Adobe AIR コンテスト授賞式

~デスクトップを制するものは、未来も制す~

ADOBE AIR

2008年6月19日(木)品川プリンス クラブ eX にて、Adobe AIR リリースを記念して実施されたコンテストの授賞式が行われました。今回 Edge では、司会として登壇しておりますアドビ システムズのデペロッパーマーケティングスペシャリストの轟 啓介と、フィールドマーケティングマネージャーの西村 真里子に、授賞式ならびに審査会の様子についてインタビューを行いました。

Edge: 今回のコンテストはどのような目的で実施されたのか、またその結果を教えてください。

轟:Adobe AIR の歴史にも関係するのですが、Apollo と言われていたアルファ版から、AIR ベータ版、英語版 Adobe AIR 1.0 と歴史を重ねて AIR は進化してきました。日本語対応版の Adobe AIR 1.1 を2008年6月17日にリリースするまでの期間、日本語がフルサポートされていない状況で、ASKUL様、SONY様など Adobe AIR でサービスを開始されておりました。またAdobe AIR ギャラリーでも日本語対応前から多くの作品が応募されました(2008年3月30日までに応募)。この状況を鑑み、コンテストなどでより多くの方に応募いただける環境を作れば、Adobe AIR の可能性を世の中に広めることができるのではないかと考えコンテストを企画しました。

西村:結果4月初旬から6月初旬までの2ヵ月間という短い期間にも関わらず、日本全国から86作品を応募いただきました。応募期間中に Adobe AIR 1.1 のパブリックベータも実施した結果、AIR 1.1 ベースの作品も多く応募されて来ました。世の中の皆さまが Adobe AIR に期待し、商用利用の可能性を狙っていることを感じられました。

Edge: 86作品応募されたのですね。作品の内訳を教えていただけますか?

西村:ユーティリティ系が6割、エンターテイメント系が3割、ビジネス系が1割という内訳でした。事前の予測ではエンターテイメント系が多数を占めるのでは、と見ていたのですが、結果はユーティリティ系が多かったです。

轟:「ユーティリティ=開発者がほしい機能」を Adobe AIR で開発している結果を鑑み、Adobe AIR はそのような開発者のニーズに応えられるポテンシャルを持っているという手ごたえを感じられました。

西村:地図 API とマッシュアップした作品や、外部ちらし API を読み込んだ作品(ちらし Viewer)、OS のゴミ箱をコントロールするような作品もありましたね。チャレンジングな作品としては AIR ThermoHygrometer。『「AIR コンテスト=エアコン」→「エアコンといえば温度」という発想から、サーバルームなどで利用できそうな温湿度計を作りました。』ということで、USB モジュールを利用し、温度計と接続する作品もありました。

轟:応募いただいた作品は追って Adobe Web サイトで公開しようと考えております。また、個人的にはエンターテイメント系の宇都宮正宗さんより応募いただいたエアードライヤーはかなりひねった AIR の使い方だったと思います。

Edge: それでは受賞作品、そしてイベント当日についてお聞かせください。

轟:受賞作品については審査員の方々と半日をかけて選びました。審査員にはそれぞれユーザグループ代表、プロダクションの方、各メディアのエキスパートの方、広告業界の方をお呼びし、それぞれの視点でアプリケーションを審査いただきました。

審査員の方々のプロフィール

西村:審査員にそれぞれの作品を5段階評価いただいたのですが、良い作品が多く僅差となり、結果 こちらの5つの作品が選ばれました。

Adobe AIR コンテスト(エアコン) 2008受賞作品

轟:イベント当日のお話をしましょう。お陰様で300人席満員御礼でした。アジェンダとしてはアドビ システムズによる RIA ロードマップ + 初お披露目の Flash Player 10デモから始まり、Adobe AIR 1.1 事例、受賞者発表という流れで、合計10組の方に登壇いただきました。

事例紹介

受賞者

web plamo 特別賞 株式会社イメージソース
「web plamo 飛行艇版 デスクトップジオラマアプリケーション」
JSON Editor Dreamweaver賞 株式会社カタマリ
「JSON Editor」
JUKING AIR Flex 賞 株式会社エスキュービズム
「JUKING AIR」
Air Train Flash 賞 株式会社セルシス
「Air Train」
Hito Fude グランプリ 大日本印刷株式会社
「Hito Fude AIR」

西村:事例紹介で発表されたアップフロンティア様はデスクトップウィジェット系、富士通様は CMS のフロントエンドエディタとしての利用、大日本印刷様は Adobe AIR を InDesign ファイルから携帯向け HTML へのオーサリングツールとして開発されました。

轟:大日本印刷の生田様は、お客様からのニーズが高い「DTP データを携帯コンテンツ」に変換するのが一苦労だったところ、導入コストが低い Adobe AIR に出会い、自社開発でこのオーサリングツールを開発されたそうです。

西村:中川翔子さんからはビデオメッセージで「会場の皆様 に負けないように良い Adobe AIR アプリケーションを作ります」というコメントを頂戴し、会場内は非常に盛り上がりました。

轟:受賞作品については、我々のコメントよりもイベントレポート に審査員の審査基準が載っておりますのでご確認いただければと思います。印象に残ったのは審査員の方々がすでに受賞作品を愛用されているということですね。ぜひ皆さまもダウンロードして確認いただければと思います。全て力作です。

西村:グランプリを受賞された大日本印刷株式会社の丸山様は、次回の MAX Japan でもご登壇いただく予定です。そのセッションも今から楽しみですね。

Edge:今後の方向性について教えてください。

轟:Adobe AIR はまだまだ1.1であり、今回のコンテストも第一回目です。来年も Adobe AIR コンテスト(エアコン)を実施予定ですので、今回時間の関係上、AIRの日本語対応状況などによりチャレンジを控えられた方も来年に向けて作品応募をお願いします。

西村:アドビ システムズでは惜しくも受賞を逃した方の作品も掲載予定です。そちらを参考に Adobe AIR の多様な可能性を実感いただければと思います。

Edge:ありがとうございました。


轟啓介の写真

轟 啓介(Keisuke Todoroki)
アドビ システムズ 株式会社

1999年 早稲田大学理工学部を卒業後、大手印刷会社に勤務。主に EC 分野で J2EE 開発に携わるが、Flex との衝撃的な出会いを機に RIA の世界へ。
2008年4月 アドビ システムズ入社。Flex / AIR のデベロッパーマーケティングを担当。


西村真里子の写真

西村 真里子(Mariko Nishimura)
アドビ システムズ 株式会社

クリエイティブソリューション部 Web グループ フィールドマーケティングマネージャー
日本 IBM で Web アプリケーション開発・ソフトウェアマーケティングに携わった後、2005年 Studio 8 プロダクト・マネージャーとして、マクロメディア入社。
2005年12月 アドビ システムズ入社。以後フィールドマーケティングマネージャーとしてFlash / Dreamweaver など Adobe の Web 製品を担当。