アクセシビリティ

Adobe SING

自分だけの「外字」を素早く、手早く作ることができる環境

SING(シング)外字ソリューションは、Adobe Creative Suite 2で追加された新機能です。SINGは柔軟な外字ワークフローをデスクトップ上で実現するための画期的なテクノロジーです。

SINGとは何か?

SINGとは、無数に存在する外字(字形)をコンピュータ上で容易に再現するために考えられたアーキテクチャです。従来、文字コードに含まれない文字(字形)は、外字として作字するなど特別なワークフローを必要としていました。外字問題は、編集やデザイン、組版、校正、出力といった各工程において非効率な要因となっています。

例えば、小説やマンガの吹き出しなどでよく使われる濁点付きの「あ」や、画数の多い漢字の例としてよく引合いになる「龍」を4つ組み合わせた「テツ」などなど……。さすがのOpenTypeも外字問題がすべて解決できる訳ではありません。そこで登場するのが「SING外字ワークフロー」です。

SING外字ワークフローでは、「グリフレット」(拡張子は.gai)と呼ばれる小さなフォントファイルをInDesign CS2などのSING対応アプリケーションに埋め込みます。外字フォントをドキュメント自身が持つことで、各工程でグリフレットの存在を気にすることなく、入力や編集、出力などに一貫性を持った作業が可能になりました。

グリフレットは、従来の文字コードを持った文字セットという考え方からは一線を画しています。グリフレットファイルは、1文字分の字形情報と付属情報(親フォント、字幅、読み、言語など)を持っています。つまり、文字の字形表現を文字コードと切り離し、完全な字形情報としてドキュメントに取り込んで運用するのです。

SING: 外字ワークフローの概要

1、グリフレットの作成


グリフレット作成を使い慣れたIllustratorで

Illustrator CS2を使えば、ユーザーが必要な時にグリフレットを簡単に作成できます。書式/グリフレット/パレットメニュー/新規グリフレット…を選べば、自動的にグリフレット用のひな形ドキュメントが作成されます。親フォント、スタイルおよび字形の縦横別の指定や字幅・読みなどの必要なメタ情報を入力します。グリフレット/パレットメニュー/グリフレットの保存…を選べば、グリフレットが保存できます。

*グリフレットを作成するには、Adobe Creative Suite 2日本語版をインストールしている必要があります。


テキストのアウトラインを作成します。パスの編集を行い、必要なメタ情報を入力して、グリフレットとして保存します。


2、グリフレットの管理


グリフレットを容易に検索、管理

SINGグリフレットマネージャは、グリフレットを手軽に管理するための簡易ユーティリティです。ローカルディスク内のグリフレットを親フォント・部首・総画数およびユニコードとCIDをもとに検索することができます。また、グリフレットをシステムに追加インストールしたり、削除を行う際にも使用します。グリフレットは、ファイル単位またはフォルダ単位で追加でき、追加されたグリフレットは所定の場所にコピーされます。不要になったグリフレットは、グリフレットを選択し「削除」ボタンをクリックすればアンインストールできます。

グリフレット情報の表示は、左端のタブと表示メニューの組み合わせで自由に切り替えることができます。



3、グリフレットの使用


InDesign CS2/InCopy CS2で使うSING

グリフレットを使用したドキュメントを保存すると、グリフレットは自動的にドキュメント内に埋め込まれます。ドキュメントに正しく埋め込まれたグリフレットは、システム上のグリフレットの有無に関わらずドキュメントに表示され、印刷およびPDF書き出しが可能です。従来のワークフローで一般的であったアウトライン化は必要ありません。