Flash 10周年記念
Edgeにも登場! マツカサ対談エクストラ 2/3

edge : Flash という名前に変わったのは、この頃ですよね?
かさい : いや、まだまだ。
まきお : まだ半年くらい(笑)。FSA が出て、半年くらい経ってマクロメディアに買収されて…という流れです。
かさい : MS に買われるんじゃないか、って話もあったね。すでにその頃、FSA は MSN で採用されてたんですよね。
edge : それが普及に貢献しましたよね。
まきお : ところが一般ユーザはプレイヤーの壁がねぇ。

かさい : そうなんだよね。制作側は使いたいんだけど、ユーザがプラグイン入れてくれないと、見てもらえない。んで、それぞれ、布教啓蒙活動へとまい進するわけですが、オレはまず数人の仲間と意見交換のための BBS 立ち上げたんですよ。それに絡めて、チュートリアルサイトを作った。制作方法を解説する Web コンテンツです。A.e.Suck さんは、このチュートリアルサイト見て、Flash おぼえたって言ってました(笑)
(右の Flash ムービーがチュートリアルサイトで使った作例)
まきお : それ、おいら見てないんだよ
かさい : 見てるって。あの恐竜のオープニングのヤツよ。
まきお : 恐竜はおぼえてるが……チュートリアルだっけ?(苦笑)。あの恐竜見て「おお、ちゃんと Flash のことわかって作ってるやつがおる!」とびっくりした。
edge : そのあたりがお二人の出会いですか?
かさい : 出会ってはないですね、まだ。
まきお : 出会いはですねぇ......出会い系サイトでアメ村で待ちあわせして......
edge : なるほど。
かさい : こらこら。
まきお : 女性だと思ったら、かさいさんで…
かさい : ないない。
まきお : 出会いはですねぇ、マクロメディアが Flash 買った直後の UCON(User Conference) に、スピーカーとしておいらが呼ばれたんです。で、笠居さんの ML にぼくが入って、そのわりとすぐに UCON があって、Photoshop で有名な海津さんが来てたので挨拶して、その隣の人が、かさいさんだった(笑)
かさい : Illustrator のほうが有名だぞ > ハリマオ(笑)。
オレはそのとき、Flash 本の執筆中で、マクロメディアから資料とかをもらうために、UCON に足を運んだんですよ。
まきお : そこで初めて会って、他のセッションすべてキャンセルして、二人で延々情報交換してました。ビールのみながら(笑)。ビックサイトの逆ピラミッドの上にある店ね。Flash 史上、非常に重要な場所、聖地です(笑)。まぁ、会って話したら、まちがいなく日本で一番くわしいな、こいつ、と。
かさい : お互いね(笑)
edge : FSA がその後 Flash になり…それが Flash 2 くらいでしたでしょうか。
まきお : Ver. 2 で音が使えるようになった。あと、ビットマップの切り抜きも Ver. 2 だ。

かさい : トレースは Ver. 2 で付いたね。
まきお : これ、当時つくったものです →
かさい : あー、見た見た、これ。オレは恐竜アニメに吼え声付けてリニューアルしましたよ(笑)
まきお : こんなとか。Flash1 の頃は、Flash でそのまま公開してなかったので。サイズとか作り方、テキトーにやってて。シンボルとかあまり活用してなかったんですが、この時点で Flash の流儀でつくるようになった。流儀はわかってたんですけど、それより、Director にもっていきやすい形で作る方が重要だったので。音が出たら Flash そのままで公開できるし、スタンドアロンプレイヤー作れるようになったら CD-ROM のコンテンツも Flash で直接作れるんでようやく Flash でまるごと作れるようになった。
edge : Flash としての次の大きな変化というのは、Flash 3 ですか? それとも Ver. 4?
まきお : 3 でしょう。
かさい : 3 だね。
まきお : 3 はすごかった。グラフィックとしてはアルファチャネルがサポートされて半透明表示が可能になったんです。構造的にはムービークリップができて、多元的、階層的な構造をインタラクティブに活用できるようになった。
かさい : ここにまた二人ともハマりました(笑)。半端じゃないんですよ、このアルファの扱いが。 塗り色も半透明できるし。ビットマップのアルファチャネルも、このときサポートされたね。
まきお : ボカシた表現が可能になったんよね。
edge : こうなってくると、それで描かれる絵やアニメの質感とかは、完全に変わってきますよね?
まきお : 全然かわります。ただ、動かないんだな、これが(笑)。当時つくったコンテンツが 600 ピクセル くらいの画面で、フレームレート 4 くらいの設定です。それでも半透明なものを動かそうとしたら、小さい部分でしか使えなかった。
かさい : リドローする面積で、CPU への負荷が変わるからね。ドローだから、CPU の性能にもろに影響受ける。だから、この当時、いろんな誤解がありましたよ。
まきお : マツカサはできてるとか...
edge : 半透明な関係だとか…
かさい : あほー。Flash って軽くないじゃん、とかあったでしょ。
まきお : ああー。
かさい : 容量は軽いけど、動作が重いとか。いっぱいビットマップ取り込んでしまって、軽くならないとか。軽くするには? みたいな Tips は、セミナーのネタでよくありましたね。軽いことが善、みたいな。
まきお : 1分以上待たせるな、と。でも、Flash ってうまく作れば、どんな大きなサイズのファイルでも待ち時間は短くできるんですよね。全体のサイズが小さくても、ヘタに作ると待ち時間多くなる。これはなかなか理解されなかったねぇ。1KB とか 2KB とか軽くしよう、って意味ないやん!って言い続けてたんだけど。

 

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