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| カノープス株式会社 |
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| January 2005 |
CAD図面のやり取りをいかに早くするか インターネットとAdobe Acrobatで解決 優れた製品を開発するには、時間はいくらあっても足りないというのがエンジニアの本音。しかし、決められたスケジュールの中で優れた製品を作り出すことが、エンジニアの使命でもある。市場変化の激しいパソコン向けの製品から、高度な機能をシビアに要求されるプロ向けの製品まで、画像処理に関する様々な製品を開発・製造するカノープスでは、製品開発の要となる回路設計で業務効率の向上に着手。間接作業を効率化することでエンジニアの業務密度を向上させ、製品開発力および競争力への効果を狙っている。 カノープスでは、社内で回路設計を行い、基板設計と基板生産を社外に依頼している。そのため、基板設計の検討や基板生産依頼において、外部とCAD図面を頻繁にやり取りしなければならない。 従来、そのやり取りは、紙に出力した図面をファクスしたり、場合によっては図面やデータそのものを郵送したりしていた。これは、CADデータのサイズが大きくネットでやり取りしずらいこと、CADデータを開くには、それを作成したアプリか専用のビューアソフトが必要となるからだ。 カノープスで製品開発に携わるビデオ事業本部 VP第1開発部長 田渕敦之氏は、従来の工程における問題について、次のように説明している。 「ファクスでは、細かい線や記入した指示が見えない場合もあります。また、宅配便では、図面 が届いて外注先に戻すまでに、数日間を要します。これでは、回路設計に無駄な時間がかかりすぎてしまいます」(田渕氏) そこで田渕氏は、自身が以前より愛用しているAdobe Acrobatに注目。CADデータをAdobe AcrobatでAdobe PDFに変換して、インターネットでやり取りするというルールを、社内はもちろん外注先とも確立。その効果について、田渕氏は次のように評価している。 「CAD図面をAdobe PDFに変換することでデータサイズがコンパクトになり、インターネットで容易にやり取りできるようになりました。しかも、CADソフトがなくてもAdobe ReaderでCADのレイヤを保ったオリジナルの図面が参照できます。図面のやり取りや修正指示が即座に行え、設計の作業密度が格段に向上しました。また、ファクスや宅配便を利用しなくなったことで、通信コストの削減にも効果が得られています」(田渕氏) 安全規格基準の認証取得にも活用して 開発スケジュールの圧迫を開放 Adobe PDFで保存された回路図面は、安全規格基準の認証取得にも活用されている。電子機器を米国や欧州で販売するには、それぞれの地域で安全規格基準の認証を取得しなければならない。その認証の取得には、指定されたラボへの回路図面の提出が義務付けられているのだ。 「以前は、米国や欧州の拠点を通じて、指定ラボに出力した図面を提出していました。しかし図面の郵送に時間がかかり、認証取得までの時間も長引きます。図面をAdobe PDFで保存している現在では、インターネットを介して即座にラボに図面が提出でき、認証取得までの時間を短縮できています」(田渕氏) 安全規格基準の認証を取得すると、回路基板上にロゴマークを印刷することが許される。そのため、認証取得の見通しが立つまで基板の生産を開始できず、手続きが遅れると出荷までのスケジュールを圧迫することになる。同様に出荷スケジュールに影響を与えるのが、製品マニュアルの制作である。 |
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