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フィルムとデジタル。その違いが大きくクローズアップされているなか、古くからPhotoshopユーザであるフォトグラファーの田島 一成氏に、独自の“写真”観を伺ってみた。
田島さんにとってデジタルとは― デジタルカメラがずいぶんと進化して、より高解像度でシャープな写真が簡単に作れるようになった。8×10なんかも動きながら撮れる時代が来るのでしょうね。そうなると当然、デジタルカメラとPhotoshopがあればいい、となってくる。でも、フィルムにはフィルムの良さがあるわけです。独特のやわらかさとか、味とかね。長い歴史があって、進化を遂げてきた。そのフィルムの進化の延長が、デジタルであってほしい。デジタルを使うことによってフィルムの良さがなくなってしまうのじゃ、意味がない。そういった意味でPhotoshopは、フィルムとか、デジタルとかではなく、“写真”そのものの良さを引き立てるソフトであってほしいですね。
Photoshop CSで気に入った機能は― 「ファイルブラウザ」が良くなりましたね。7.0で不満に思っていた人は絶対に使った方がいい。それと、「カラーの適用」。ファッション誌の撮影なんかで、背景のトーンを8ページ全て揃えなければいけない時など頻繁にありますからね。単純に色をフラットに塗りつぶすのではなく、モデルの陰や微妙なグラデーションも残してくれる。これは便利ですね。それから、おもしろいなと思ったのが、「シャドウ・ハイライト」。トーンカーブとはまたちょっと違った、何て言うか、トーンカーブほど緻密にしっかり補正するのではなく、どこかファジーな部分を残したような独特の効果が出ますね。使い方によっては、単純に補正だけでなく、おもしろい効果がつくれると思いますよ。
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田島 一成 (MILD INC所属) 1968年東京生まれ。87年五味 彬氏のアシスタントを経て、90年独立。その後、パリ、東京、ニューヨークと拠点を移し、97年にはAmerican Photographie Annual (アメリカ写真年鑑)に登場。現在は東京を拠点に、雑誌、広告、CD、CM、PV等幅広く活躍中。
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