
6月2日、東京都品川区の東京コンファレンスセンターで、アドビ システムズ株式会社と株式会社玄光社の共同主催による「デジタルフォト&デザインセミナー ~プロのクオリティを実現するテクニックとアイデア~」が開催された。全国5大都市を巡るセミナーの初日とあって会場はほぼ満員。本セミナーは6月2日、3日に東京会場で行った後、15日/大阪:梅田センタービル・クリスタルホール、16日/名古屋:名古屋栄東急イン、21日/札幌:ホテルニューオータニ札幌、23日/福岡:アクロス福岡で開催し、合計1,438名の受講者が、Adobe Photoshop CS2を様々なスタイルで使いこなすトップクリエイターの講演に耳を傾けた。
協賛のエックスライト株式会社、エプソン販売株式会社、ナナオ株式会社、ニコンカメラ販売、日本シイベルヘグナー株式会社、株式会社ワコムも、セミナー会場隣接のホワイエにてデジタルイメージング商品の展示と解説によるタッチ&トライコーナーを設け、セミナーの内容を実践したい受講者に、実際のソリューションを紹介した。
第一線で活躍するプロのテクニックが直に聞けるチャンスとあって、プロの写真家、デザイナー、編集者をはじめとする熱心な受講者が多く、女性の姿も目立った。今回ゲストスピーカーとして招いたのは、フォトグラファーの中村成一氏と茂手木秀行氏、デジタルレタッチャーの北岡弘至氏、制作プロダクションのプロデューサー佐藤武司氏とアートディレクターJohan Prag氏の5名。
最も受講者の注目を集めていたのは写真撮影や画像加工のアイディアだった。中村氏は美しい作品を多数紹介しながら、被写体の素材やシューティング現場のエピソードを披露。茂手木氏は軽妙な語り口で、雑誌などエディトリアルの現場における、撮影から現像に至る効率のよいワークフローを、撮影実演やスライドなどで説明。氏が実践しているネットワーキングやリモート撮影も会場と別オフィスをインターネット回線でつなぎ、リアルタイムで実証してくれた。
デジタルレタッチャーの北岡氏は実際にMacをオペレートしながら、広告の実例ファイルを開き、レイヤー構造や合成のテクニックを披露。誰もが見慣れた広告のビジュアルが、たくさんのレイヤーと試行錯誤から生まれていることが紹介された。
制作プロダクション「ライトニング」のプロデューサー佐藤氏は、アートディレクターのJohan氏とグラフィックデザイナーによる動画制作の実例を紹介。静止画を専門にしているデザイナーも、Photoshopを活用することで品質の高い映像を制作できることをアピールした。
また、札幌、福岡の両会場では茂手木氏に代わり、アドビ システムズ栃谷宗央氏が登場。「アドビが提案するイメージングツール」と題し、プロフォトグラファー向けソフトウェア「Adobe Photoshop Lightroom」のデモンストレーションを行った。
セミナー会場に隣接された協賛企業のブースでは、セミナーで紹介されたテクニックや作業ワークフローを実現するアイテムが多数展示され、多くの受講者がメーカーの担当者に直接、質問をぶつけ、実際の導入を検討している様子が見受けられた。
すぐに使えるテクニックと知識を提供した本セミナー。途中休憩も含め4時間30分にも渡る長時間のセッションだったが、受講者の多くが確かな手応えを掴んで帰ったようだ。

大型スクリーンに映し出される、Adobe Photoshop CS2ユーザーのインタビュー映像を見ながら、セミナーのスタートを待つ受講者