Motion Award 2006グランプリ受賞作「PICTAPS」

昨年、2006年7月から11月までの募集期間中、中国、スイス、アメリカなど、日本を越えて世界から300本以上もの作品が集まった「Adobe Motion Award 2006」。皆様のご応募、誠にありがとうございました。いずれの作品も機智に富み、アイデアに溢れたものばかりで、審査員の方々もトータル72時間に及ぶ審査の中で喧々諤々しながら、グランプリ1名、各賞5名、そして特別に審査員特別賞4名が選ばれました。そして栄えあるグランプリは「PICTAPS」を制作した福岡県在住の城戸雅行氏が獲得しました。画面上で絵を描くと、その絵が無数のキャラクタとなって踊り出すという、素晴らしいFlashコンテンツです。そこで今回のEdge Newsletterでは特別に、城戸氏の受賞インタビューを掲載します。



PICRAPS 1ROXIK | PICTAPS
http://roxik.com/pictaps/
キャンバスにマウスで落書きをすると……


PICRAPS 2無数のキャラクタとなって、軽快なリズムに合わせて踊りまくる!


1. いつからFlash を使われていますか?

Flashを初めて使用したのは、バージョン4の時でした。その頃は、サイトのちょっとした演出にFlashアニメーションを使っていました。Flashの使い方が大きく変わったのはバージョンMXの時です。社内のコミュニケーションを図るグループウェアの構築にFlashを使用し、その柔軟性と効率の良さから、インタフェイスの開発ツールとして大きな可能性を感じました。以降、アニメーションツールとしてだけでなく、主にインタフェイス開発ツールとして使用しています。

2. 今回の作品のチャレンジポイントは?

良い意味での“底の浅さ”を狙いました。多くのWebサイトの複雑化が進んでいる中で、PICTAPSでは「いかに多くのユーザに気軽に参加してもらえるか」ということに重点をおいています。

まず、一目でおよそ「何ができるサイトなのか」を伝えたかったので、余計な要素を排除し、できる限りシンプルで分かりやすいインタフェイスとして気軽に楽しんでもらえるサイトを目指しました。クリエイターとしては、自分のセンスや技術を過度にアピールしたくなってしまうところを抑え、独りよがりにならないように、あくまで「ユーザが楽しめるかどうか」を念頭に置いて制作しました。

技術・仕様面においては、「奥行きのある空間」「軽快な動作」「ユーザ間でのコミュニケーションの促進(作成した絵へのリンク、ブログへの貼り付け)」を目指しました。沢山のキャラクタを表示する部分に頭を悩ませましたが、BitmapDataを活用することで解決しました。Flashは、一見無理じゃないかなと思うことでも、工夫次第でこなせてしまう懐の深さが気に入っています。

3. Motion Award授賞式の会場で自分の作品を見た時の感想は?

展示されていることや、他の方が自分のサイトを触るところを直接見ることはほとんどないので、とても不思議な感じでした。タッチパネルで展示されていた作品がありましたが、PICTAPSをタッチパネルで使うとどんな感じかな、と興味津々でした。

3. Flashに対してこれから期待されるところは?

今後、Webサイトはもっと大規模・複雑化されていき、デザイナーやエンジニアなども作業が細分化されていくと思います。Flashは、連携のしやすさ、思いついたことをすぐ形にできる手軽さを併せ持っているので、大きなプロジェクトの中においても、個々のデザイナーのセンスを引き出しやすいです。次期バージョンではそれらが強化され、ますます使い勝手が良くなると期待しています。