Acrobat family Features
  カノープス株式会社 page: 1 2
    January 2005
カノープスでマニュアル制作を担当するサポート部の加藤淳氏は、「マニュアルの内容が充実していれば、ユーザーにも喜ばれますし、コールセンターにかかってくる電話も減り、業務負担の軽減にもつながります」と説明している。

カノープスでは、1つの製品に複数のマニュアルを添付することがほとんどで、サポート部では一月に5〜6冊、新製品が重なる時期では10冊以上を同時並行で制作しているという。しかも、コンシューマー向け製品では工夫を凝らしたわかりやすい内容が、プロ向け製品では技術解説も含めた詳細な内容が求められ、その結果、1冊で400ページに及ぶこともある。

しかし、製品の仕様が確定しなければ、マニュアルの内容を確定できないため、制作期間は製品開発よりも短い。「マニュアルの制作が遅れると、当然、製品の出荷も遅れてしまいます」(加藤氏)と言うように、その責任は重大なのだ。

高機能を物語る分厚いマニュアルを効率よく制作するための活用も実践

マニュアルのレイアウトは、東京、京都、大阪のデザイン会社に委託しており、記事内容の校正は1ページずつファクスでやり取りしていた。だが、マニュアルのページ数は、400ページに及ぶものもある。1つの章立てでも30ページ以上の内容があり、ファクスを送受信するだけでも相当な時間がかかっていた。また、ファクスでは、写真の色味が判断できず、図表の細かい数字や文字も読み取れない。こうした従来の課題を解決したのが、Adobe Acrobatだった。

サポート部では、デザイン会社にもAdobe Acrobatの導入を要請。DTPソフトでレイアウトしたページをAdobe PDFに変換して、インターネットで校正をやり取りすることを提案したのだ。要請されたデザイン会社も業務効率が上がることに理解を示し、導入を決定した。また、導入後は思い描いていた効率化が図られたため、両社にとって導入コストを上回る成果になった。その効果についてサポート部の足立啓行氏は、「校正が即座にやり取りできるのはもちろん、数十ページに渡る記事も1つのAdobe PDFファイルで管理できて便利になりました」と評価している。

さらに、「Adobe Acrobatの注釈機能を使えば、修正指示を画面上に直接書き込むことができるため、手書きの校正に比べて作業が楽ですし、内容も確実に伝えられます」(足立氏)と続ける。

通信コストの削減にも、大きな効果が得られたという。「校正のやり取りは、東京のデザイン会社のほか、海外拠点と行う場合もあり、ファクスを使わなくなったことによる通信コストの削減効果は、相当大きなものとなっています」(加藤氏)

さらに、ユーザーサポートにおいても、Adobe Acrobatが大いに役立っているという。加藤氏は、「ソフトウェアのバージョンアップなどで、既存製品の仕様や機能が変更されることがあります。こうした場合、改訂版のマニュアルをAdobe PDFでWebサイトに公開しておけば、既存ユーザーにも配布できます」と説明している。

このように製品開発からユーザーサポートまで、カノープスのビジネスを広くサポートしているAdobe Acrobat。カノープスで製品の企画やマーケティングを担当するビデオ事業本部 VP企画マーケティング室 課長 片岡敦氏も、「当社では、Adobe Acrobatがなければ業務が成り立たない部署がいくつもあります」とAdobe Acrobatの効果を高く評価している。さらに今後は、稟議書の回覧や社内の各種申請手続きなど、組織横断的なワークフローの効率化にもAdobe Acrobatの活用が期待されているのだ。
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