
僕はレースのスピード感を表現するため、いわゆる「流し撮り」を多用します。しかしこの撮影法の問題点は、失敗カットが大量に出てしまうこと。撮影してすぐその日に納品するような短期決戦では、無難な撮影法に終始していました。しかしLightroomのお陰で写真選びが短時間でできるようになると、失敗を怖れず実験的な撮り方にも常にチャレンジできるようになったのです。フリーランスとしては、少しでも他の人とは違う写真を撮りたい。意欲的な写真が先の仕事にも繋がります。また海外取材では、撮影を終えて現地の美味しい料理を食べるのも楽しみ。仕事が早く片付けば、それだけ同僚と食事をする時間も取れる。Lightroomの貢献は、計り知れないものがありますね。
インターフェイスがとても使いやすいですね。Lightroomにはない、Photoshop CS3ならではの機能といえば、やはりスマートフィルタでしょうか。別名保存などの煩雑な作業が不要になり、オリジナルのデータを保持しながら様々なエフェクトを試すことができます。僕は見たまんまのクルマが写っている写真はつまらないと感じるタイプで、何か「動き」を感じさせる写真を撮ろうといつも工夫しています。撮影だけではできないような表現を、Photoshop CS3での処理までを前提に撮影する事で、表現の幅が広がりました。
デジタルが少数派だった頃から、デジタル一本槍でした。「これでうまくいくなら、いいじゃないか」と、技術の進歩を素直に喜びながらここまで来ています。自分にとって写真とは、その場の事実以上にリアルな「イメージ」を伝える手段。やりたいのは、写真というより「デジタルイメージ」なのかも知れません。その一方で、写真でしか表現できない表現を得るために、様々な試行錯誤をしています。テクノロジーの向上で生まれた余裕は、新たな試行錯誤に使いたい。そのためにも、どんどん上手にPhotoshopを使いこなせるようになりたいと思っています。
スポーツ写真は、被写体への指示もできないし、意図的にライティングを変えたりすることもできません。ル・マン24時間のように、夜中も走り続けるレースでは撮影の手法が限られてきます。そんな問題を解決するような、例えば露出を大幅に下げても画像が荒れないレタッチなど、今まで見た事も無いような「デジタルイメージ」ができたらいいなと願っています。

藤原さんも活用されているLightroomの充実した機能の中から、今回は画像の選定と基本的な画像補正作業についてご紹介します。

Adobe Photoshop Lightroom
Photoshop CS3との強い連携を誇るPhotoshop Lightroomは、大量のデジタルフォトを扱う場合でも、読み込みから選択、現像、公開まで、デジタルフォトワークフローの作業負荷を軽減します。

Adobe Photoshop CS3
さらなる進化を遂げた画像編集の必携ツール。パワフルな編集ツールや革新的な画像合成機能を搭載し、生産性を高める効率的な作業環境を実現。Photoshop CS3 Extendedではさらに、3Dやモーショングラフィックスの編集、画像解析なども行うことができます。
