アクセシビリティ

MacユーザーのためのProduction Premium

Vol.1「Final Cut StudioからBlu-rayディスクをつくってみよう」

Adobe Creative Suite 3 Production Premiumは、Final Cut Studioユーザにとっても欠かせないツールが揃っています。今回から、Macユーザ必見のProduction Premium活用法をシリーズでお届けします。


使用環境

  • Adobe Creative Suite 3 Production Premium
  • アイ・オー・データ「BDR-UM4」
  • Apple Mac Pro 2.66 Quad (RAM=4GB、eSATA RAID HDD 500GB)
  • Apple Final Cut Stdio 2

はじめに

昨年発表された、Adobe Creative Suite 3 Production Premiumでは、Mac版を発表しました。After EffectsやPremiere Pro, Photoshop, Illustratorなど定番ツールを搭載していますので、Mac版で利用される映像制作従事者、さらにFinal Cut Pro/Studioユーザにとっても、待望のリリースです。

映像制作の世界で大きな存在となっているFlash Videoの制作や、次世代ハイビジョン光ディスクBlu-rayのオーサリングなど、Production Premiumがあれば映像制作のポテンシャルを広げることができるのです。

ここでは、Blu-rayオーサリングにはまだ対応していないFinal Cut Studioをご利用の方にも、Production Premiumと一緒に使うことで実現できる、Blu-rayオーサリングの方法をご紹介いたします。

Blu-rayの時代

2008年2月にHD-DVDが終了したことで、次世代ディスクはBlu-rayに絞られました。Production Premiumに搭載される、オーサリングツールEncore CS3では、リリース当初からBlu-rayのオーサリングに対応しています。もちろん、Mac版のEncore CS3もBlu-ray対応済み。記録型BDドライブがあれば今すぐBlu-rayディスクが制作できるのです。

地上波デジタル放送への完全移行とあわせて、いまやBlu-ray制作は映像制作に欠かせないものとなりました。オフィスや家庭などでの視聴だけでなく、展示会やイベント会場などでも液晶やプラズマディスプレイが標準となっており、デジタルサイネージ市場の拡大等も含めてこうしたインフォメーションコンテンツのHD化も増えてきています。そういった現場で、もっとも手軽な再生環境もBlu-rayディスクといえます。

DVDと同様の制作・配布が可能な上、視聴環境も家電レベルで揃えることができます。ハイビジョンテレビとSony Play Station 3があればコストを抑えたフルHDの再生環境を組むことができるのです。

Encoreの活用

そこで、Encore CS3のBlu-rayオーサリング機能の出番です。Mac環境のクリエイターにはまだ少し現実味が薄い印象があったBlu-ray制作がすぐに実現できます。

記録型BDドライブとBD-RやBD-REディスクを用意すれば、すぐにでもメニュー付きのBlu-rayのビデオコンテンツを作成して活用することが可能なのです。

Final Cut Studio 2からBDへ

BDの作成方法は至って簡単。今までのDVDと同様のオーサリングをEncore CS3で行うだけでOK。
その際、ムービーをCompressorではなくEncoreにインポートするのがポイントです。

図1

Final Cut Pro 6上で非圧縮やProRes 422, DVCPRO HD、HDVなどのHDシーケンスが完成したら、ディスク容量とレンダリング時間の短縮のために参照ムービーを書き出しましょう。


図2
ムービーを書き出したら、Encore CS3にインポートします。

図3

オリジナルのメニューを使用したい場合は、PSDかモーションメニュー用の動画を準備してインポートしましょう。After Effectsのコンポジションを読み込んで、モーションメニューとして利用することもできます。


図4

オーサリングを行います。


図5

ビルドで形式を「Blu-ray」、出力に「Blu-rayディスク」を選択し、ディスク情報で使用容量を確認します。


図6

プロジェクトパネルに戻り、ムービー素材のコンテキストメニューから「トランスコード設定」を開いて、必要に応じたエンコードの設定を行います。


図7

ビルドパネルに戻り、容量に問題がなければ「プロジェクトをチェック」ボタンからオーサリング内容のチェックを行います。


図8

問題がなければドライブにディスクをセットし、「ビルド」を実行すればトランスコードやディスクイメージの作成が開始され、ディスクへの書き込みが行われます。


図9

なお、BDディスクはまだまだ高価で、書き込みに失敗した際の損失が大きいので、特に初めてBD作成を行う場合は繰り返し記録が可能なBD-REがお奨めです。再利用の際には、別途マスタリングソフトを用意しなくてもEncore CS3でBD-REの消去が行われ、新しい内容が書き込まれます。


Final Cut ProでHD作品を制作し、すぐにでもBlu-rayディスクの製作が必要な場合でも、Production PremiumもしくはPremiere Proがあれば大丈夫!次世代ハイビジョンディスク制作をぜひご活用ください。


今回作成したディスクは、BD-R、BD-REともにPlay Station 3での再生を確認していますが、今回の検証で使用した、アイ・オー・データ社のMac対応Blu-rayドライブ「BDR-UM4」は、Encore CS3で正式に動作検証を行ったものではありません。ご了承ください。 なお、対応BDドライブの情報は、こちらに掲載されています。