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日産自動車株式会社や株式会社博報堂及び株式会社博報堂ジーワン、株式会社ティー・ワイ・オー インタラクティブデザインなどの TRUNK 製作委員会により、2003年3月31日までの期間限定の PC での視聴を前提とした新感覚映像体験が可能なエンターテインメント作品 「WebCINEMA "TRUNK"」が公開されました。
監督は映画「EUREKA」でカンヌ映画国際批評家連盟賞受賞の青山真治、出演は夏川結衣、杉本哲太、YUSUKE、有森也実、吉野紗香、角田ともみなど従来の web コンテンツにはない一流のスタッフ、俳優により構成しています。
「現在主流のブロードバンドコンテンツは、TVや映画で放送された二次利用の映像を、高速回線を利用することで高解像度で楽しんでいただくといった方向性に定まりつつあります。こうした映像コンテンツは、お茶の間や映画館などで、椅子に背を持たれてゆっくり楽しんで観ることを前提に制作されています。このため、こうしたコンテンツをそのまま PC で観てみると、なぜか落ち着かずしだいに飽きが生じてきます。これは、眼球の動きが PC のモニターに固定することで疲れ、集中できなくなるからです。このため、PC での視聴を前提にしたオリジナルのインターフェイスとコンテンツの必要性を感じていました。また、TV とは違いインターネットの世界では、広告自体もコンテンツのひとつであるため、他のコンテンツと競合が生じます。広告自体に魅力のあるパワーが必要なのです。」(株式会社博報堂 メディア・コンテンツカンパニー i-メディア局 プロデューサー 高広 伯彦 氏)
「ポツンと一人で PC の前に座って黙って観るのでは面白くない。例えば、映画館で面白いシーンがあると観客が一同に笑ったりする、こうした観客の一体感を演出できないか模索しました。」
(株式会社ティー・ワイ・オー インタラクティブデザイン プロデューサー 田中 耕一郎 氏)
日産自動車との企画会議で、プロダクト プレースメントの手法による即物的に購買意欲を煽るのではなく、感情に訴えかけるリレーションを演出するオリジナルのインターフェイスとコンテンツを開発することで、今までバナー広告などに反応しなかったターゲットにアプローチを試みることに決定。従来にない全く新しいコンテンツ開発のための技術とソリューションの選定から着手しました。
Macromedia Director MX と Macromedia Flash MX を採用することで、PC での視聴を前提にした新しいインターフェイスによる新感覚映像体験を実現
WebCINEMA Boxx は、オリジナルショートフィルム "TRUNK" を独自の世界観とインターネットならではの観客との一体感が楽しめるアプリケーションです。Macromedia Director MX と Macromedia Flash MX を採用することで、メールやブラウザといった日常使用しているディスクトップモニターの環境から脱却させ、オリジナルショートフィルム "TRUNK" の世界を堪能できる仕組みを実現しています。
「インターフェイスとしては、日常のディスクトップ空間を垣間見ることが無いようにモニターサイズ全体を覆い被し、中央にメインとなるスクリーンを配置。スクリーン上では、コミック感覚の分割画面(フレームを分けさまざまな視点からの映像を一度に表示させる)を用いることで、PC で視聴しても疲れからくる飽きを生じるこがありません。 また、本編では主役が新型フェアレディーZで登場するほか、スカイラインクーペなど日産の人気車種がさりげなく登場することで商品を露出し、顧客へ浸透させることに成功しています。」
(株式会社博報堂 メディア・コンテンツカンパニー i-メディア局 プロデューサー 高広 伯彦 氏)
オープニングのカーチェイスのシーンでは、Macromedia Flash MX で作成された軽快なアニメーションで期待感を煽ります。Macromedia Director MX では、 Flash Player 6 を使用することができるため、Macromedia Flash MX による映像や MP3 によるコンパクトなサイズのサウンドをそのまま Director MX のステージで使用することができるため採用しました。
シェアモードは、WebCINEMABoxx を利用した際にご利用いただけるサービスで、映画本編に関する意見・感想をご覧いただいた皆様に "SHARE(共有)" できる、まったく新しい仕組みです。意見・感想は、気になった場面で投稿することが可能です。例えば、主役が新型フェアレディーZで颯爽と登場する場面でカッコイイなと思ったら、その場で感想を送信します。すると、他の観客が同じ場面を観た際に、送信した感想が表示される仕組みです。
「ネットワークの世界では、見知らぬ他人とのつながりが面白かったりします。TV が普及する以前の街頭テレビで力道山の活躍に、そこに集まる見ず知らずの人達と一喜一憂する共有感覚や、同時性を演出できたのではと思います。」
(株式会社博報堂 メディア・コンテンツカンパニー i-メディア局 プロデューサー 高広 伯彦 氏)
「リアルな世界のメタファーでいえば、たとえば映画館でしょう。映画館での体験を考えたとき、そのなかでぐっとくるポイントはやっぱり観客が一体となって同時に笑えたり、悲しんだりできることだと思うのです。こういった映画観での体験を、デスクトップに置き換えたときに、どのような仕組みと表現が成立するのか。この課題に対して、開発のギリギリのタイミングで、中村勇吾氏から時間軸に沿ってPOSTされたコメントをシェアする今のアイデアが出てきたのです。このアイデアを元に、インターフェイスに関しても、単純に送信された意見や感想がテキストで表示されるのではなく、誰かの発言したセリフとしてポーンとアニメーションしながら表示する、フィジカルな実感を伴ったインターフェイスに行き着きました。Macromedia Director MX は、こうした要望に柔軟に対応できるため開発に拍車が掛かりました。」
(株式会社ティー・ワイ・オー インタラクティブデザイン プロデューサー 田中 耕一郎 氏)
WebCINEMABoxx のインタラクティブな仕組みの実制作は 3ヶ月間で完成
シェアモードによる感想やご意見を蓄積するためのバックエンドのデータベースシステムも含め 3ヶ月間で納品。短期間による開発が可能となりました。
「まず、サーバーとクライアント側のコミュニケーションを規定しそれぞれの担当者が、ローカルでデバック可能になるまで落とし込みます。その後、Flash MX によるデザイン担当、ActionScript や Ling によるフロントのプログラム担当者やバックエンド側のプログラム担当者などへタスクを与えます。つまり、分業していくことで各パーツを同時に開発することが可能になります。Macromedia 製品は、効率的な分業が可能なため短期間で高品質の制作が可能となります。」
(株式会社ティー・ワイ・オー インタラクティブデザイン 多田 知之 氏)
「今回のプロジェクトに関しては、すでに他の自動車メーカーが「ショートフィルム」というカテゴリーで先行している中、いかに新しい価値を提供できるかが勝負だと思っていました。だからこそ、"シネマの質感"と"ネットならではの繋がり感"を両立させた上で、全く新しい映像体験を提供しようとアイデア開発に臨みました。日産としての要求レベルは非常に高いものだったと思いますが、期待以上のエンターテインメントに仕上がったと自負しています。それも、この開発ツールが制作スタッフ皆の創造性を刺激してくれたおかげかもしれません。ハイスペックなPCとブロードバンド接続が必須の、ハードルの高いコンテンツなので、リリースする前はユーザーの反応が心配でした。しかし実際には視聴登録ユーザーのうち約 3分の2 が数十MBのコンテンツをダウンロードした上で最後まで視聴してくれており、ユーザーからも受け入れられていると感じています。」
(日産自動車株式会社 マーケティング本部 販売促進グループ 工藤 然(くどう もゆる)氏)
効果:
・PC 上で再生することを前提とした視聴環境のデザインの実現
・映画館で観ているときの観客全体の一体感を web 上で再現
・TRUNK 専用のインタラクティブ映像体験プレイヤーをわずか 3ヶ月で開発
WebCINEMA"TRUNK"
:
http://trunk.nissan.co.jp/
使用製品
Macromedia Director MX
Macromedia Flash MX
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