日本ユーザーの声を反映したFireworks CS4
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「製品開発は米国および海外で行っている」と思われがちですが、実は日本のアドビ システムズ株式会社にも開発を行う組織があります。ローカライズ(日本語化)作業はもちろんのこと、日本のユーザーの率直な意見や日本市場で今後必要とされる機能などの情報をUS本社へフィードバック、日本独自の機能の開発やテストなども行っています。私はFireworksを担当しており、CS4ではみなさんの声をもとに「動作速度」「安定性」「新機能」「連携機能」などさまざまな点を改善しています。本記事では、CS3ユーザーからのフィードバックを元に取り組んだ改善点を紹介します。
日本の皆様に接しているアドビ システムズ株式会社(Adobe Systems Japan, ASJ)は米国Adobe Systemsの支社にあたり、皆様の中には、製品開発は米国および海外でのみ行われていると思われている方が多数いらっしゃると思います。ですが、実は開発部分も組織としてあります。
外資系企業の開発部というと、ローカライズ(日本語化)作業しか行わないと思われがちですが、Adobe Systems Japanの開発部では日本独自の機能の開発やテストを実施しております。
同時に開発活動の一環として、「地の利」を活かして、日本のユーザの方々の率直な意見や日本市場で今後必要とされる機能等の情報を、US本社にフィードバックするという役割も当開発部では果たしております。
一世代前の2007年5月に発表されたAdobe Fireworks CS3
アドビとマクロメディアが統合された直後ということもあり、残念ながら、製品開発にAdobe Systems Japan開発部は参加出来ませんでしたが、この度発売開始されたAdobe Fireworks CS4では念願叶って日本の開発チームが製品開発に参加いたしました。
どのように着手したかと申しますと、まず最初にFireworks CS3のユーザの皆様からフィードバックを頂戴し、修正必須部分をプライオリティ付けいたしました。特に多かったのは、用語も含めたユーザインターフェイス 、動作速度、安定性、他のアドビアプリケーションとの連携(特にテキストのコピー&ペースト)に関する改善要望でした。ここで率直に申しますと、残念なことにFireworks CS3のユーザインターフェイスや基本機能の使い勝手に納得のいかない方もいらっしゃり、CS3にてFireworksの利用やアップグレードをあきらめてしまった方もいらっしゃいました。この 状況を把握し、Fireworks CS4に向けて、我々チームでは「カムバックプロジェクト 」と名づけ、一丸となって取り組ませていただきました。
そして、Adobe Fireworks CS4へ
Fireworks CS4ではユーザの皆様の上記のような改善要望にお答えすると同時に、新機能も多数取り入れています。新機能の1つである「ものさしツール」は日本のユーザからのリクエストにより実現した機能となっております。また、動作速度に関しては、アプリケーション全体の動作速度は当然として、アプリケーションのインストールが遅くて仕事にならない!という厳しいご意見も頂戴しておりましたので、インストールの速度にも注視しました。
テキストの問題に関しては、Adobe Text Engine(ATE)、CoolTypeといったAdobeのコアになるタイプ技術を取り入れたことにより、CS3でご指摘の多かったコピー&ペーストにおけるPhotoshopやIllustratorとのテキストの互換性や縦組のテキストの問題を解決することができました。
また、あまり積極的に紹介されていないのですが、Adobe Illustrator CS4の新機能のマルチプルアートボードにも対応しております。複数ページ(アートボード)のファイルを開くと、各ページがそのままFireworks CS4のページパネルに取り込まれるようになっています。
皆様にこれからも安心して製品を使っていただけるようにするのがAdobe Systems Japanの開発部、私たちの役目です。日本語に関することや日本のユーザの方々からの要望を1つでも多く取り入れるように全力を尽くしていきます。また、日本のチームがタッチしていないアプリケーションもありますので、そのような製品にも順次手を入れられればと考えております。
蒲生 英哉(がもうひでや)
アドビ システムズ株式会社
クォ リティエンジニア
InDesign等多数のAdobe製品 を担当した後、Fireworksを担当。
ユーザのワークフローをストップさせる問題、数年間使い続けて初めて遭遇する問題を、製品出荷前の限られた時間の中で見つけつつ重要度をつけていく作業はなかなか大変ですが、私が担当した製品でユーザの方々が素晴らしい作品を作ったり、喜んだりしてくださる姿を見ると救われます。
