アドビ、今年のホリデーシーズンの米国オンライン売上高は1,000億ドルを超えると予測

 

サイバーマンデーに過去最高の66億ドルのオンライン売上高を記録すると予想

 

※当資料は、2017年11月2日に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。

 

【2017年11月7日】

米国カリフォルニア州サンノゼ発:Adobe(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、ホリデーシーズンに向けたオンラインショッピング予測(Online Shopping Predictions)を公開しました。Adobe Analyticsによる分析を元に、アドビは、オンライン売上高が1,074 億ドルの13.8%増と予測していますが、実店舗の売上高は3.6~4%増に留まると予測されています*。サイバーマンデー(感謝祭[11月第4木曜日]明けの月曜日)のオンライン売上高は、過去最高の66億ドル(前年比16.5%増)を記録することが予想されます。感謝祭のオンライン売上高は、前年比15%増の28億ドルに達する見込みです。6ドルのうち1ドルが感謝祭からサイバーマンデーまでのホリデーシーズン中に費やされ、197億ドルの売上高がもたらされることになります。今年の人気のギフト商品には、Nintendo Switch、AppleのAirPods、ソニーのPlayStation® VR、Hasbro NERFの銃型玩具などがあげられます。

 

大手の小売業者(年収1億ドル超)の受注金額とデスクトップ経由のコンバージョン率は、小規模な小売業者(年収1,000万ドル未満)を上回る見込みです。また、小規模な小売業者ではモバイル利用率の方が高く、購入意志のある多くの買い物客を引き付けるため、コンバージョン率は1.9%になると予測しています。また、Adobe Analyticsのデータによると、買い物客は高額な商品よりも低価格の商品をより多くオンラインで購入する傾向があります。昨年のホリデーシーズンでは、おもちゃと衣料品の販売数はそれぞれ39%と20%増加した一方で、宝石類の売上高は減少し販売数も3%低下しました。このような傾向は今年も継続することが見込まれます。

 

アドビのマーケティング兼インサイト担当バイスプレジデントであるミッキー メリクル(Mickey Mericle)は次のように述べています。「記録的なオンラインショッピングが予想される今年のホリデーシーズンは、大手小売業者の優位性の上に成り立ちます。商品が豊富な大手の小売業者、容易なショッピング体験、無料配送が、今年のホリデーシーズンのオンライン売上高増加を促進すると予測しています。ただし、特にモバイルでの販売経験が豊かな小規模小売業者が成功するチャンスは十分にあります。収益の増加が横ばい状態であるため、小売業者は大幅な値引きやシームレスなカスタマージャーニーを提供することによって顧客獲得の競争が激化するでしょう。」

 

その他の調査結果

  • 最も人気が予想されるギフト商品:今年のホリデーシーズンに最も人気が予想される電子機器には、AppleのAirPods、ソニーのPlayStation® VR、Amazon EchoやGoogle Homeなどのホームアシスタントなどがあげられます。その一方で、Hasbro NERFの銃型玩具、Nintendo Switch、スーパーマリオ オデッセイなどのなつかしいおもちゃやビデオゲームが根強い人気を博すでしょう。さらに、2016年に人気のギフトだったMoose ToyのShopkinsやSpin MasterのHatchimalsなどの最新商品が今年も売れると予想されます。
  • 最安値の日: 割引率が最大となるのはブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)で、テレビ(23.7%)、タブレット(23.6%)、宝石類(10%)、電化製品(17.7%)が最低価格となることが予測されます。感謝祭には、コンピューター(16%)、スポーツ用品(11%)、衣料品(15%)、ビデオゲーム/ゲーム機(9.6%)が最安値となることが期待できます。サイバーマンデーには、おもちゃの割引率が最大の19.1%となる見込みです。感謝祭前の水曜日には、クリスマスの装飾品が平均で22.7%割引され最安値となるでしょう。家具、寝具類、ペット商品の価格は、感謝祭明けの火曜日にそれぞれ12.8%と21.7%と割引率が最大になることが予想されます。一部の商品は大幅な割引となる前に品切れになる可能性があります。電化製品、タブレット、テレビは、ブラックフライデーの最大割引前に、感謝祭で品切れになる可能性が最も高くなります。
  • モバイルショッピング:デスクトップ経由の購入が、今年のホリデーシーズンの収益の3分の2を占めることが予想されますが、多くの消費者はホリデーショッピングをモバイルから開始するでしょう。今年初めて、スマートフォンとタブレットのWebトラフィックの合計シェアが54%になり、デスクトップ(46%)を上回ることが見込まれます。

予測方法

アドビは、Adobe Experience Cloudの一部であるAdobe Analytics CloudのAdobe Analyticsを経由する膨大なデータポイントから、アドビの人工知能(AI)および機械学習フレームワークであるAdobe Senseiを活用して小売りに関するインサイトを収集しています。この分野において業界で最も包括的なインサイトと予測を提供するアドビの小売業界レポートは、4,500を超える小売りWebサイトへの1兆件の訪問と5,500万件の商品SKUの分析に基づいています。米国の小売業者上位500社**からのオンライン購入額10ドルにつき7ドル50セントはAdobe Experience Cloudを通じた購入によるものです。Adobe Analyticsは、米国の上位100社***までの小売業者が行うオンライン取引の80%に関するインサイトを収集しています。補足調査として、米国の消費者1,100人以上を対象とした調査と、2017年8月1日~2017年10月11日にかけて1,200万件のソーシャルメンションからの分析を行っています。

 

2017年、アドビは割引日がオンラインショッピング行動に大きく影響を与えているという仮定から、実際に小売りに費やされた支出を正確に予測/推定するための予測モデルを構築しました。現在、この予測モデルによって日々の動きを個別で調査しているため、最終的には一定の成長を前提とした想定を排除し、2016年の特定日におけるオンライン総売上高を公表し直す必要があります。詳細はこちらの関連ブログ記事(英語)をご覧ください。

 

関連リンク(英語)

Adobe Digital Insights (ADI) 2017 Shopping Predictions(全レポート):https://www.slideshare.net/adobe/2017-adi-holiday-shopping-predictions-81481566

CMO.com 記事:http://www.cmo.com/adobe-digital-insights/articles/2017/10/27/us-adi-2017-holiday-predictions.html

ブログ記事:https://blogs.adobe.com/conversations/2017/11/changing-dynamics-in-the-retail-industry.html

2017年米国オンライン売上が1000億ドルを超えると予測
今年初めて、スマホとタブレットのWebトラフィック合計シェアがデスクトップを上回ると予測

アドビについて

アドビは、世界を動かすデジタル体験を提供します。
アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトに掲載されています。

* National Retail Estimates調べ https://nrf.com/resources/consumer-research-and-data/holiday-spending/holiday-headquarters(英語)

** Internet Retailerによる「2017 Top 500 eGuide」に掲載の小売業者上位100社

*** Internet Retailerによる「2016 Top 500 eGuide」(電子商取引テクノロジーの評価に関する独立した情報)https://www.digitalcommerce360.com/product/top-500-database/(英語)

 

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