OpenTypeの「異なる種別」(Compact Font FormatとTrueType)

アドビとマイクロソフトが共同開発したクロスプラットフォームのファイル形式であるOpenTypeは、TrueTypeのSFNT形式を拡張したフォントフォーマットですが、OpenType CFFフォントと新しいタイポグラフィ機能もサポートするようになりました。OpenType CFFのアウトラインを含むOpenTypeフォントでは、ファイル名拡張子として.otfが使われますが、TrueTypeアウトラインを含むOpenTypeフォントでは、.otf、.ttfまたは.ttcが使われます。OpenType CFFのアウトラインを含むOpenTypeフォントでは、「CFF(Compact Font Format)」を使って、これらのアウトラインを保存します。Windows 2000、XPおよびVistaでは、OpenTypeフォントをダブルクリックするだけで、フォントファイルに含まれているアウトラインの種類を示すサンプルシートを見ることができます。
通常、どちらの「異なる種別」のOpenTypeも、アドビのアプリケーションとPostScript言語で同じようにサポートされます。多言語サポートと高度なOpenTypeレイアウト機能は同じ構造を共有しているため、通常は、アプリケーションとオペレーティングシステムが両方の異なる種別を同じようにサポートすることは難しいことではありません。このドキュメントでは、主にOpenType CFFフォントのインストールと使用に関する技術的な問題について説明します。

 

PostScriptフォントを基にしたOpenTypeフォントの必要システム構成

Macintosh
  • PowerPC®またはIntelプロセッサー搭載Macintosh
  • Mac OS 8.6~Mac OS 9.2、またはMac OS X
  • ATM® Light 4.6(Mac OS XのClassic環境には4.6.2)
  • ATM 4.6.1a/4.6.2aのアップデーター(AdobePS 8.8以降を使う場合)
  • 16MB以上のRAM(32MB以上を推奨)
注意:Mac OS Xは、OpenType CFFフォント(およびPostScript® Type 1フォント)をネイティブにサポートしているため、ネイティブアプリケーションとCarbonアプリケーションで使うときはATM Lightは不要です。Mac OS XのClassic環境で実行するアプリケーションでは、ATM Lightが必要です。
Windows
  • Intel Pentium®以上のプロセッサー搭載PC
  • Microsoft Windows® 95、98、ME、NT 4(Service Pack 4)、Windows 2000、Windows XP、Windows Vista、Windows 7/8
  • ATM Light 4.1(Windows 2000、Windows XPでは不要。Windows Vistaには対応していません)
  • 16MB以上のRAM(32MB以上を推奨)
注意:Windows 2000、Windows XP、Windows Vistaおよび Windows 7/8は、OpenType CFFフォント(およびGDIアプリケーションのPostScript® Type 1フォント)をネイティブにサポートしているため、ATM LightまたはAdobe PSプリンタードライバーは不要です。

 

Windowsでの問題

アプリケーションのフォントメニューに一部のフォントが表示されない(スタイルリンク):
症状:
フォントファミリーはインストールされていると思われます。インストールしたフォントファミリーのフォントの一部しかフォントメニューに表示されません。具体的には、ボールドフォントの一部とイタリックフォントの全部が表示されません。この問題は、主に一部のアプリケーション(例:Microsoft Word、Adobe PageMaker、QuarkXPress)で発生し、Photoshop、IllustratorおよびInDesignでは発生しません。
説明:
「不足している」フォントは、各アプリケーションのボールドスタイルボタンとイタリックスタイルボタンから使用できます。フォントのリンク先をコンピューターに通知する方法は2つあります。
  1. アドビのWebサイトを使います。http://www.adobe.com/typeにアクセスし、問題のフォントが含まれているフォントパッケージに移動します。パッケージ内の特定のフォントをクリックして、そのフォントの文字セット全体を示すWebページを表示します。「詳細」タブをクリックします。列の下部に向かって、「Windows/PCメニュー名」が一覧表示されます。Windowsアプリケーションのメニューにフォントがどのように表示され、そのフォントにアクセスするためにどのスタイルボタンが必要かが示されます。
  2. 「不足している」フォントがインストールされているコンピューターの場所に移動し、各フォントをダブルクリックします。サンプルウィンドウが開き、フォント名が上部に大きな文字で表示されます。その2行下に、「書体名」の項目があります。フォントメニューには、この名前が表示されます。
追加情報:
スタイルリンクは、標準的なWindowsアプリケーションのすべてのフォーマットのフォントで使用されます。ほとんどのWindowsアプリケーションでは、スタイルリンクグループの「基本フォント」のみがフォントメニューに表示されます。これらのアプリケーションでは、スタイルリンクフォントが個別にフォントメニューに表示されることはありません。
スタイルリンクフォント(ボールドとイタリック)を直接選択できるWindowsアプリケーションは少なく、オペレーティングシステムをバイパスしてフォント処理をおこなうアプリケーション(Photoshop、Illustrator、InDesignなど)でのみ可能です。一般的なWindowsアプリケーションでは、スタイルリンクフォントを使用するには、スタイルリンクを使う以外の方法はありません。スタイルリンクフォントが独自にメニューに表示されることはありません。アプリケーションのボールドボタンとイタリックボタンから利用できるフォントを使用する唯一の方法は、これらの「スタイル」ボタンを使うことだけで、他の選択肢はありません。
Mac OS(またはスタイルリンクフォントを直接利用できるアプリケーション)に慣れているユーザーは、(1)ボールドとイタリックのスタイルリンクフォントもすべてのアプリケーションでフォントメニューから常に「直接選択」できると思っているため、(2)スタイルリンク経由でフォントを使うのは、何かが間違っているかおかしいと感じるかもしれませんが、それは正しい認識ではありません。
ほとんどのアプリケーションでは、スタイルリンクの使用に制限がありますが、スタイルリンクフォントが実際に存在しない場合は、Windows OSが近いフォントをシミュレーションし、「基本フォント」を単純に傾斜させたものと重ね打ちしたものがイタリックとボールドに似たフォントとして表示されます。この場合、警告メッセージは表示されません。拡大するかプリントアウトして詳しく調べない限り、画面上の表示では違いはわかりません。スタイルリンクが存在し、リンクフォントを利用できる限り、ドキュメントと印刷では、実際のスタイルフォントリンクが使われます。
注意:
この問題は、WindowsでOpenTypeフォント、PostScript Type 1フォントおよびTrueTypeフォントを使う際にも発生します。
Mac OSからWindowsに移動したドキュメントでフォントが正しくマッピングされない
症状:
Mac OSアプリケーションで作成したドキュメントをWindows版のプリケーションで開くと、適切でないフォントが表示されます。Windowsに同じフォントがインストールされている場合でも、Windows版のアプリケーションでは、同じフォントがインストールされていることが認識されません。この問題は、Microsoft Word、Adobe PageMaker、QuarkXPressなどの一般的なWindowsアプリケーションで発生します(Photoshop、Illustrator、InDesignでは発生しません)。
説明:
これは、前述のスタイルリンク問題の別の側面です。この問題を回避するには、Mac OSのユーザーは、可能な場合は常に基本フォントを選択し、スタイルリンクを使ってスタイルリンクフォントを使用するようにし、スタイルリンクフォント(ボールドまたはイタリック)をフォントメニューから直接選択しないようにします。
背景:
スタイルリンクセクションに記載されている情報の大半は、Mac OSユーザーにも当てはまりますが、これはMacユーザーがフォントを直接選択できるためです。ただし、特定のアプリケーションで、Windowsでも使われる文書をMacで作成する場合は、使用可能な場合は常にスタイルリンクを使う必要があります。使わない場合、Windows版のアプリケーションでは、文書で使用したフォントを正しく識別することができません。
注意:
この問題は、WindowsでOpenTypeフォント、PostScript Type 1フォントおよびTrueTypeフォントを使う際にも発生します。

 

Mac OSでの問題

Mac OSとフォントでOpenTypeアイコンが失われる:
ある条件下で、OpenTypeフォントのアイコンが失われることがあります。ほとんどの場合、これによってフォントの機能に問題が生じることはありません。ただし、既知の問題として、アドビのアプリケーションのフォントフォルダーに配置されるかApplication Aupport:Adobe:Fontsフォルダーに配置された場合、通常はそのようなフォルダーの使用をサポートしているアドビのアプリケーションでも、フォントが認識されない場合があることがわかっています。
Mac OS X:
起動サービス環境設定ファイルを作り直します。これをおこなうと、カスタマイズした変更が失われる場合があることに注意してください(「Show Info」ウィンドウでの変更など)。
  1. LSApplicationsファイル、LSClaimedTypesファイルおよびLSSchemesファイルを、ホームディレクトリから/Library/Preferencesフォルダーにドラッグします。
  2. コンピューターを再起動します。Mac OSがこれら3つのファイルを再作成します。
追加情報:
アドビでは、解凍したときに正しいアイコンが取得されるようにOpenTypeフォントをパッケージ化しています。OS 8とOS 9では、Mac OS Desktop DBファイルと併せてファイルの種類と作成元のコードを使って、ファイルに適切なアイコンを割り当てています。種類と作成元のコードが間違っているか存在しない、またはDesktop DBが破損している場合、アイコンを適切に表示することができません。さらに、OpenTypeフォントを別のオペレーティングシステム(WindowsやUnixなど)から移動すると、種類と作成元のコードを含むMac OSのリソースフォークとカスタムアイコンが損傷するか除去される可能性があります。標準的なOpenTypeアイコンは、種類を示す「sfnt」と作成元を示す「ATMC」によって決まります。
Mac OS Xでは、種類と作成元のコードまたはファイル拡張子のどちらかを使って、ファイルの種類とアイコンを決定することができます。この情報は、起動サービス(LS)環境設定ファイルに保存されます。
TrueType風のOpenTypeフォント
TrueType風のOpenTypeフォント(.ttf)は、通常はMac OS Xより前のOSではサポートされていません。一部のユーザーは、このようなフォントをメインのアプリケーションフォルダーの中のフォントフォルダーに配置すれば使えるという理由で、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe InDesignなどのアプリケーションを選択しています。Mac OS X(Classic環境外)で動作するすべてのアプリケーションで、これらのフォントを使うことができます。
Mac OS Xに関する現時点での問題:
ATSUIアプリケーションでのカーニング:
Apple Type Services for Unicode Imaging(ATSUI)エンジンを使うアプリケーション(例えば、KeynoteとPages)では、多くのOpenTypeフォントでカーニング値を使うことができません。アドビはAppleと協力してこの問題に取り組んでいます。
Carbonアプリケーションとネイティブアプリケーションにおけるスタイルリンク:
後述するように、この問題は10.2.3で修正されていましたが、10.4で再度出現しました。この問題は、Mac OS X 10.4.9で修正されています。
Cocoaアプリケーションでのカーニング:
(少なくとも)10.2.4までのMac OS Xでは、OpenType CFFフォントとType 1 フォントのカーニング情報はネイティブにサポートされていませんでした。つまり、カーニング情報をOpenTypeフォントから直接読み取るのではなく、OS Xからの情報に依存しているCocoaアプリケーションでは、フォントにはカーニングペアが存在しないとみなされます。
OS Xフォントパレットでの視覚的なバリエーション:
一部のMac OS Xアプリケーションでは、従来のフォントメニューに代わる方法として、新しい「フォントパレット」を使ってフォントを選択します。このようなアプリケーションでは、表示、小見出し、キャプションなどでサイズが異なるフォントがあるフォントファミリーで、フォントパレットに「標準」フォントが表示されないことがあります。これは、10.2.8までのMac OS Xで発生しています。Mac OS X 10.3以降では修正されています。
Mac OS X10.2.3および10.4.9で修正された問題:
Carbonアプリケーションとネイティブアプリケーションでのスタイルリンク:

Mac OS XでのOpenType OTFのネイティブサポートには、最初はOTFフォント間のスタイルリンクのサポートは含まれていませんでした。つまり、スタイルリンク情報の提供をOSに依存していたOS XのネイティブアプリケーションとCarbonアプリケーションは、スタイルリンクが存在しないものとしてフォントを処理します。このため、ボールドとイタリックのスタイルボタンはどちらも機能しないか、正しいフォントにアクセスする代わりに(重ね打ちまたは傾斜による)合成スタイルを作成します。この動作には副作用がある可能性があり、Mac OS Xより前のOSでスタイルリンクを使ってOpenType OTFフォントで作成されたドキュメントを開くか読み込んだときに、正しいフォントが見つからない原因になることがあります。回避策:アドビの共通フォントエンジンを使っているInDesign、Photoshop、Illustratorなどのアプリケーションでは、アプリケーションのフォントフォルダーまたはApplication Aupport:Adobe:Fontsフォルダーにフォントを配置することでこの問題を回避できます。この問題はMac OS X 10.2.3~10.3.9では修正されていましたが、10.4.0で再び出現し、10.4.9で再度修正されています。Mac OS X 10.2.2はスタイルリンクをサポートしていますが、不正確な結果や予想外の結果になる可能性があります。
Mac OS X 10.2で修正された問題:
Carbonアプリケーションとネイティブアプリケーションでのカーニング:
Mac OS X 10.0および10.1では、フォントのカーニング情報はOpenType OTFのネイティブサポートには含まれていませんでした。つまり、カーニング情報をOpenTypeフォントから直接読み取るのではなく、OSから提供されることに依存しているOS XのCarbon/ネイティブアプリケーションは、フォントにはカーニングペアが存在しないとみなしていました。この問題は、アドビの共通フォントエンジンを使っているInDesign、Photoshop、Illustratorなどのアドビのアプリケーションに影響を与えることはありません。PageMakerやFrameMakerなどのカーボン化されていないアプリケーションにも影響しません。この問題は、Mac OS X 10.2で修正されています。
QuickDraw Carbonアプリケーションでの非ASCII文字:
Mac OS X 10.0および10.1では、OpenType OTFのネイティブサポートで、一部の非ASCII文字がカーボン化されたQuickDrawアプリケーションで画面に正しく表示されませんでした。非ASCII文字とは、MacRomanエンコードの128~255でエンコードされる文字であり、OptionキーまたはOptionキーとShiftキーの組み合わせで使用できます。カーボン化されているアプリケーションで(ATSUIまたはアドビの共通フォントエンジンではなく)QuickDrawを使って画面表示をおこなっている場合、これらの文字の一部は、別の文字が表示されるか未定義として表示されます。表示に問題はありますが、これらの文字は、PostScriptデバイスでもPostScript以外のデバイスでも正しく印刷されます。この問題は、Mac OS X 10.2で修正されています。

 

記号と「パイ」フォント

アドビのOpenTypeフォントは、実質的に最近のすべてのアプリケーション、オペレーティングシステムおよび出力デバイスに対応しますが、OpenType形式でのアドビの記号や「パイ」フォントでは、WindowsやMacの基本標準文字セットの一部ではないUnicodeのコードポイントを使っています。(Unicodeは、プラットフォームに依存しない文字コード規格であり、フォントの各文字をその文字にアクセスするための一意の数値にマッピングするものです)。この結果、OpenTypeフォントのパイと記号の文字は、ほとんどのアプリケーションで標準のキーボードから使用することはできません。この問題について詳しくは、 パイフォントに関する情報(英語)(PDF)を参照してください。

 

OpenType対応アプリケーションで分数が一貫しない

通常、アドビのOpenTypeフォントは、分数に関して次の3つのレベルのいずれかをサポートしています。
  1. 基本
  2. 分子/分母(多くの場合、広範囲の事前に作成された分数)
  3. 任意の分数
第1のカテゴリーのフォントには通常は、1/2、1/4および3/4の分数のみが含まれます。これらのフォントでは、OpenTypeの分数レイアウト機能を使って分数を使用できますが、それ以外の分数は使用できません。
第2のカテゴリーのフォントには、基本に含まれる3つの分数の他に、1/3と1/8の分数が含まれていることがあります。これらのフォントでは、OpenTypeの分子機能と分母機能を使って分子と分母を使用でき、どちらの機能を使った場合でも、スラッシュ文字が分数の横棒に変更されます。
OpenTypeを開発する中で、誰かが「任意の」分数の処理方法を見つけ出し、第3のカテゴリーが作られました。カテゴリー2のフォントと同じ字形セットを使い、OpenTypeの「分数」を有効にするだけで、1,023.2/14,077のような分数も自由に作成できます。
既存の「カテゴリー2」のフォントを改訂したときに、アドビでは、任意の分数をサポートするために、これらのフォントを「カテゴリー3」に更新しています。2008年の半ばの時点で、該当するフォントの更新はすべて終わっていると考えています。Garamond Premier Pro、Arno Pro、Hypatia Sans Proなどの新しいOpenTypeフォントには、数値の区切り文字が異なる言語に対応するために、分数機能に句読点字形(ピリオド、コンマ、スペース、左右の括弧)が追加されていることに注意してください。
カテゴリー3のフォントでの分数の書式設定をオンにすると、分数ではない数値と句読点にも影響する可能性があるため、分数の書式設定は分数のみに適用されるように注意する必要があります。これが問題にならないフォントを使っている場合でも、後でフォントを変更したり、新しいバージョンのフォントを使ったりすることがあるため、分数の書式を全体に適用しても差し迫った問題にならないフォントを使っている場合でも、この注意事項を守ることを強くお勧めします。

 

ギリシャ語Polytonicに対する動作

アドビの一部のOpenType Proフォント(Minion Pro、Garamond Premier Pro、Arno Pro、Hypatia Sans Proなど)には、ギリシャ語Polytonic(古典)字形のフルセットが含まれています。OpenType対応アプリケーションとOpenType非対応アプリケーションの両方で予想される動作を次に示します。
  • デフォルトは記号付きの大文字です。
  • オールキャップス設定、すべてスモールキャップス設定およびキャップス/スモールキャップス設定では、イオタ(およびイオタSC)の分音記号とウプシロン(およびウプシロンSC)の分音記号を除き、すべての字形で記号が失われます。つまり、気息記号付きの下書きイオタ、気息記号と曲アクセント付きの下書きイオタ、気息記号と重アクセント付きの下書きイオタおよび気息記号と鋭アクセント付きの下書きイオタでは、分音記号以外のすべての記号が失われ、同じことがウプシロンにも当てはまります。
  • 記号なしのキャップスとスモールキャップスは、一部のフォント(Garamond Premier ProとArno Pro)では、すべての記号を表示するスタイルセットによって上書きされる可能性があります。これは、Garamond Premier ProとArno Proは、どちらも古いデザインに基づいており、それらのデザインでは、ギリシャ語の大文字設定とスモールキャップス設定で記号を表示していた時期があるためです。
Garamond Premier Proの最初のリリースは、OpenType非対応アプリケーションでは、デフォルトの動作として記号なしの大文字を表示します。同様に、2.015までのバージョンのMinion Proには、Garamond Premier ProとArno Proでおこなわれているような複雑な記号の表示/非表示を制御する動作は含まれていません(すべての形式で記号が表示されます)。この動作は、今後のリリースで追加される可能性があります。

 

アプリケーションの互換性と固有の問題

概要:
最新バージョンのATM Lightを使っているか、OpenTypeをネイティブにサポートしているWindows Vista、Windows XP、Windows 2000、Mac OS Xなどのオペレーティングシステム(とネイティブアプリケーション)を使っている場合、OpenType CFFフォントは、実質的にすべての既存のアプリケーションで動作します。ただし、フォント処理の一部または全部をオペレーティングシステムが実行するアプリケーションでOpenType CFFフォントを認識して表示するためには、アプリケーションの更新が必要な場合があります(下記参照)。
アプリケーション固有の問題(アルファベット順)
AutoCAD(Windows):
TrueTypeフォントのみをサポートしており、OpenType CFFフォントとType 1フォントはフォントメニューに表示されません。
CorelDraw 9、10、11およびX3(Windows):
一部のOpenType CFFフォントファミリーでは、Windows版のCorelDraw 9、10、11およびX3で、特定の太字がフォントメニューに表示されません。通常、基本フォントとスタイルリンクの太字は適切に処理されますが、別に表示されるはずの太字がCorelDrawのフォントメニューにまったく表示されません。例えば、標準フォントとボールドフォントがスタイルリンクされている場合、半太字のフォントがCorelDrawのフォントメニューに表示されません。
Corel Ventura 8(Windows):
一部のOpenType CFFフォントファミリーでは、Windows版のCorel Ventura 8で、特定の太字を出力できません。これは、上記のCorelDrawと同じ問題と考えられます。
Corel WordPerfect 9(Windows):
一部のOpenType CFFフォントファミリーでは、Windows版のCorel WordPerfect 9で、極端に不規則なスペースでフォントが表示されます。プリンターとドライバーによっては、印刷された出力にも影響する場合があります。これは、上記のCorelDrawと同じ問題と考えられます。
FrameMaker® 6.0(Windows):
OpenTypeフォントのメニュー名にアクセント記号付き文字が含まれている場合(例えば、Orgánica GMM Semiserif)、Windows版のFrameMaker 6.0ではこれらの文字が正しく認識されず、フォント名がメニューに間違って表示されることがあります。名前は間違っていても、フォントは正しく動作します。さらに、Windows版のFrameMakerでは、このようなフォントを使っているMacintosh FrameMakerのドキュメントを開くときにエラーメッセージが表示されますが、フォントは正しく表示され、印刷されます。
Freehand 10(Mac OS X):
Freehand 10では、OpenType CFFフォントに大量の字形(およそ1,100以上)が含まれている場合、OS Xでの印刷が失敗します。回避策:Freehand 8または9を使うか、Freehand 10をOS 9より前のOSで実行します。
Freehand 10でフォントメニューから直接スタイルリンクフォントを選択した場合、画面には正しく表示されているように見えますが、その多くは正しく印刷されません。これは、ボールドスタイルリンクまたはイタリックスタイルリンクでも使用できるフォントでのみ発生します。回避策:正しいフォントを印刷できるようにするには、基本スタイルフォントをフォントメニューで選択し、イタリックまたはボールドスタイルフォントはテキストメニューのスタイルポップアップで選択します。
Freehand 8(Windows):
Freehand 8では、OpenType CFFフォントはPostScriptプリンターではCourierとして印刷されますが、PostScript以外のプリンターでは正しく印刷されます。これは、Windows版でのみ発生します。
Microsoft Excel 2000およびExcel XP(Windows 2000およびWindows XP):
Windowsアクセサリの文字コード表を使って数学記号とギリシャ文字をコピー&ペーストすると、Excel 2000では、その多くが汎用版の文字に置き換えられます。Excel 97、Word 97、Word 2000、Office 2003およびOffice 2007では、この問題は発生しません。
Microsoft Visio(Windows):
TrueTypeフォントのみをサポートし、OpenType CFFフォントとType 1フォントはフォントメニューに表示されません。
Microsoft Windows文字コード表(Windows 2000/XP/Vista):
Windows文字コード表では、OpenType CFFフォントに定義されていないすべての文字は、単に省略してフォントに存在しない東洋言語やインド言語の数字を表す字形を表示する代わりに、空白になるか黒点が表示されます。これにより、文字コード表の複数回のスクロールが必要になる場合があるため、フォントがサポートしている文字を識別するのが難しくなることがあります。
さらに、ほぼすべての文字は、文字コード表から選択してUnicodeアプリケーション(Microsoft Officeなど)に正しくコピー&ペーストできますが、FB00~FB04の範囲のfの合字は、TrueTypeフォントでのみ表示できます。OpenType CFFフォントを選択した場合でも、合字は、使用できる最も近いTrueTypeフォントまたはOpenType .ttfフォントで表示されることがあります。この問題は、Windows XP SP2、Windows VistaおよびOffice 2003/2007ではもう発生していないと思われます(つまり、正しい字形がペーストされます)。
Microsoft Word® 2000およびXP(Windows NT/2000/XP):
Microsoft Wordの「記号挿入」機能では、OpenType CFFフォントは拡張文字セットがあるとは認識されず、現在のコードページのみが表示されます。
Microsoft Word X(Mac OS X):
Microsoft Word Xでは、OpenType OTFフォントをスタイル定義に保存できません。OpenTypeフォントを使ってスタイルを定義しても、スタイルに定義されるフォントは、スタイルを保存したときにTimesに戻ります。これは、Word Xの10.1.2以降の更新で修正されます。
Microsoft Word X(Mac OS X):
一部のOpenType Proフォントは、Wordドキュメントに正しく入力できないことがあります。これは、CE字形があり、Wordの書式メニューの最後に分類されるProフォントで最もわかりやすく発生します。既にOpenType Proフォントで書式設定している単語の途中または行末にカーソルを置くと、単語の書式がMS Wordのデフォルトのフォントに変更されます。テキストの行末にカーソルを置いて入力を始めると、以降のすべてのテキストは、MS Wordのデフォルトのフォントに書式設定されます。回避策:多くの場合、この問題は、Wordの詳細設定を変更することで解決できます。「編集」オプションの「キーボード レイアウトに合わせてフォントを切り替える」をオフにします。
PageMaker 7.x(Windows):
PageMaker 7.xでは、最近の一部のOpenType CFFフォント(Arno ProおよびHypatia Sans Pro)はPostScriptプリンターではCourierとして印刷されますが、PostScript以外のプリンターでは正しく印刷されます。
QuarkXPress 6.x(Mac OS X):
QuarkXPress® 6.xでは、一部のOpenTypeフォントを使って印刷しようとすると、「破損している可能性があるためCourierに置き換えられます」というエラーメッセージが表示されることがありますが、「OK」をクリックして続行できます。通常、フォントは正しく出力されます。この警告を回避するための方法については、Quarkの次のページで確認できます。 http://www.quark.com/service/desktop/downloads/details.jsp?idx=545
Quark Xpress 6.5(Mac OS X 10.4.x):
Mac OS X 10.4.xでQuark Xpress 6.5を使うと、特定のズームレベルで、OpenTypeフォントの画面上のスペースが不規則に表示されることがあります。10の単位で増加するズームレベル(100%、110%、120%など)は正しく表示されているように見えますが、それ以外のズームレベル(162%、123%など)では文字間のスペースが均等でなく不規則になることがあります。これは、印刷される出力には影響しません。
Suitcase 10(Mac OS):
Extensis Suitcase 10は、Mac OS XでCarbonアプリケーションまたはネイティブアプリケーションを実行している場合のみ、OpenTypeフォントを有効にできます(Classicアプリケーションではできません)。(Classic環境ではなく)Mac OS 8または9で実行する場合は、Suitcaseの代わりにATM Deluxeを使ってください。

 

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