edge Recommends!
インスピレーションに溢れたサイトアイデア帳
今月号の記事
あなたが抱えるクライアント企業のブランディングをWebサイト上で実践する際に、そこには様々な手法があります。カスタマーリレーションシップの向上を図るために、情報の詳細なアップデートやコミュニティの形成など従来型の手法はもちろんのこと、最近ではWebにおいても「エモーショナルブランディング」が注目されています。五感に働きかけ、感情に働きかける。これはもちろん、表現力のあるメディアでなければ難しいものです。映像、写真、サウンド、アート表現、インタラクションなどの要素が相まみえることで、人の感覚と感性、感情に残るブランディング。Flash CS3によってWebもようやくその段階に入ってきています。今月のEdge Recommends! では、Flashを使ったエモーショナルなブランディング表現の先駆的な例を紹介します。ただし、人の感覚は十人十色。そこにはセオリーも正解もありません。ぜひあなたのエモーションをFlashでブランド展開のアイデアにまで昇華させてみてください。
つながるよろこび
http://www.ntt-west.co.jp/sp/la/
NTT西日本が展開するブランディングサイト「つながるよろこび」では、前年度に行った「万華鏡グリーティング」に続いて「ラインアート」が登場。ユーザが描く光のラインアートを通じて、光ブロードバンドで世界を繋げていくというコンセプチュアルなメッセージをFlash CS3を駆使することでエモーショナルな参加型コンテンツに昇華させている。クリエイティブ観点での見所としては、有機的なラインアートの表現と軌跡判定による様々なインタラクション、シームレスな地図生成などが挙げられる。これらの処理はデータベースとの連携で成り立っており、ユーザのアクションを阻害しないレスポンスのためには高速なスクリプト処理が必要なところだが、ActionScript 3.0によって軽快に動作するFlashコンテンツを実装している。
制作時においては、Adobe Creative Suite 3のスムーズなアプリケーション連携によって、膨大なマテリアルの制作、オーサリング環境間での作業効率が大幅に向上したという。
デベロッパー名: 株式会社ノイ
SHARP Ultra Mobile WILLCOM D4
http://www.sharp.co.jp/d4/special/
この夏に発売されるシャープ製のWILLCOM端末「WILLCOM D4」。このスペシャルサイトは、技術志向の強い製品をエモーショナルに訴求することで、より幅広いユーザ層へアプローチするという、従来からシャープとWILLCOMが標榜していたマーケティング戦略を具現化したサイトとなっている。3D表現と常に流れるような動きを駆使することで、スマートフォン〜UMPCという製品の本質を隠したり、曲解することない形で感性に訴えかけることに成功している。また、スペック偏重になりがちの製品説明も、シンプルなコンテンツ構成とナビゲーション、徹底的に無駄を廃したコピーの組み合わせによって、分かりやすい形で実現。十分に製品訴求を済ませた上で、さらに興味を持ったユーザを誘導する製品詳細サイトでも、トーン&マナーを統一したFlashコンテンツが展開されるので、ユーザは安心感をもってコンテンツに接することができる。
デベロッパーが挙げた技術的なポイントとしては、ActionScript3.0の採用により、CGグラフィックスと動的なパーティクルの生成によるパフォーマンスを最適化が行われているところ。また、FlexBuilder の多機能なエディタやデバッグ機能によって、複雑な動きをもつコンテンツの開発がスムーズに行えたところが挙げられている。
デベロッパー名: デフィデ株式会社
Denime
http://www.denime.jp/
日本のデニムブランド「Denime」(ドゥニーム)Webサイト。ファッションブランドが20周年記念ビジュアルの企画をWeb展開するということで、その主役は当然ファッションアイテムであり、写真でその魅力を伝えるという一点において、サイトではさまざまな工夫が凝らされている。特徴的なポイントとしては、Webサイトの背景画像をユーザが思いのままセレクトできるところ。いずれも高画質かつ印象的な写真が用意されており、それがページ全面に映し出される。決して最先端の技術表現ではないが、ファッションアイテムを伝える際のエモーショナルな手法とは何かを考えると、これは王道であり正道といえるだろう。もちろんこの他にも、コレクション一覧が表示される際の見せ方、マウスオーバーやクリック時の演出なども気が利いている。
「インタラクティブに表現できるFlash以外の採用は検討する余地もなかった」と開発デベロッパーが語るように、Flashを全面採用しつつ、全コンテンツをCMSで管理するなど、今日的なWebのマナーにも沿ったサイトだ。
デベロッパー名: gd | genephics design, Inc.



