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| Adobe User Summit 〜Vol. 3 InDesign〜 |
| InDesignユーザ事例 その2 (有)クリエイト・ユー 奥谷晶氏、デザイナー 清原一隆氏(日本図書設計家協会デジタル委員会) 一度知ってしまうと戻れないInDesign CSのメリット |
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| 2番目のセッションは、日本図書設計家協会から奥谷晶氏と清原一隆氏をお招きし、InDesign CSを使ったフルデジタルのムックおよび書籍制作ワークフローについて伺った。まず奥谷氏が事例として紹介したのが、山と渓谷社の「極楽海外暮らしBOOK」だ。このムックでは、InDesign CSを核としたフルデジタルのワークフローを実現した。海外在住の執筆者が多いため、海外とやり取りが必ず発生する。そこでPDFを使った校正にチャレンジしたほか、PDF/X-1aによる入稿をテスト中の段階だという。「CTPのため従来の色校正は無く、DDCPはデータの確認だけ」と奥谷氏は語った。 InDesign CSを使う大きな理由として、「印刷の仕上がりをディスプレイで見れること」と「Photoshopなどと統一したカラー環境であること」を挙げた。「極楽海外暮らしBOOK」では、デザイン先行の「完全先割」を行っており、いわゆるデザイン出しの段階で、カラーマネージメントされたプリンタから出力を用いるという。つまり、原稿が流し込まれる前から、色についての確認は行われているというわけだ。 また、奥谷氏は「InDesign CS上で画像をハンドリングできることも大きなメリット」と話した。たとえば「画像を半調にする」であるとか、「切り抜き画像の下にドロップシャドウを付ける」といった作業が、InDesign CS上で容易に行える。しかも、ドロップシャドウの付いた切り抜き画像を、レイアウト上で自由自在に動かすことができる。奥谷氏は「これらを一度知ってしまうと、なかなか元に戻れない」という。また、「高精細の画像を画面で確認することができ、細かいデザイン処理が可能であること」も、メリットとして挙げられた。 InDesign CSで実現するデジカメ画像の運用とカラーマネージメント 「InDesign以前・以後」で最も変わった点は、何だろうか。奥谷氏は「カラーマネージメント」を挙げた。山と渓谷社の事例では、基準カラーとして「JapanColor 2001 coated」のICCプロファイルを運用し、カラープリンタからの出力を用いて色の確認を行っている。これは、従来のワークフローではなし得なかったことだという。奥谷氏は「色校正に印刷を合わせるのではなく、ちゃんとしたプルーフを出して、それに忠実に印刷するという考え方に変わった」と話した。 山と渓谷社が発行したデジタルカメラ関連のムックでは、当然ながらすべての写真がデジタルデータとなった。必然的にRGBワークフローということになるが、Adobe Creative Suiteの統一されたカラーマネージメント環境は、ここでも大きな効果を発揮したという。 デザイナーから見たInDesign CSのメリット 続いて清原氏が、デザイナーの視点でInDesign CSのメリットを語った。まず清原氏は「InDesign CSはデザイン作業にマッチする」と語った。従来のレイアウトソフトでは、デザインすることとオペレーションすることが、切り離されているように感じていた清原氏にとって、InDesign CSは、イメージしたことがしっかりと形にできる理想のツールだった。InDesign CSの操作感が気に入った清原氏は、最終的にはQuarkXPressなどの他のレイアウトソフトで進行する案件でも、最初のデザイン出しの段階はInDesign CSを活用していると語った。 そして、InDesign CSの具体的なメリットとしては、「Photoshopのネイティブファイルを貼り込むことができるなど、データのハンドリングに制限が少ない」ことと、「特色の掛け合わせが指定できること」、更には「こだわった文字組ができること」を挙げた。とくに文字組に感じては、合成フォント、ルビの設定、プロポーショナルメトリクスなどの機能を活かしているという。 また、細かなところでは、レイアウトのグリッドをプリントしたり、PDFに書き出すなどして、編集者に渡すことができるのもメリットだと清原氏は話した。また、著者が遠隔地に住んでいる場合などは、レイアウトデータをInDesign CSからPDFに書き出したものを校正として送ることで、校正にかかる手間を省くこともできているという。 山と渓谷社の事例に関しては、PDF/X-1aでの入稿をテストしているということなので、今後の運用に期待したいところだ。 |
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