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| 2001年1月、Adobe® InDesign® 日本語版はエディトリアルデザインのワークフローを革新するツールとして発売されました。デザイナーにもオペレーターにも使いやすく、自由な発想を促進し、作業効率をさらにアップするための機能が随所に盛り込まれており、多くのデザイン・制作に携わるユーザが「これは便利だ」という感想を持っています。 発売開始からまだ1年弱、デザイナーやオペレーターへの教育現場にも実際の制作現場にも、徐々に浸透しつつある状況ですが、すでに1冊まるごとInDesignでレイアウトデザインを行っている雑誌も登場しているのです。 カフェやレストランから、インテリア小物、家具、雑貨、オーディオ機器、自動車用品に至る、さまざまなアイテムを扱う店が、地上5階・地下1階のスペースに立ち並ぶAXISビル。各店舗で扱っているグッズがおしゃれならば、店の取り合わせにもポリシーが感じられ、さらに外観も、六本木という場所にぴったりのこのビルを運営しているのが、株式会社アクシスです。 デザインをテーマとして、きわめてユニークな複合商業ビルであるAXISビルを運営する株式会社アクシスでは、さまざまな分野でクライアントにオリジナリティあふれる提案を行っています。その1つ、デザイン・コミュニケーション分野では、海外からも大きな反響を呼んでいるデザイン誌「AXIS」を発行し、生活文化としてのデザインの意味と価値を世界中に向けて発信しています。 この「AXIS」誌が、2001年9月発行の第93号で、発刊20周年を記念してリニューアルされましたが、ここでの作業はすべてInDesignを用いて行われました。 それまでのワークフローを完全に活かせるInDesign 株式会社アクシスのアートディレクター宮崎光弘氏は、1誌まるごとInDesignを利用したデザインに踏み切った経緯について、次のように語っています。「これまで「AXIS」誌はPageMakerを使って制作していたのですが、今回のリニューアルに際して、実際のところPageMakerもある程度使おうかとも思っていました。新しいツールに切り替えた際にこれまでのデザインのワークフローがうまくいくかどうかは、やってみないとわからないところがあったので、少しは不安があったのです。しかし、リニューアル号から本文の書体として使用するAXISオリジナルの和文フォントがOpenTypeフォントであることからも、これを活かすにはInDesignを使うのが一番よいだろうということになりました」。
出版物の制作を扱う部門としては珍しく、デザイナーをすべてインハウスで抱えるアクシスでは、「AXIS」誌の制作にあたって、編集者もデザイナーもすべてInDesignで作業を行うことになりました。 「AXIS」誌ではAdobe® PageMaker®を使うことを前提として、デザイン・制作のワークフローを構築していましたが、今回InDesignにツールを変更してみて、実際にどのような効果があったかを株式会社アクシスのグラフィックデザイナー戸村匡史氏が語ってくれました。 「もともと「AXIS」誌のデザインワークフローはPageMakerで最大限の生産性を上げられるように考えられて作られていたわけですが、InDesignはそこにぴったり収まってくれました。われわれデザイナーにとって、アプリケーションはツールの1つなので、とにかく私たちのワークフローにぴったり収まってくれるのが一番ありがたいのです。その点では、InDesignへの移行は大変スムーズだったと言えますね。機能の点では、行間・文字間・1行の文字数などが数値で設定でき、しかも制作する内容に応じて非常に細かく数値を決められるのに好感を持ちました。しかも、PhotoshopやIllustratorはすでに使い慣れていますので、InDesignも使っているうちに、もしかするとこのような機能があるのではないかという勘のようなものも働いてきました。そういった意味においても、デザイナーの創造性を十分活かしてくれるツールだと思います」。 さらに、宮崎氏はInDesignの特長について、「インタフェイスがアドビ製品共通なので、他のDTPツールと比べると作業効率がまず違いますね。ドローイング機能や日本語組版の機能を標準で装備しているのも見逃せません。また、Illustratorで作成したロゴなどのデータを、InDesignに割り付けた状態から呼び出して編集できるのも便利です。Illustratorのデータ以外にも、PDFなどのドキュメントに割り付けることができる画像の種類が多いのもすばらしい点だと感じます」と語っています。 |
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