Adobe® LiveCycle® Barcoded Forms ESには、Adobe LiveCycle ES Foundationと開発ツール(LiveCycle Workbench ESを含む)、及びLiveCycle Reader Extensions ESがパッケージされています。
フルデジタルでのプロセス自動化が現実となった今でも、多くの企業、行政機関において紙フォームの利用は引き続き重要な役割を果たしています。エンドユーザは紙フォームの処理に慣れていますが、企業にとってそれは非効率的であるだけでなく、紙のプロセスで発生するエラー処理の対応のため、本来は不要なコストが発生します。これが特に当てはまるのは、ガイドラインやコンプライアンス要件を満たすために大量の署名付きドキュメントが必要なビジネスです。 ほとんどの場合、署名は手書きまたはオンラインで入力して印刷したフォームに対して行われます。 どちらの場合でも、フォームの処理には何らかの種類のOCR技術が必要であり、データの精度は最大でも95%です。 つまり、これらのフォームの5%は手作業で処理する必要があります。 LiveCycle Barcoded Forms ESを使用すると、Adobe Reader®を使用してフォームへの入力が簡単に行えるようになるとともに、2次元バーコードを使用してバックエンドでのデータ抽出処理を向上させることができます。 読み取り可能な2次元バーコードの精度は100%です。大きく損傷を受けたバーコードのみが読み込み不可となるため、全体のエラー率は0.01%まで引き下げることも可能です。
バーコードツールは、Adobe LiveCycle Designer ESおよびAdobe Acrobat® Professionalの重要な機能です。このツールを使用して、入力可能なPDFフォームを設計する際にフォームデータに2次元バーコードをリンクすることができます。 データのエンコードには、XML、タブ区切り、スペース区切りなどの任意の形式を指定できます。 Adobe LiveCycle Process Management ESを使用してプロセス定義を作成することにより、バーコードからデータを抽出してビジネスプロセスに統合し、このデータを署名のアーカイブにリンクすることができます。 フォームとビジネスプロセスを設計したら、Adobe LiveCycle Reader Extensions ES(ライセンスはLiveCycle Barcoded Forms ESに含まれています)の機能を適用して、オフラインでの利用可能なPDFフォームとして生成することができます。このフォームはAdobe Reader 7.0以降の環境があれば、誰もが利用可能です。
通常、エンドユーザはWebサイトからフォームをダウンロードするか、サービス会社や行政機関から電子メールまたは郵便でフォームを受け取ります。 その後、オンラインまたはオフラインでAdobe AcrobatまたはAdobe Readerを使用して、フォームに入力します。 ユーザが入力した情報は、即座に2次元バーコードに自動的にエンコードされます。 その後、エンドユーザはフォームを印刷し、それに手書きで署名して、郵便またはFaxで送信元に返信します。 エンドユーザは、記入したフォームを写しや控えとして電子的に保存する事が可能です。また、複雑なフォームの場合は、紙のフォームと同じように、何度かに分けて入力をすることも可能です。Webのフォームと異なり、PDFフォームはオフラインでの利用にも対応しているので、こうした入力環境にも適しています。 また、このフォームが電子署名に対応している場合やビジネスプロセスで自署による署名が必要ない場合は、紙フォームではなく、PDFフォームを電子的に送信し、サーバ側で自動的にデータ抽出を行うこともできます。
バーコード処理されたフォームからのデータ取得を自動化するには、TIFFファイルへの変換が有効です。 たとえば、Faxで送信する場合や、ページをスキャンしてデコーダに送信する大規模な紙処理サービスを利用する場合がこれに当てはまります。 Adobe LiveCycle ESのデコーダ機能は大規模なデータキャプチャアーキテクチャと統合されているため、同じワークフローで紙とデジタルの両方からデータをキャプチャできるという利点があります。 LiveCycle Process Management ESを使えば、作成したビジネスプロセス定義を使用して、キャプチャされたフォームデータを企業内の適切な処理アプリケーションに自動的に転送といったような、自動化されたプロセスと統合することが可能です。 またフォームをTIFFファイルやPDFファイルで保存しておけば、申請内容を可視化できる形でアーカイブしておくことが可能です。
LiveCycle Barcoded Forms ESを使用すると、入力可能なAdobe PDFフォームを動的な2Dバーコードで拡張して、ユーザが入力した情報を正確にキャプチャすることができます。 紙フォームからキャプチャされたデータはコアITシステムに効率的に統合されます。このため、1つの統合環境で電子フォームと紙フォームの両方を処理することができます。 これにより時間が短縮され、手作業のデータ入力やエラー修正が必要なくなるため、処理のコストが削減されます。
2次元のバーコードを使用すると、標準的な1次元のバーコードよりも多くのデータを処理することができます。 LiveCycle Barcoded Forms ESでは、業界標準の技術を利用して、2次元バーコード処理された入力可能なPDFフォームを作成、更新、およびデコードできます。 この2次元バーコードでは、ユーザがフォームに入力した情報がリアルタイムでエンコードされます。 フォームを印刷してFaxまたは郵便で送付する場合、LiveCycle Barcoded Formsを使用してバーコードを効率よく自動的にデコードし、プロセスの次の段階で、ユーザが入力したフォームから抽出されたデータを送信することができます。
LiveCycleでは、PDFおよびAdobe Readerを利用して、マルチクライアントで、どのエンドユーザも電子フォームによるプロセスに参加できるようになります。 PDFでは、元の紙フォームの外観がレイアウトやフォントに至るまで再現されますので、フォームを電子化する際にありがちなエンドユーザの混乱や、導入教育にかかるコストを最小化できます。 PDFフォームの利用には、無償配布されているAdobe Readerさえあればよく、LiveCycle Reader Extensions ESやLiveCycle Barcoded Forms ESがあれば、オフライン利用にも対応できます。これにより、エンドユーザに負担を強いることなく、オンライン、オフライン双方の環境からのデータキャプチャーを実現できます。