
フィットネスや健康をテーマにしたスタイリッシュな雑誌として、通刊500号を達成したマガジンハウス「Tarzan」。表紙や誌面に使用する写真の撮影から入稿に至るプロセスで、Bridge、Photoshop Lightroom、Photoshopがそれぞれ重要な役割を担っている。カメラデスクの加藤淳さんが、雑誌作りの現場における理想的なデジタル画像ワークフローのあり方について説明してくれた。
通常の出版社であれば写真部が独立していることが多いのですが、当社では所属する編集部ごとにカメラデスクがあります。本社のスタジオなどで撮影を行い、またフリーランスの写真家に発注する場合は具体的な撮影内容を指示し、そのようにして撮影された全ての画像を適切に管理するのが僕の役割です。最近は日々進歩するデジタルのテクノロジーについてリサーチし、入稿までのワークフローを見直したりすることも多くなりました。
スタジオは銀座の本社に3面、白金に5面あるので、主にそこで表紙やグラビアに使用する写真を撮影します。1カットにつき30ショット程度は撮影するので、点数は膨大になりますね。まずは撮影した写真をBridgeでページ単位のフォルダに振り分け、Lightroomで表示しながら細部を比較して補正も加え、編集者も交えた写真選びの準備を整えます。
何といっても動きが速く、操作が直感的であること。拡大や縮小もすばやくでき、パラメータ調整などで仕上がりをシミュレーションしながら写真を選り分けることができます。ホワイトバランスもLightroomで調整できるので、それを前提にした省力的な撮影も可能になりましたし、撮影から現像までの作業をひとつのセットとして捉えるようになりました。その分、撮影時間と同じくらいの時間が加工にかかるという認識も持っているのですが。

Photoshop Lightroomでパラメータを調整する
粗選びした写真を編集者やデザイナーに見せるため、RAWデータをJPEGに変換してサーバーにアップします。編集部の中央には写真選びのためのコンピュータがあり、Lightroomを使って編集部内でのプレゼンテーションを行います。細部を比較検討しながら候補を絞り込んでいくこの作業は、ごく短時間で、直感的に行わなければいけません。ここもまたLightroomのパフォーマンスが活かされるところですね。
加藤 淳/カメラデスクキャップ
1968年、北海道出身。日本大学芸術学部写真学科を卒業。1992年、マガジンハウスにフォトグラファーとして入社。以後、Olive編集部、Hanako編集部、POPEYE編集部に配属。現在は、Tarzan編集部のカメラデスクキャップ。
株式会社マガジンハウス
Tarzan編集部
http://tarzan.magazine.co.jp/
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「Tarzan」通刊500号
