

Illustator8やIllustrator10など、旧バージョンで作成されたデータをIllustrator CS3で開くとどういう問題が起こるのか。本ガイドでは特に注意すべきテキストの互換性を中心に解説します。
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下サンプルはIllustrator 10で作成したものをIllustrator CS3で開いたものです。まずオブジェクト情報は完全互換があります。透明機能を含むオブジェクト、カラー情報が正確に再現されています。ただしテキスト関連は注意が必要です。これはIllustrator CSから採用された新しいテキストエンジンにより、特にそれ以前のバージョンの文字組版情報と互換できなくなったためです。もちろんそれと引き換えにより、充実した文字組版機能によるハイレベルなタイポグラフィ表現が可能になっています。ここでは特にテキスト関連の互換、非互換部分を説明します。
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「詰め」にチェックを入れていた場合、更新時に破棄されてレイアウトが崩れてしまいます。図のグレーで表示された部分は、更新前の状態を表しています。

「詰め」にチェックを入れず、カーニングとトラッキングのみで「手詰め」されたテキストは、更新時にそのまま維持されます。
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更新しない レイアウト、文字組版は維持されますが、テキストの編集はできません。
更新する 新しいテキストエンジンの組版に置き換わりますが、そのかわりレイアウトが変更されます。
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新しいテキストエンジンの組版情報に置換することです。これにより初めて、Illustrator CS3の高度な組版機能を使用することができます。例えばOpenTypeサポート、段落スタイルと文字スタイル、タブリーダー、文字組アキ量設定での約物や和欧文間の調整などです。
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カーニング、トラッキング Illustrator CS3からは、「詰め」機能を使用せず、手動での「カーニング」「トラッキング」だけで詰められたテキストは、その数値が正確に維持されるようになりました。
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フォント OCFフォントや一部のCIDフォントはサポートされません。よってファイルオープン時、代替フォントに置き換わります。
詰め情報 文字パレット内の「詰め」のチェックを使用している場合には破棄されます。これは旧フォントフォーマットに依存した文字詰め機能だからです。
行送り 基本となる行送りの基準が異なるため、送りの位置が変更される場合があります。
その他変更を受ける部分はケースによりさまざまざまです。
詳しくは次ページの解説ならびに「Illustrator エッセンシャルガイド(データ互換編)」(PDF: 4.7M)の7ページの「バージョン間の主な日本語組版処理の相違一覧表」をごらんください。