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株式会社大林組 設計本部インタースペース部
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Adobe Illustratorの活用によってプレゼンテーション能力を高める株式会社大林組 July 2002
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建築・建設業界におけるクライアントプレゼンテーションは、個々のプロジェクト内容をいかに正確に相手に伝え、理解してもらうかという部分で、極めて重要な役割を担っている。業界大手の株式会社大林組・設計本部インタースペース部は、主としてインテリア、ランドスケープ、ライティングのデザインを担当し、現在ではCG制作なども手がけるプレゼンテーションのクオリティ向上を担う、さまざまな提案資料のビジュアル面構築を一手に扱う部署。ここでAdobe Illustrator®が、CADツールと連動しながら、多岐に渡って活用されている。
 
専用CADツールで作成したデータをAdobe Illustratorで再利用
 
「現在、設計作業はすべてCADシステムで行われていますが、何年か前までは手描きの設計図もまだ数多くありました。ですから当時はそれらのコピーやCADの出力物、ワープロ出力した文字など、雑然とした素材を手で切り貼りしながら、プレゼンテーション用の資料を作成していたのです」と語るのは同部・伊藤豪則氏。

「しかしDTPの普及とともに、今では意匠設計担当者の多くは、Illustratorを活用し、効率的にプレゼンテーション資料を作成しています」。

「たとえば設計の担当者が専用CADを使って作成した設計データは、Illustratorにコンバートします。そしてCADツールの使用だけでは表現力に乏しい部分を、Illustratorの機能を使ってカバー。プレゼンテーションに使用できるよう手を加えてから、提案書に盛り込んでいきます。Adobe Photoshop®も、写真の合成や建築物への陰影付けなど連携活用しています」。
 
CADとの連動、3Dグラフィックなど、
Adobe Illustratorに寄せる信頼は絶大
 
伊藤氏の説明によれば、アプリクラフト社のIllustratorプラグインであるCAD Gate、CAD Toolsを利用すると、CADで作成したDXF/DWGデータを縮尺設定をした上で、Illustrator上のデータとして読み込むことができる。つまりこれらのプラグインを併用して使うことで、プレゼンテーションに用いるデータや素材作成の生産性が上がっているのだ。
 
「CAD Gateを使えば、CADデータ上のレイヤーや色をそのまま高精度にIllustratorに変換した上で、パースの床や壁面パターン、グラデーションなどの着色が効果的に行えるようになります。そこからさらにPhotoshopを使い写真と合成していくことで、建築物などのイメージをより精彩に、クオリティアップしていくことも可能。いっぽうCAD Toolsは、スケール比率を指定しておけばIllustrator上の寸法をミリ単位に計算し直さず、実際の寸法を入力するだけで、そのままCADを扱う感覚で図の作成が行えるのでたいへん便利ですね」。
 
Illustratorに寄せる信頼はこれだけに留まらない。CADからデータを持ってくるだけではなく、反対にIllustratorで作図したデータを、CADや3Dソフトで利用するケースも多いという。つまり「提案書などのプレゼンテーションにおける作図においてはIllustratorのほうが圧倒的に使いやすい」。
 
株式会社 大林組
株式会社 大林組
1892(明治25年)創業の、日本が世界に誇る総合建設企業。土木・建築の分野で建設業界をリードし、その領域はビル建設から地域・都市・海洋開発にまで多岐に渡り、数々の成果は国内外で高い評価を得ている。主な竣工作品に「大阪ドーム」「関西国際空港旅客ターミナルビル」「東京湾アクアライン」などの他、海外でも「スタジアム・オーストラリア」「ブリスベーン・ウォーターフロント・プレース・コンプレックス」などがある
Webサイト:http://www.obayashi.co.jp/
 
Adobe Illustratorの主な利点
CADデータとのデータ互換性が高く、データ再利用が可能
MacOSとWindows間でデータのやりとりがスムーズに行える
他のアドビ製品と密接に連携しているのでアプリケーション間で簡単にファイルの移動ができる
新機能「データ駆動型のダイナミックグラフィック」により、アートワークのバリエーションを自動的に作成できる
シンボルを作成することでファイルサイズを小さく抑え、繰り返し使用されるグラフィックをより効率的に管理できる
 
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伊藤豪則氏
株式会社大林組
設計本部インタースペース部
伊藤豪則氏
   
  CAD Tools
  アプリクラフト社のCADtoolsプラグインを追加することにより、Illustratorの機能を拡張。専用パレット上で縮尺を設定し、実際の寸法を使ってIllustrator上で図形を変形・移動させることが可能になる。また図面上に寸法線やラベルを追加する機能も用意されている
   
 
そこでIllustratorで作成した図形を、3ds MAX™などの3Dソフトウェアで立体化したり、CADの部品として使うことにも大いに利用されていると伊藤氏は答える。

「そもそもIllustratorはMacintosh、Windows混在環境で使えますし、データが軽いので、メールに添付して送信し合いながら仕事を分担する、といったワークフローの効率化にも貢献してくれます。またビデオ映像や、マルチメディアを使ったプレゼンテーションを行う場合も、表示能力が高く美しいIllustrator上で、図面を一度表示させ、その画面キャプチャを撮ってから映像プレゼンテーションに使用するケースもあります」。
   
 
   
Illustrator上にコンバートされたCADデータ
読み込まれたCADデータは、色分けされた状態でレイヤーに分割されるため、部品に パターンやグラデーションを加えていくことができる
 
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