Macromedia Flash は、ビデオを Flash プロジェクトに組み込むためのさまざまなオプションを備えています。オプションの種類が多くなると、ビデオの読み込みとエンコードを行う際に使用するファイル形式、コーデック、圧縮の設定を決めることが難しくなる場合があります。
端的に言うと、想定可能なあらゆるビデオ開発のシナリオに対して有効に機能する単一の "最適な" ソリューションというものは存在しません。開発者が Flash のビデオコンテンツを準備する際には以下のガイドラインが役立ちます。
デジタルメディアを扱う際の 1 つの最も大きな問題は、コンテンツのファイルサイズです。オーディオは大量のメモリを消費し、ビデオはさらに多くのメモリを消費します。収録時間 1 分の CD 品質の未圧縮 16 ビットステレオオーディオは、約 10 メガバイトのメモリを消費します。5:1 の圧縮率で圧縮された収録時間 1 分の標準の DV 720 x 480 NTSC ビデオは、約 216 メガバイトのメモリを消費します。
クリアで未加工の、圧縮されていないコンテンツは最高画質で、エンコーディング (または圧縮) アルゴリズムを適用するのに最適な形式です。ただし、こうしたファイルのサイズによってメモリやストレージに大きな負荷がかかりすぎる場合があります。このため、ファイルサイズの管理を助ける目的で "コーデック" (コンプレッサ/デコンプレッサ) が採用されます。
過度に圧縮されたコンテンツや不適切なコーデック技術を使用したコンテンツは、画質が低下する場合があります。さまざまな異なるコーデックの使用により、コンテンツは多様なパスで処理される可能性があります。デジタルメディアコンテンツを扱う開発者は、画質とファイルサイズのバランスを取ることに常に悩まされています。
さまざまな開発者がそれぞれ異なるコーデックを用意しています。各コーデックにはそれぞれの特徴があります。さまざまな種類のビデオコンテンツの圧縮に対して、適しているコーデックと適していないコーデックがあります。たとえば、動きが多いビデオコンテンツに最適な一部のコーデックは、ニュースキャスターが "画面に向かって語る場面" などの静的なビデオコンテンツに対しては最適な結果をもたらしません。
あらゆるビデオコンテンツに適切な特定のコーデックを推奨することは不可能です。特定のコンテンツに対してコーデックを推奨することも非常に困難です。さまざまなコンテンツタイプについて最適なコーデックを検討することは難しい問題であり、このテクニカルノートの範囲外です。詳細については、「 追加情報 」に記載されている一般的なリソースへのリンクを参照してください。
Flash は、Apple 社の QuickTime API (多くの異なるコーデックをサポートする) および Microsoft 社の AVI ファイル形式とその関連コーデックをサポートします。これらの技術を利用することにより、Flash ではビデオと Flash Video (FLV) 形式との間の変換を行うことができます。
QuickTime を使用する場合の Macromedia 推奨ビデオコーデック :
QuickTime ムービーファイルに使用すると問題があることが認識されているビデオコーデック :
その他の制限事項 :
QuickTime がサポートするその他すべてのコーデックおよび AVI に関連するコーデックは、Flash で機能します。上に記載されていない特定のコーデックを使用してビデオを読み込む際に問題が発生した場合は、いずれかの推奨コーデックを使用してコンテンツを再圧縮してみてください。
通常、サポートされるファイル形式であれば、Flash で使用する場合にファイル形式間の一般的な優劣はありません。MOV、MPEG、または AVI ファイル形式によるまったく同じ画質とフレームレートのビデオは、Flash への読み込み後もすべて同等です。
QuckTime 4 (Windows と Macintosh) がインストールされている場合、埋め込みビデオとして読み込み可能なビデオファイルの形式は次のとおりです。
| ファイル形式 | 拡張子 |
|---|---|
| Audio Video Interleaved | .avi |
| Digital video | .dv |
| Motion Picture Experts Group | .mpg, .mpeg |
| QuickTime movie | .mov |
メモ : 上記で説明したように、Flash では QuickTime を使用する場合に MPEG ビデオのオーディオトラックを読み込めません。
DirectX 7 以降 (Windows のみ) がインストールされている場合、埋め込みビデオとして読み込み可能なビデオファイルの形式は次のとおりです。
| ファイル形式 | 拡張子 |
|---|---|
| Audio Video Interleaved | .avi |
| Motion Picture Experts Group | .mpg, .mpeg |
| Windows Media file | .wmv, .asf |
システムでサポートされていない形式のファイルを読み込もうとすると、読み込みを完了できないことを示す警告メッセージが表示されます。場合によっては、ファイルからビデオを読み込むことができても、オーディオは読み込めないことがあります。
すべてのオーディオとビデオは、読み込み時に Sorensen 社の Spark コーデックを使用して、Flash オーサリング環境にエンコードされます。Sorensen 社の Spark コーデックは、一般的な目的に適した優れたコーデックであり、SWF に埋め込まれたすべてのビデオに対する決定的なエンコーディングです。単一のコーデックをサポートすることにより、Flash Player のサイズをできるだけ小さく保つことができます。
サードパーティのソリューションにより、フルモーションビデオを Flash ビデオにエンコードするための追加オプションが提供されることがあります。
本来のフレームレートで再生した方がビデオの品質はずっと優れているので、配信チャンネルや再生プラットフォームが高いフレームレートに対応できる場合は、フレームレートを落とさないでおくことをお勧めします。高いフレームレートの場合、ダウンロードするためには広い帯域幅が必要になり、再生するためには大きなメモリ容量と高いプロセッサ速度が必要になります。
フレームレートを低くする必要がある場合は、フレームレートを整数で割り切ることにより最適な結果が得られます。
ビデオのフレームレートは FLA のフレームレートと一致する必要があるため、SWF ファイルにビデオが埋め込まれている場合、ビデオの元のフレームレートは重要な考慮事項です。
ソースビデオが動的に圧縮されても、Flash から書き出されるビデオの画質が向上することはありません。Flash で処理できるのは既存のデータ (つまり既存のビデオ画質レベル) だけです。同様に、フレームレートを高くして書き出しても、フレームが増えることはなく、ビデオ画質が向上することはありません。Flash で作成されたコンテンツの画質が悪い場合は、ソースファイルの圧縮率を低くするか Raw 圧縮を試してみてください。または、[読み込み] ダイアログボックスで別の設定を試してみてください。
Macromedia Flash Player 6 をインストールしていれば、埋め込みビデオが含まれている SWF ファイルを表示することができます。Macromedia Flash Player 7 をインストールしていれば、外部にリンクされる FLV ファイルが含まれている SWF ファイルを表示することができます。ビデオを表示するために、使用するシステムに他のコーデックをインストールする必要はありません。
サードパーティのコーデック、圧縮、ビデオ関連リソース :
このテクニカルノートは、米国 Macromedia, Inc. の Importing Video: Files and Encoding Guidelines (TechNote 18990) をもとに作成されました。
| 最終更新日: | 2005年8月26日 |
|---|---|
| 作成日: | 2004年9月24日 |
| ID: | fl0332 |
|---|---|
| Product: | Flash |
| Versions: | 2004 |
| OS: | All |
| Browser: | All |
| Server: | N/A |
| Database: | N/A |
| Former ID: | N/A |