Adobe MAX Japan 2009
今月号の記事
- 特集 : Adobe MAX Japan 2009
- FLARToolKit:FlashとWebカメラで拡張現実
- 新しいタイポグラフィの表現を可能にするために
- アニメーターのためのFlash CS4(2)
3D機能とインバースキネマティクス - クロスブラウザからProgressive Enhancement
という制作コンセプトへ - INTERNAVI REALIZATION:
Hondaの純正カーナビ「インターナビ」が収集した位置情報を
Flash Player 10でビジュアライズ! - これからモバイルFlashを始めたい人のための基礎知識
- 2009年1月人気記事トップ3
- サービス & サポート情報
- イベント/セミナー情報
1月29日・30日、Adobe MAX Japan 2009が実施されました。2日間延べ約3,300名のお客様、22社のスポンサー様、約60名の外部講師、約20名の外国人講師が参加、基調講演をはじめとして74のセッションが開催され、Connect、Discover、Inspireのテーマそのものの熱い2日間となりました。今月のthe Edge newsletterでは、初日の基調講演を中心にご紹介いたします。

会場は満員御礼になったところで ---
基調講演は、アドビ システムズ 株式会社社長クレイグ・ティーゲルによる挨拶から始まります。

そして、US本社のCTOケビン・リンチにバトンタッチをする際に、風船からケビン・リンチが登場するという演出を行いました。風船から出てきたケビン・リンチは、早速昨年のUS MAX 2008で発表したFlashプラットフォーム戦略の話を始めます。

Adobe Flashプラットフォーム戦略:3つのフォーカスエリア
- Client + Cloud = クライアント+クラウド
- Social Computing = ソーシャルコンピューティング
- Device & Desktop = デバイス+デスクトップ


[Client + Cloud = クライアント+クラウド]
まず、Flashプラットフォーム戦略の要となるFlash Playerの現状を紹介しました。2008年10月にリリースしたFlash Player 10。表現力とパフォーマンスの強化を果たしたバージョンとなっていますが、その最新事例としてhobnox audiotoolを紹介しました。Flash Player上で柔軟に音の編集もできるようになり実現できたアプリケーションです。

また、Adobe Flashプラットフォームの中核的なコンポーネントとなるAdobe AIRとAdobe Flash Player 10は、機能と同時に普及率の紹介も重要です。Adobe MAX Japan 2009の基調講演にあわせて発表された数字によると、Adobe AIRは発表から1年足らずでインストール数が1億を超えました。Adobe Flash Player 10は発表後わずか2ヵ月で世界全体のPCの55%以上にインストールされました。このペースは、従来のバージョンのFlash Playerの記録を大きく塗りかえるもので、2009年第2四半期には80%を超えると予測されています。
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200901/20090129_flash.html
そして、Adobe AIRの最新事例に移ります。米国ヘラルドトリビューンのアプリケーションを紹介しました。最新Adobe AIR 1.5だから実現できる柔軟なテキスト周りの変更と、Flash Videoのシームレスな操作を、デモを交えて解説しました。また、COMPALというlinuxOSで動くモバイルマシン環境でも同じくヘラルドトリビューンのAIRアプリが動くことを紹介し、AIRであれば、PCデスクトップだけではなく、ユビキタスデバイスでも動くことを披露しました。

更に最新事例紹介は続きます。日本のAIR事例をケビン自らデモを行っていきます。SONY FELICAとAdobe AIRの連携である「AIRメンコ」。サンプルアプリケーションですが、FELICAが使えるところだとAIRと連携してアプリを制作できる未来が近くにあることを予感させます。また、アドビのRIAテクノロジーに関わる開発者のためのRIA情報集約型アドビAIRアプリケーションAdobe Developer Boxもデモを交えて紹介しました。
多様なAdobe AIR、Flash Player 10事例が日本および世界で開発されている状況を紹介するたびに、会場からは感嘆の声や拍手があがっておりました。

以上ここまでが戦略の1つ目、[Client + Cloud = クライアント+クラウド]の紹介でした。ここから[Social Computing = ソーシャルコンピューティング]の話に移ります。
[Social Computing = ソーシャルコンピューティング]
アドビではSocial Computingもフォーカスエリアとしています。その中で、サンプルアプリケーションとして「Adobe WAVE」を紹介しました。通常のメールのようにコミュニケーションができるとともに、ノーティフィケーションが特徴的なアプリケーションです。また、日本の事例としてはニコニコ動画を紹介しました。
※ケビンが紹介したニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5925951
続いて[Device & Desktop = デバイス+デスクトップ]に移ります。
[Device & Desktop = デバイス+デスクトップ]
データから見るデバイスフォーカスの重要性として、現在、携帯60%、家電30%、パソコン10%という統計を紹介しました。
モバイルおよびPC以外のデバイスの重要性を解説するとともに、Flashが搭載されているモバイルの普及率も急激に伸びていることを紹介しました。2010年には10億台の携帯、デバイスにFlashが搭載されることが予測できるそうです。
アドビの新たな取り組みのひとつであるOpen Screen Projectを紹介した後に、お客様事例としてドコモ様より、Flashへの取り組みおよび新たな「AIRケータイ」についてデモを交えてお話ししていただきました。ドコモ様の携帯では、2009年1月末現在で合計1.2億台にFlashが搭載されており、swf/flvは1日に1億ダウンロードされているそうです。ドコモ様の「AIRケータイ」の紹介の際には、来場者のカメラのフラッシュが多くたかれ、関心の高さが伺えました。
さて、MAX初日の夜には、アドビの新しい技術を紹介するSneak Peakも行われました。Adobe MAX Japan 2007のSneak Peakで紹介された「シームカービング」技術は、Photoshop CS4の「コンテンツに応じて拡大縮小」という機能として世の中にデビューしております。今年のSneak Peakで紹介する技術は、どの製品に搭載されるのでしょうか?

Sneak Peakで紹介した技術:
- Serverside ActionScript
クライアントに負荷をかけずにFlashアプリケーションを制作できるようにする技術。 - Content Intelligence Toolkit
動画のメタデータを自動的に抽出する技術。カラー、ライト、人物の数などを自動的に判定でき、その情報をメタとして扱えるようになります。 - RTMFP Application-Level Multicast
Flash Player 10で実装されたP2Pの技術。サーバーを介さず、Flashクライアント同士でコミュニケーションができるようになります。 - Durango
Adobe AIRアプリケーション間でドラッグ&ドロップによってライブコンポーネントを交換できる技術。
http://labs.adobe.com/technologies/durango/
例えばDuango技術を利用したアプリ上にブラウザ情報、SWFやFlexコンポーネントを気軽にドラッグするだけで、統合できます。ネットワークコネクションも自動的に判定することができるのも魅力的です。 - Connecting LiveCycle & CS
LiveCycleとビデオの連携。ビデオプロダクションの映像編集をより効率化する技術。現在PDFで行っている文書管理がビデオでも行えます。ビデオ素材のレビューの効率化、セキュリティ強化が図れます。 - DreamweaverのWidget Package
DreamweaverとWidgetを利用して簡単にAjaxユーザインターフェイス開発を行う技術。 - Infinite Images
1枚のビットマップ(写真)を解析して、3D空間のように表示し、操作を可能にする技術。2D素材も3D素材として確認・操作・加工できるようになります。
