Adobe
サインイン 注文状況 マイアカウント
Print
Print Gallery
Vasava Artworks Logo
page:
使用製品:
Adobe Photoshop®
Adobe Illustrator®
Adobe Type Manager®
Image 1 Small Image 2 Small Image 3 Small Image 4 Small Image 5 Small
Image 6 Small Image 7 Small Image 8 Small Image 11 Small
父と 息子のチームが、バルセロナのアートカルチャーをワイルドに盛り上げている
ジョー・シェプター


スペイン人は、控え目ということでは知られていない 。 ヴァサヴァ・アートワークス のブルーノ・セルスが、イヴォルティブに参加している人々は相当の変わり者でなければならない、と言ったら、それは額面通りとっていい。彼が意味しているのは、彼らは最高でなければならないということだ。

ブルーノとその父トニーがカタローニャ風の魚料理を二人で食べている様子 をみれば、シグムント・フロイトはバルセロナにはほとんど来たことがないに違いないと思うだろう。もしフロイトが来てたのなら、彼のエディプス・コンプレックスという説をごみ箱に捨てていただろう。


Evolutive は実験的雑誌のプロジェクトの黄金律を打 ち破ることができた。これはまさに見るべき価値ある雑誌だ。


「トニーと僕は、友達、いやそれ以上の関係だね」と弱冠23歳の息子ブルーノは言う。

息子にたばこを勧めながら、トニーは二人のパートナーシップはごく自然なものだと言う。父親のセルスの方は、自分自身を真面目なスペイン人デザイナーの第 一波の出身と見なしており、またブルーノの事実上の教師でもある。「スペインには まだデザインの学校というものはないんだ」と彼は言う。「しかし、ブルーノはタイポグラフィに対する感受性が鋭かったので、私は息子の学習の手助けをしていた。言うならば、息子の教育は主に路上で(de la calle)行っていたのだよ」

二人のオフィスには、立派なマホガニーのテーブルと黒い椅子があり、世代 間の対立は一時的停止の状態にある。調度品は厳格な雰囲気の古いものだが、ステレオからはハウスミュージックが流れ出しており、依頼人にはマドリッドのナイトクラブから日本の音楽会社、ベイヤーのような企業まで、めちゃくちゃな取り合わせだ。ヴァサヴァは印刷物向けのデザインもするが、本職はWebのデザインであり、非常にすぐれたFlashの仕事を行っているイベリア半島は数少ない会社の一つなのだ。また 、フリーのフォントも多く製作している。

至玉の企画がEvolutiveだ。これは世界で最も面白い実験的雑誌の 一つであることは間違いなく、また手に入れるのがとびきりに困難な雑誌でもある。 どれくらい難しいかって?そう、この雑誌の発行部数は3,000部なのだが、06号の発 行パーティには8,000人の人が集まったくらいだ。

イヴォルティブは、クリエイターたちによれば、進化(evolution)のプロジェクトなのだ。「クリエイティブな連中を一つの台所に押し込めて」何が料理されるか見てみよう、というものだ。ブルーノとトニーは、各号についての概要を書き、それから各版木のアーティスト(版木製作者も含む)を招いて、アイデアの実現を 手助けしてもらっている。芸術的な成熟と友愛の精神で名高い都市であるバルセロナでは、これがうまくいっている。またここは、ガウディやピカソの故郷であり、スペイン内戦の間、最後まで共産主義者に抵抗した都市なのだ。

イヴォルティブに使われる素材やアートは、紙から写真、文章から版木の加工まで、全部ボランティアで出来上がっている。ヴァサヴァはこれを気前よく、 無料で配布している。かかる費用は送料だけだ。こういった気前よさの結果は、毎号毎号の激しい印刷のスタイルや、高価な紙を使うところに見て取れる(詳しくは、以下のページを見て欲しい)。

協力者たちの質のおかげで、イヴォルティブは実験的雑誌のプロジェクトの黄金律を打ち破ることができた。これはまさに見るべき価値ある雑誌なのだ。そ の価値はかなり「路上のもの」と関係している。イヴォルティブはコミュニケーション・メディアの前衛的なハイブリッド化について、脱構築派のありきたりな主張などしてるわけではない。そんなごたくはくそくらえだ。

03号の「Boqueando a Bocanadas」から始めよう。タイトルの意味は「くだらないお喋りする口」だ。一番目立つところには、沢山の歯型の並んだ、明るいピンクのポスターがある。全ての口は、頭韻を踏んだ言葉が付けられている。とりわけ不幸なある口は、バスに轢かれたことがあると訴えている。

05号の「過去、現在、未来」は、細い緑のスリーブで繋がった3冊の小冊子 からなっている。それぞれの冊子には写真と文章と香りがある。「大まぬけだよ」と ブルーノは言う。「未来ってどんな臭いがするんだ?」アルヴァー・スニョルによ るテキストがこれらの冊子の「売り」になっている。ここには典型的なスペイン人が記されている。過去では言葉づかいが下品で夢がなく、現在では何事も混沌としていて理解不能であり、未来は約百年前に発明されて、21世紀の国際共通語になるとされたエスペラントで書かれている。エスペラントについて、聞いたことはあるかな?
イヴォルティブ は15号まで刊行予定だ。トニーの言うところの「何事も終わりがあるべきだ」というのが理由だ。号を経るたびに(最近07号が出たばかりだ )協力者のアーティストが増えていっている。次の号では、世界中からの投稿によっ て300ページを超えるものになりそうである。願わくば、3,000部よりも少しは多く発 行して欲しいものだ。.

Adobe.comのシニアエディター、ジョー・シェプター は、「変わり者」にはなれそうにない。

back to top