コミュニティから生まれた情報ツール、Adobe Developer Box

Adobe MAX Japan 2009 の基調講演(2009年1月29日)でアドビ システムズ CTO、ケビン・リンチから紹介された Adobe Developer Box とは、どんな AIR アプリケーションなのでしょうか?
開発の経緯からアプリケーションの特徴まで紹介していきます。

Flash を中核に Adobe AIR、Flex と展開する Adobe Flash Platform の適応分野は、多岐に及んでいます。これに伴い開発者人口も増加している訳ですが、そんな Adobe Flash Platform 上で活躍する開発者のみなさんは、どのようにして技術情報を収集しているのでしょうか。アドビ提供の技術ドキュメント群、技術記事や最新情報に敏感な開発者たちのブログなど、自分の情報ソースを持っていることと思います。そして、必要な時にそれらの情報を活用して問題を解決していくのが一般的でしょう。

しかし、ここでひとつの問題が出てきます。情報ソースが増えれば増えるほど、どの情報がどの情報ソースに存在していたか分からなくなってくるのです。こうなってくるとブックマークを付けていても、結局 Google や Yahoo! などの検索エンジンで一から検索するようになってしまいます。折角の情報ソースがちょっと勿体ないですね。

Adobe Developer Box は、この問題を解決してくれるツールになります。プリセットされた Adobe RIA に関する情報ソースに加えて、自分のオリジナル情報ソースを登録することで、その情報ソース群の中から横断的に情報検索ができるようになっています。

ADBアプリケーションの外観
「ガジェットモード」動作時のアプリケーション実寸大
真ん中の数字は RSS 未読数

プリセットされた情報ソース

Adobe Developer Box にプリセットされる情報は、このツールが持つ3種類の情報ソースにそれぞれ含まれています。

1. アドビおすすめ情報

adobe.com の技術コンテンツを中心に、Adobe Flash Platform に関係している有益な URL を製品カテゴリ別に収録しています。

左側のリストに各技術ごとの関連貞応がフォルダ分けされて並ぶ
左側のペインにカテゴリ分けされた技術情報、
右側のペインに各記事のサムネイルがリスト表示される

ブラウザで記事内容を表示
ページタイトルをクリックすると、ブラウザでそのコンテンツが開きます。

2. RSS Reader

RSS フィードされた記事の未読/既読管理や検索を行うことができます。

ADBのRSS Reader機能
ADB の「RSS Reader」画面

また、プリセットされた RSS 以外にも自分で RSS 登録ができるようになっています。その場合は、カテゴリを作成して自由に登録することができます。登録されている全ての RSS から横断検索が可能になっています。

カテゴリ用にフォルダを追加
左下にあるフォルダマークのボタンをクリックし、カテゴリを追加。

新しくフィードを追加する
「追加」ボタンをクリック。
試しに「edge」 カテゴリを作成し、米国edge newsletter の RSSフィードを追加してみた。


追加した RSS フィードに対する検索も可能

3. PDF Finder

アドビが提供する技術ドキュメント PDF のコンテンツが収録されています。

「PDF Finder」画面
ADB の「PDF Finder」画面

通常 PDF の情報を検索する場合は、ある特定の PDF を開いてから Adobe Reader などの検索機能を使って検索しますが、この PDF Finder では登録されている全ての PDF から横断検索が可能になっています。これは、Adobe AIR に内蔵されたローカル DB「SQLite」 に各 PDF のコンテンツ情報をインデックス化することで実現しています。


検索語に該当する PDF がリスト表示される

将来的にはプリセットされた PDF だけでなく、自分で登録した PDF もインデックス化させ、検索対象に含める予定です。

ソースコードの公開

まだベータ版の Adobe Developer Box ですが、4月を目処にバージョン 1.0 をリリース予定です。正式版のリリース後にソースコードも公開予定ですので、是非とも AIR アプリケーション開発の際には参考にしてみてください。尚、このアプリケーションは Flex User Group 大阪のメンバーが設計・開発を行っています。この開発を通して得られた Tips は Adobe Developer Connection の記事として掲載中ですので、是非ともご覧ください。

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