく、個人です。しかし、職場ではデスクトップPC、電車ではスマートフォン、自宅ではタブレットというように、消費者はデバイスを次々に替えるため、消費者に対するマーケティングは長年にわたり企業が直面している課題となっています。消費者ではなくデバイスに対してマーケティングを行っているのが実情でした。

Co-opにより、参加企業は消費者の識別を強化し、デバイスとアプリケーションを通じて、よりパーソナライズされた体験を大規模に提供できるようになります。初期の測定では、Adobe Co-opは、世界中のCo-op会員企業と接触のある最大12億台のデバイスとリンクしていていることが示唆されています。

今日のデジタルマーケティングの取り組みは、IPアドレスとインターネットのCookieに重点を置いているため、すべての消費者との信頼性のあるインテリジェントな繋がりを確立できていません。アドビが本日発表した「個人識別に関する調査(Get Personal report)」では、10人におよそ8人の消費者(79%)、ミレニアル世代においては90%が、行動中に複数のデバイスを切り替えながら利用していることが明らかになりました。また、デバイスを保有する消費者の3分の2(66%)が、デバイス間でコンテンツが同期できていないことに不満を感じていると回答しました*。Co-opを通じて、デバイスではなく消費者へのマーケティングが実現します。現在、消費者がデバイスを替えても消費者の行動を追跡できているのは、エコシステムに定期的にログインする大勢のユーザーを持つ、GoogleやFacebookといった企業のみです。

Co-opは、匿名化された個人や家族が使用する複数のデバイスの間にリンクを確立することで、消費者がデバイスを替えても、企業は適切なコンテンツを提供し、一貫した体験を実現することができます。この新機能を活用することにより、マーケターは複数のデバイスで消費者行動を把握し、それに対応できるようになります。結果として、Webサイトのより精度の高いエンゲージメント指標や、よりパーソナライズされたコンテンツのほか、検索、表示、ソーシャルにおいてさらにターゲットを絞った広告体験が得られます。

アドビのデジタルマーケティング事業部門担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーであるブラッド レンチャー(Brad Rencher)は、次のように述べています。「Adobe Marketing Cloud Device Co-opは、顧客が使用しているさまざまなデバイスを通じて、企業と顧客とのインテリジェントなエンゲージメントを可能にします。Co-opのネットワークの力を生かして、企業はオープンなエコシステムと膨大な数のデバイスからメリットを得ることで、これまでのデバイス単位のマーケティングから個人単位のマーケティングへと変換できます。」

451リサーチのリサーチアナリストであるスコット デンネ(Scott Denne)は、次のように述べています。「消費者を個人単位で詳細に識別できるということは、デジタルマーケティングおよびデジタル広告の決定的な特長です。マーケターは、デバイス間のつながりを知ることができなければ、個人を識別し、キャンペーン効果を計測することができません。Adobe Marketing Cloud Device Co-opは、様々なデジタル顧客接点を利用している消費者をマーケターが認識し、デバイスにわたってよりパーソナライズされた体験を提供することを支援します。」

Co-opの動作原理

Co-op会員企業は、消費者の個人情報を完全に隠すためにアドビに暗号化およびハッシュ化されたログインIDとHTTPヘッダーデータへアクセスさせます。アドビは、このデータを処理して、非特定の個人または家族が使用するデバイスのグループ(デバイスクラスタ)を作成します。次に、アドビがデジタルマーケティングソリューションを通じてそれらのデバイスのグループを明らかにすると、Co-op会員企業はそれらのデバイスを利用している個人を対象に、測定、セグメント化、ターゲティング、広告配信できるようになります。

消費者はあらゆるデジタル顧客接点で、会員企業からのパーソナライズされた体験を得ることができます。例として、サムというペルソナを用いてシナリオを説明します。サムはAcme Travelsという旅行サイトからサンフランシスコへの休暇を予約しようとしています。サムはタブレット上のAcmeアプリで、5月1日到着のスケジュールでホテルを検索しました。その後、今度はパソコンを使ってAcmeのWebサイトで払戻不可のホテルを予約しました。現在、ほとんどの企業は、サムがすでに部屋を予約していることを認識できず、ホテルの広告を出し続けますが、サムはそれを不快に思います。Co-opを利用すれば、Acmeはサムにホテルの広告を出すことをやめ、ホテルのスパや客室のアップグレード、食事の割引、アルカトラズといった現地の観光チケットなどをオファーすることができます。

ユーザーの個人情報が公開されていなくても、これらすべてが実現できます。Co-opは、氏名、電子メール、電話番号、サイトの訪問データなどの個人情報はCo-op会員企業同士で共有されないため、クロスデバイス技術に通常伴う主なプライバシーの懸念は解消されます。消費者のプライバシーは業界標準よりも厳しく管理されます。Co-opは、参加している企業と、現在使用されているデバイスと関連するCo-opのあらゆるデバイスに消費者インサイトを提供し、かつてない透明性を実現します。

Future of Privacy ForumのPresident兼CEOである リー フロインドは次のように述べています。「クロスデバイスにおける主要な課題の一つは規制機関とプライバシー擁護者で、技術提供企業はますます複雑化するエコシステムにおいて消費者に透明性と意義のある選択肢を提供することに取り組んできました。アドビは、あらゆるデバイスで消費者の選択を尊重し、消費者が容易に理解できる方法で情報を表示することで、消費者のプライバシーを保護しながら、パブリッシャーとマーケターにも貢献します。

Network Advertising InitiativeのPresident兼CEOのリー フロインドは次のように述べています。「デジタル業界はマルチデバイス環境に向かっており、Network Advertising Initiativeは新たな広告技術、プライバシー、自主規制課題を検証してきました。アドビは広告主と消費者の両方に利益を享受しつつ、プライバシーも保護する方法でクロスデバイスにおける課題を解決しました。当社は消費者のプライバシー保護と企業のイノベーションの両方に寄与するアドビの貢献を称賛します。」

Digital Advertising Alliance (DAA)の弁護士を務めるスチュアート インギスは次のように述べています。「アドビはDAAの業界共通基準に準拠したDevice Co-opで慎重なアプローチを取っています。またアドビは、アドビと協業する企業が消費者を個別に識別できるように、より慎重なアプローチを採用しています。またアドビは、Co-opからデバイスを切り離すことのできる統一された選択肢も提供しています。」

参考情報 (英語)

Adobe Marketing Cloudについて
Adobe Marketing Cloudは、様々なデバイスとデジタルタッチポイントを通じてマーケティングコンテンツの高度なパーソナライゼーションを実現することでビッグデータを駆使し、顧客と見込み客への効果的なリーチとエンゲージメントを支援します。緊密に統合された8つのソリューションにより、分析、Web/アプリのエクスペリエンス管理、テスト/ターゲティング、広告、動画、オーディエンス管理、ソーシャルエンゲージメント、キャンペーン編成に重点を置いた、包括的なマーケティングテクノロジーをマーケターに提供します。また、Adobe Creative Cloudとの連携機能により、あらゆるマーケティングチャネルにおいて、クリエイティブアセットを容易に活用できます。Adobe Marketing Cloudは、Fortune 50企業の2/3をはじめ、世界中の多くの企業に採用されています。

アドビについて
アドビは、世界を動かすデジタル体験を提供します。
アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトに掲載されています。

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