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キリンビールは1907年創業の酒類・医薬品等の製造・販売を行っている企業である。現在では、ビール・発泡酒にとどまらず、洋酒・チューハイ等、幅広いカテゴリーの酒類を取り扱っている。酒類の製造に欠かせないのが微生物を扱うバイオテクノロジー。キリンビールは、酒類の製造を通じて培われてきたバイオテクノロジーを利用し、1982年医薬品事業に進出した。1990年に第1号の医薬品として赤血球を特異的に増加させる作用を持つ糖タンパク質「エスポー(EPO)」の開発に成功、人工透析患者の貧血治療などに使われている。現在は、「腎臓」「がん(血液分野を含む)」「免疫・アレルギー」を重点領域とし、新薬の研究・開発を進めている。
Acrobatを医薬品に関する承認書類などの社内レビューに利用
医薬品開発の現場では、承認書類など多くの文書がやり取りされる。これらの書類に対しては、技術的な正しさや誤字脱字などをチェックするための社内レビューが行われる。Adobe Acrobatを導入した医薬品カンパニーの開発本部では、以前からこのレビュープロセスが問題になっていたという。
従来は、Microsoft Wordで作成した書類を印刷、コピーを作成してレビューア(査読担当者)に配布していた。レビューアは、印刷した書類にコメントを手書きで記入する。その後、書類は担当者により回収され、校正された結果やコメントがMicrosoft Excelでまとめられる。コメントは、部内で開催する検討会で議論され、最終的にその結果を書類に反映するという流れであった。レビューアは20人ほどになるため、書類のコピーや配布だけでも大変な作業となる。また、担当者はレビューアの手書きによる校正やコメントを、検討会の前までにまとめておかなければならず、重複するコメントの整理など大きな負荷になっていたという。
このような状況の中、「ある社員が旗振り役となって、Acrobatの利便性について部内でデモやプレゼンテーションを行い、約1カ月という短期間でAcrobatの導入を決めた」と薬事統括室 室長補佐の石井 裕三氏。Acrobatの注釈機能を活用し、レビューアはサーバ上のPDFファイルに対してオンラインで校正やコメントを記入できるようになった。これによりコピーの作成や配布、回収が不要になり、作業の大幅な省力化が実現した。
レビューは、ファイルを回覧するのではなく、サーバに登録してオンラインで行うようにしている。担当者が、WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)を利用したレビュートラッカー機能により、書類をサーバに登録し、レビューアにファイルアドレスをメールで送付している。レビューアは、送付されたアドレスをクリックすると、該当ファイルへアクセスできる。複数の人が共同でレビューを行えることもあり、以前に比べると迅速にコメントの回収が可能になったという。
WebDAV:Webサーバ上のファイルやフォルダをクライアントから共同利用するために、IETFによって定義された標準プロトコル。
Acrobatは、5.0以降でこのWebDAVに対応しており、サーバ上のPDFに直接コメントをつけることができる。WebDAVを利用することで、Acrobatを利用して複数の人が共同で文書をチェックできるようになる。HTTPベースであるため、インターネットを経由した共有も可能だ。ただしキリンビールでは、現在のところイントラネット内でのみ利用しているという。
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| キリンビール株式会社医薬カンパニー |
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| 所在地: |
東京都渋谷区神宮前6-26-1 |
| 電話: |
03(5485)6207 |
| 事業内容: |
ビール・発泡酒をはじめとする酒類の製造販売のほか、酒類の製造で培ったバイオテクノロジーを利用して医薬品、花・種苗、機能食品の開発・製造・販売などを手がけている。 |
Adobe Acrobatの主な利点
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Acrobatコメント機能の利用により文書校正の効率化を実現 |
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書類の保管コスト削減 |
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eCTD(製薬の電子申請)に向けた環境作りを実現 |
使用したアドビ製品
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石井 裕三氏 薬事統括室 室長補佐 |
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赤堀 弘典氏 薬事統括室 薬学博士 |
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