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  2001 February PAGE2001 Open Type が広げるフォントの未来
PAGE2001 Open Type が広げるフォントの未来
PAGE2001 Open Type が広げるフォントの未来
PAGE2001 Open Type が広げるフォントの未来
PAGE2001 Open Type が広げるフォントの未来

  OpenTypeが広げるフォントの未来

デザイン・出版の分野において、大変重要な役割を担っているフォント。現在、存在する多種多様なフォントは、文字による表現範囲を広げてくれる反面、DTPや出版に関わる者に煩雑な手順と大きなコストを要求するものとなってしまっている。一方で、漢字やハングル文字など、いわゆる2バイト文字をコンピュータ上で表示・利用したいという欲求は年を追うごとに高まりつつあり、フォントが抱える問題は、もはやグローバルソリューションを要求していると言っても過言ではない状況だ。

そのようなシチュエーションを打開するために、2月7日、東京・池袋サンシャインシティにて、アドビが提唱しているOpenTypeについてのセッションが「PAGE2001」で行われた。「OpenTypeが広げるフォントの未来」と題されたセミナーは、まずUSのアドビ本社より来日したハロルド・グレイによってOpenTypeの概説が説明され、アドビの宮島誠一郎が通訳をしながら、さらに日本の詳しい状況を述べた。その後、フォントのエンジニアリングを担当している山本太郎によってAdobe®InDesign® 日本語版によるOpenTypeの活用事例、そして、株式会社モリサワの中村氏によってフォントベンダーの取り組み姿勢が解説された。

ネットワークパブリッシングにフォントが果たす役割とは

最近、InDesignをはじめとして、新製品を続々と市場に投入する時期にさしかかっているアドビが、「ネットワークパブリッシング」という概念を導入しようとしていることに言及して、セッションは始まった。ネットワークパブリッシングは、PalmなどのPDAや携帯電話を使って「いつでも」「どこでも」好きな情報を得られることを目指して考えられた概念だが、そこでInDesignは大きな位置を占めることになる。ネットワークパブリッシングの進んでいく方向は、現在、日本の出版システムが抱えているタイポグラフィやレイアウトの問題を解決するオープンなシステムである。これを推し進めることで、デザインやDTP、印刷の分野での生産性向上とコスト削減をアドビはねらっているのである。ここで問題となってくるのが、フォントである。現在、フォントにまつわる問題は、3つにわけられる。

1.複雑なワークフロー
2.
プラットホームの互換性
3.タイポグラフィの機能

たとえば、ホストコンピュータ側で必要なフォントの種類とプリンタ側で必要なフォントの種類が違うことや、ホスト側でレンダリングしてプリンタに出力する場合でも、フォントによっては解像度制限がかかってしまうことなどが、フォントに関するワークフローを複雑にしてしまう原因の一端である。ほかにも、出力の前にフォントをプリンタにダウンロードしなければならないことや、インストーラが大変複雑になっていること、CIDフォントにもsfnt形式とnaked形式があることも、フォントにまつわる状況を込み入ったものにしてしまっている。

また、Mac OSで83pvのエンコーディング形式を使っているのに対して、Windowsでは90msと呼ばれるエンコーディング形式が使われている。よく知られている例を挙げると、この差によって、Windowsでは丸数字を入力したテキストが、Mac OSでは(月)(火)などに化けてしまう。同じアプリケーションを使おうとも、このようなプラットホームの差による問題は解消できないのだ。

日本語で多用される縦組みにおける文字の揃えに関しても、アプリケーションの対応によっては、必ずしもうまく処理されない場合があった。また、ペアカーニングなどの高度なタイポグラフィ上の機能に対する要求を満たしていないという点や、さらに、標準の文字セットに含まれている字種では不足だという声も多くあった。



冷たい雨の降るあいにくの天気だったが、「PAGE2001」の中でも、フォントに関する重要なセッションとあって、会場は100人以上の参加者が集まり、熱気にあふれていた




セッションは、PDFファイルをスクリーンに映しながら進められた。通訳を交えながらではあったが、ポイントが大変明確に解説されていた




現在、日本の出版業界が抱えるフォントの問題は、大きく分けるとこの3つだと言えよう
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