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写植・版下の制作方法から、WindowsマシンとAdobe PageMakerを組み合わせたDTP制作に移行した、NECドキュメンテクス PC・コンピュータマニュアル制作部。DTPによる編集の効率化を図れたばかりでなく、テクニカルイラストや文書の再利用も行い成果をあげています。
NECの大ヒットパソコンシリーズであるPC-98シリーズのマニュアルも、NECドキュメンテクス PC・コンピュータマニュアル制作部で、文章作成からイラストまで、マニュアルのすべてが制作されています。 同部でPC-98シリーズのマニュアルを手掛けるようになった当初は、作成したテキストを写植で出力し、手描きイラストを貼り付けて版下を制作、入稿、印刷といったオーソドックスな手法で制作されていました。しかし、現在ではマニュアルの原稿執筆者や編集者自らが、Adobe PageMakerのドキュメントに直接文章を入力、レイアウトの変更までも行う制作手法へと変化しています。ユーザビリティが高く、より使いやすいマニュアルの制作を目指す同部にとって、Adobe PageMaker、Adobe Illustrator、Adobe Photoshopはなくてはならない存在として活用されています。 |
Windowsマシンのマニュアルは Windowsマシンで作られる PC・コンピュータマニュアル制作部におけるDTPの導入は、初期段階ではテキスト部分のみをデジタル化し、次にテクニカルイラストにAdobe Illustrator(R)を使用するという二段階で行なわれました。 DTPの導入を検討し始めたのは、Windows 3.1のマニュアルを制作する頃からです。従来の文字中心のマニュアルでは、新しいOSの操作内容を伝えきれなくなり、より理解しやすいものが求められたのがきっかけでした。それまでにもAdobe PageMakerを使ってマニュアル制作を試験的に行いましたが、パソコンのパフォーマンスが低く苦労したこともありました。 その後、パソコンのパフォーマンスが上がり、Windows95のマニュアルではスクリーンショットの掲載が増え、従来の写植に図版を切り貼りする方法では対応しきれなくなり、本格的にDTPを導入することになりました。 この部署では、ほとんどがWindowsマシンを使用して、マニュアルを制作しています。これは、PC-98シリーズのマニュアル制作という仕事上、マシンの操作に熟知しなければならないということと、新たにハードウェアを導入する必要がないというコスト的なメリットによるものです。DTPというとMacintosh(TM)と思われがちですが、WindowsマシンでもAdobe PageMakerを使えば、マニュアルなどの大量ページの出版物を簡単に制作できます。 DTP化で生まれたゆとりが仕事のクオリティアップへ Adobe PageMakerによって仕事のどのような点が向上したのでしょうか。 「写植を使って作れないこともないのですが、製版に時間がかかるなどの問題があります。Adobe PageMakerの導入によって制作時間に余裕が出来ました。」(PC・コンピュータマニュアル制作部で執筆、編集を担当する中村 紀子氏) 写植の時代では、イラストを貼り込む時間を確保するために、再校の段階で印画紙に出力していました。現在では、すでにイラストが貼り付けられた状態で編集が行われるので、ギリギリまでデータの状態で修正を行ってから、フィルム出力することができます。また、最終段階で変更が指示されると、ページ構成までもが変わってしまい、ノンブルを手作業で行う必要がありましたが、DTPでは自動的に変更することができ、それだけでも大幅な手間の削減です。 また、「作業段階での一番のメリットは、イメージを画面で確認することができるので、最終印刷物の感じをつかむことができることかもしれません。」(中村氏)これまでの、テキストだけの確認作業では指摘されずに最終段階で発生していたような修正が、初期段階で行われるようになり、さらに時間の余裕が生まれています。 ページのイメージを見ながら作業することで『より使いやすいマニュアルを制作する』ことを目指す制作スタッフの『心くばり』が仕事のクオリティアップにも繋がってきているようです。
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