セッションのトップスピーカーとして森 裕司氏が壇上にあがった。森氏はInDesignの情報交換の場である「InDesignの勉強部屋」の運営者として知られるほか、多数のテクニック解説書を執筆しているベテランユーザだ。
セッションのテーマは「QuarkとInDesignの比較」だ。森氏はユーザの視点から、両ソフトウェアの機能を比較した場合、どのような点でInDesignに利便性を感じるかを次のように語ってくれた。

まず始めにDTPアプリケーションでもっとも重要な「フレーム(ボックス)」について、双方のアプリケーションについて比較がなされた。QuarkXPressでは、テキストボックスと画像ボックスそれぞれの役割が厳密に分けられており、画像ボックスにテキストを配置したり、テキストボックスに画像を配置することはできない。
これに対し、InDesignではフレームがパスで構築されているので形状を自由に変形させることができるだけでなく、テキストフレームに画像を配置したり、グラフィックフレームにテキストを配置することもできるように設計されている。また、QuarkXPressでは、一度の操作で画像を一点しか配置できないが、InDesignでは、複数の画像を一度にレイアウトシート上へ配置できることも大きな特徴としてあげられた。
InDesignでは、IllustratorやPhotoshopのネイティブ形式の画像を配置できる点も大きな魅力だと森氏は語った。そのデモンストレーションとして、Photoshopで不透明度を設定した画像をInDesignのレイアウトシート上に配置すると背景の色を透過させ、さらにドロップシャドウを加えることによって、透明機能がライブであることを実演してみせた。
その他にも、ユニコードに対応している点や他のアプリケーションで更新された内容がリアルタイムでレイアウトに反映されるなど、いくつかの点で機能的な比較がなされ、InDesignの柔軟性と優位性が証明された形となった。
機能そのものには既に大きな差があり、操作性など細かな点でもInDesignのユーザビリティに優位性があることを森氏は語ってくれた。こうした機能や操作性、他のアプリケーションとの連係の差が作業の流れを円滑にし、全体のワークフローを向上させることに繋がるのだとアピールした。
