注目の新機能ベスト10
Adobe Flash CS3 Professional
Richard Galvan
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では早速、Adobe Flash CS3 Professionalをご紹介していきましょう。
1. Photoshop とIllustrator のファイルをダイレクトに読み込み
Flash CS3 Professional
この製品が含まれるAdobe Creative Suite 3パッケージ
- 単体購入 88,000円(税込)
- アップグレード 26,000円 (税込)から
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注目の新機能ベスト10
Flash に対するリクエストのなかで、特に要望が多かったのが Adobe Photoshop や Adobe Illustrator のファイルとの互換性です(図1)。今回 Flash CS3 Professional が Adobe Creative Suite 3 ファミリーの一員になったことを受け、Flash CS3 Professional には、充実した Photoshop/Illustrator 統合機能が装備されています。デザイナーやデベロッパーは今後、使い慣れたこれらのアプリケーションでの作業内容を無駄にすることなく、Flash のパワフルなデザイン・開発環境も活用できるのです。

図1 Photoshop ファイルをFlash のオーサリング環境へダイレクトに読み込み
2. アニメーション動作をActionScript に変換
ステージ要素の動作を ActionScript でプログラムとして定義すれば、ファイルサイズが抑えられるだけでなく、より柔軟かつ細かく要素を制御できます。たとえば、ActionScript でアニメーション動作が定義されている場合、エンドユーザの操作に合わせて、その動作内容を変化させるといったことさえ可能です。これまでもデザイナーやデベロッパーの多くがこの機能を認識していたものの、コードの複雑さや記述手間が敬遠される理由となっていました。
Flash CS3 Professional では、タイムライン上のアニメーション動作を ActionScript 3.0 コードへと瞬時に変換できます。つまり、通常のタイムライン操作でアニメーションを作成するだけで、この動作を再利用・再編集可能なプログラムコードに変換することができるのです。また、タイムラインからコピーしたモーションがコードとしてペーストできるので、初心者でも手軽に ActionScript を習得できるようになります(図2)。

図2 タイムラインアニメーションをActionScript 3.0 に変換
3. Adobe Creative Suite 3 仕様の共通インタフェイス
Flash CS3 Professional で最も“見栄えのする新機能”といえば、まさにそのルックスです。最新バージョンの Flash には Photoshop や Illustrator と共通の CS3 仕様インタフェイスが採用されています。新しいインタフェイスは見映えが良いだけでなく、限られた画面の中で作業スペースを拡充する点で注目に値します。
皆さんもご存知のとおり、作業スペースはいくらあっても足りません。ノートPC を使用している場合、この問題はさらに深刻です。Flash CS3 Professional には、ドッキングとグループ化の可能なパネルが採用されているので、パレットやウィンドウの重複を避け、作業スペースを最適化することが可能です。また、カスタマイズしたワークスペースを保存できることはもちろん、Photoshop CS3、Illustrator CS3、InDesign CS3、After Effects CS3、Premiere Pro CS3、Soundbooth CS3 といった他のアドビ製品同様のツール、パネル、キーボードショートカットが利用できます。
4. 高機能デバッガが活用できるActionScript 3.0 開発
コーディング派のユーザに対して Flash CS3 Professional は、ActionScript 3.0 による新次元の開発効率を提供します。ActionScript 3.0 は初心者に優しいだけでなく、プロフェッショナルに対して強力なプログラミング環境を提供する適用範囲の広い開発言語です。ActionScript は一般的なプログラミングコンセプトに基づいているため、ActionScript の知識を深め、スキルを習得するに連れ、他のプログラミング言語への順応力も自然に育ちます。
ActionScript 3.0 によるコンテンツ作成・動作確認は、今までになく簡単です。新しくなった ActionScript デバッガでは、実行時のさまざまなプロパティが確認でき、従来より多くのフィードバックとさらなる柔軟性が得られます。また、この新しいデバッガは Adobe Flex Builder 2 にも採用されているので、Flash と Flex Builder を行き来しても常に一貫した動作結果とフィードバックが得られます。
また新しいデバッガは、デバッグモードのワークスペースに表示される複数のパネルから構成されるので、従来のように1つのパネルに縛られることなく、異なるデバッグタスク間をスムーズに行き来することができます。デバッグモードに入ると、Flash がデバッグモードのワークスペースを呼び出し、スタンドアローン Player に SWF ファイルを読み込みます。
5. Adobe Device Central CS3 による携帯電話向け開発
Flash CS3 Professional はもちろん、Adobe Creative Suite 3 を構成する各エディションには Adobe Device Central CS3 が統合されています。Device Central CS3 には、携帯電話をはじめとするモバイル機器のスキンとデバイスプロファイル(四半期毎に更新)が組み込まれており、モバイルコンテンツの制作を強力に支援します。これからはインタラクティブな Flash アプリケーションやリッチユーザインタフェイスをはじめとする、魅力的なモバイルコンテンツも簡単にデザイン、プレビュー、動作確認できます(図3)。

図3 Adobe Device Central CS3 で表示したモバイル機器のスキン
6. Illustrator 譲りの最新ドローイングツール群
プロのデザイナーは過去何年もの間、Adobe Illustrator に装備されたベクトルドローイングツールを愛用し続けてきました。Flash CS3 Professional の新しいペンツールには Illustrator のペンツール同様の機能性とルックスが装備されているので、これからは Illustrator 同様の緻密な描画が Flash CS3 Professional でも実践できるようになるのです。
またベジェ曲線のコントロールポイントを操作する際には、Illustrator で使い慣れたキーボードショートカットとオプションがそのまま使用できます。Illustrator から Flash へは、属性情報などのデータを含めたアートワークのコピー&ペースト(またはドラッグ&ドロップ)も可能です。さらに Flash CS3 Professional には、動的なシェイプの素早い作成と、後からの手軽な属性調整が可能な、一連のシェイププリミティブツールが新たに装備されています。
7. スキンの入れ替えもできるユーザインタフェイスコンポーネント
Flash CS3 Professional には、スキンを手軽に入れ替えられる軽量かつ最新のコンポーネントが用意されており、これを利用してインタラクティブコンテンツを制作・デザインできます。これらのコンポーネントはすべて ActionScript 3.0 で記述されており、ユーザインタフェイス用のコンポーネントとしては、ボタン、プログレスバー、チェックボックスなどが用意されています。また、ビデオ用のコンポーネントも充実しています。これらのコンポーネントはとても簡単にカスタマイズできるので、これからはインタフェイス要素の見映えを変更するためだけにコードを記述する必要はなく、単に変更したいコンポーネントの状態をダブルクリックして、インタフェイスコンポーネントのデザインを編集するだけで済みます(図4)。

図4 UI コンポーネントのスキンの入れ替え
8. 高度な QuickTime 書き出し機能
今では、大半のユーザがビデオを Adobe Flash Player 向けにパブリッシュする一方、Flash で作成したアニメーションを Apple QuickTime のような他のビデオ形式で書き出したいという場合も多々あります。Flash CS3 Professional には高度な QuickTime 書き出し機能が新装備されているので、Flash Player での再生時とまったく同じ結果を QuickTime ムービーに出力することができます。つまり、たとえシンボルが複雑な入れ子状になっていたり、ActionScript が記述されていたとしても、Flash Player での再生と同じ体験が得られるよう、すべての要素を書き出すことができます。
9. 充実したビデオエンコーディング機能
Web で表現できるコンテンツは種類・内容ともに進化を遂げ、しかもブロードバンドの普及が進む今、さらに多くのデザイナーやデベロッパーが、ビデオを Flash コンテンツに組み込むことを実践しています。Flash ビデオは、Web でのビデオ配信のあり方に大きなインパクトを与えてきた成果が認められ、先頃エミー賞を受賞するに至ったほどです。
ビデオを Flash プロジェクトに組み込むには、まず Flash ビデオ形式(FLV)にエンコーディングする必要があります。これには 2つの方法があり、1つ目は動画コンテンツをプロジェクトに読み込むと同時にエンコーディングする方法です。これはプロジェクトに 1つ 2つのビデオを読み込むような場合に最適です。一方、多数のビデオを取り込むような場合には、大量のビデオコンテンツの一括処理に特化したスタンドアローンアプリケーションの Adobe Flash Video Encoder が最適です。
10. 時間節約に貢献する数々のプログラミングツール
ActionScript 3.0 の新機能に加えて、Flash CS3 Professional には ActionScript の記述時間を短縮するためのツール群も装備されています。コードエディタに対する拡充機能としては、ActionScript 3.0 対応のスクリプトアシストモードや Flex Builder と同じコンパイラの実装が含まれます。
Flash CS3 Professional に対しては、他にも以下の点を拡充しています。
- アクションパネルとスクリプトウィンドウに、一部のコードの表示・非表示を切り替えるための折りたたみツールを実装。
- スクリプトウィンドウに、選択したコード部分全体にコメントを適用するためのツールを追加。
- ActionScript 3.0 コードの構文整理と読みやすさの向上を実現するAutoFormat 機能を実装。
- ActionScript 3.0 に、新しい概念である「ドキュメントクラス」を追加。ドキュメントクラスは、メインのタイムラインに関連付けられるクラス定義です。メインのタイムラインが初期化されるとともに、このクラスが生成されます。
- ライブラリのシンボルにクラス名を割り当て。これにより、シンボルを動的に初期化してそのインスタンスを作成できるので、リンケージ識別子を設定する必要がなくなります。
- コンパイラエラーパネルに表示されたエラー項目の該当コードにジャンプ。エラー項目をダブルクリックすることで、アクションパネルまたはスクリプトウィンドウの該当エラー箇所にジャンプできるようになりました。
Flash CS3をさらに詳しく知るには?
ご覧いただいたように、Flash CS3 Professional には優れた新機能が数多く搭載されています。他の Adobe Creative Suite 3 製品との緊密な連携性や、大幅にパワーアップした開発言語のサポート、高度なアニメーション機能など。これらすべてを提供する Flash CS3 Professional により、さらにクリエイティブな制作はもちろん、さらに生産性の高い作業が可能になります。今回の最新リリースがいかにエキサイティングであるか、皆さんにもお分かりいただけると確信しています。
ここで紹介した内容はあくまで概要にすぎません。さらに詳しい情報については、Flash の 製品紹介ページや機能ツアー を参照してください。また Flash シニア品質管理エンジニアの Jonathan Duran が登場する、こちらの ビデオディスカッション も併せてご覧ください。
Richard Galvan:Adobe Systems Incorporated に勤務する Flash テクニカルプロダクトマネージャ。以前は、主に Flash を担当するシニアフィールドエバンジェリストとして活動し、1999年のアドビ(旧Macromedia)入社以来、インタラクティブメディアと Flash テクノロジの啓蒙活動やコンサル ティング活動に注力。1980年代後半に Web と出会って以来 Web への熱情が冷めることなく、これまでの大半の時間を Web 上で顧客が想像力と創造力を発揮することを支援するために過ごす。またこれまでに、世界中の無数のユーザ、デベロッパー、デザイナーに対してプレゼンテーションを行い、Flash が何を可能にするのかを紹介するとともに、Flash コミュニティの成長やサポートを側面から支援。
