Mashup Awards 4 で発見した 

AIRアプリケーションの最前線

サン・マイクロシステムズとリクルートが共催している、日本最大級のWebコンテスト、Mashup Awards。第4回目を迎えた今回は、過去最大の259作品もの応募がありました。 Mashup Awardsの特徴でもあり魅力でもある点のひとつとして、応募者の方々が、新しいランタイムやデバイスにチャレンジしている事があげられます。アドビもAdobe AIRをAPIとして参加した今回のアワードでも、Adobe AIRを利用したアプリケーションの応募が多数ありました。

今回のthe Edge newsletterでは、Mashup Awards 4の応募作品の中からAdobe AIRを利用したアプリケーションで、「これは、面白い!」と思った作品を、個人的な視点でピックアップしてご紹介したいと思います。 アワードの結果発表のページはこちらです。

AIRを使った応募作品紹介

AIR SANPO
http://www.vimeo.com/1742059

AIR SANPO

まず、最初に紹介するアプリケーションは、uranodai氏の作品「AIR SANPO」です。この作品は、マッシュアップアワードにおいて、「Any Device賞」を獲得しています。

この「AIR SANPO」、動画を見て頂くと分かりやすいと思うのですが、Adobe AIR、Wii Fit、iPhone、Googleストリートビューを連携する事で、あたかも散歩しているような体験をさせてくれます。
「AIR SANPO」は、公開APIの情報をマッシュアップしているだけではなく、複数のデバイスまでもがマッシュアップされた作品になっています。

使用しているAPI

EdBrowser
http://shikajiro.googlepages.com/edbrowser

EdBrowser

次に紹介する作品は、「User Interface賞」を受賞された、しかじろう氏の作品「EdBrowser」です。「EdBrowser」は、ブラウジングに3Dの奥行きを提供してくれます。

「EdoBrowser」の特徴でもある操作性の良さは、個人的に素晴らしいと思いました。例えば、キーボードの上下左右キーで前後移動や平行移動ができ、マウスドラッグで方向転換、マウスホイールで前方移動と、3D表現を使ったリッチな見せ方でも操作性が損なわれていないユーザインターフェイスになっています。

使用しているAPI

BanquetBrowser
http://b-browser.com/

BanquetBrowser

アドビ システムズ賞、Ext Japan LLC賞、ぐるなび賞をトリプルで受賞した「BanquetBrwoser」は、Hotpepper、ぐるなび、BAR-NAVI等、複数の飲食店情報のAPIを利用して作られたAIRアプリケーションです。

このアプリケーションの特長は、飲食店を検索するだけでなく、幹事さんが飲み会プランを作成できるところです。これから忘年会の季節に向かって、幹事さんに重宝されるアプリケーションですね。

使用しているAPI

MyCrawler
http://mycrawler.org/

MyCrawler

「MyCrawler」はAIRを使ったレコメンデーションツールです。お気に入りのサイトを登録する事で、自分の趣味趣向にマッチしたWebサイトをレコメンドしてくれます。

通常の検索とは違うプロセスで、自分にマッチしたサイトをコンシェルジュのようにレコメンドしてくれる「MyCrawler」を使う事によって、Web上での新しい発見があるかもしれないですね。

使用しているAPI

AIR 印鑑
http://labs.knockoutmarch.com/inkan/

AIR 印鑑

最後に、個人的にググッと来た作品、「AIR印鑑」です。

「AIR印鑑」は文字通り、AIRとHanKoのAPIを組み合わせて作られた、印鑑アプリケーションです。

情報や書類がどんどん電子化している昨今にもかかわらず、書類の判子を押すという行為は、なかなか電子化されておらず不便を感じていました。この「AIR印鑑」のデジタルな印鑑を作ってくれるというユニークな発想・着眼点が非常に面白いと思います。

使用しているAPI


様々な分野で活用されるAIR

Mashup Awards 4の応募作品を振り返ってみると、AIRをローカルアプリケーションのランタイムとして使用する用途以外にも、デバイスを連携させるハブや独自ブラウザとして利用するなど、様々な活用事例があることがわかります。このような多様な使われ方が可能なのも、AIRが自由度の高いランタイムだからこそであり、その自由度がAIRの魅力だと思います。この記事や今回のMashup Awards 4が、これからAIRアプリケーションを開発しようと思っている開発者の方々にとって、少しでもAIRの新しい可能性を発見できる場となれば幸いです。


鈴木 拓生氏写真鈴木 拓生
株式会社リクルート メディアテクノロジーラボ

1979年11月 千葉県生まれ
2004年3月 慶応義塾大学 大学院 政策•メディア研究科卒業
デザイン会社、フリーランスを経て2007年株式会社リクルートメディアコミュニケーションズ入社
現在、株式会社リクルートの実証・研究機関であるメディアテクノロジーラボにて研究員として活動中
メディアテクノロジーラボでは主にDESIGN SHOWCASE マッシュアップアワードの運営等を担当