既存フォントの修正
既存フォントを開いて修正を加えるのは Fontographer の最も基本的な機能です。あなたがすでに持っているフォントを開けて、変更を加え、新しいフォントを作成する(フォントを開くのに問題がある場合は「フォントを開く」の項を参照)のはとても簡単です。が、時として「ラインスペーシング」や「キャラクタスペーシング」などのスクリーン表示の見かけが微妙に変わることがあります。このテクニカルノートではフォントの開け方、編集の仕方、そして新しいフォントの作成の仕方について述べます。次のセクションでは新しいフォントを元のフォントのより微妙な見かけの特徴に合わせるために Fontographer 4.1 が用意している調整機能について解説します。これらの調整が必要になることはあまり無いはずですが、Fontographer 4.1はあなたがその作業をできるだけ容易に行えるようにします。
既存フォントの修正とフォント作成の基本ステップ
プリンタフォントを開きます。(ここで問題が起きるときは、「フォントを開く」の項を参照。)
必要に応じてキャラクタを変更、または追加します。詳しくはユーザーガイドの第3章をご覧ください。
あなたが新たに作成するフォントの名前を変更します。フォント名(アプリケーションの「フォント」メニューに表示される名前)は「エレメント」メニューの「フォント情報...」を選んでセットします。ダイアログの「ファミリー名」フィールドに新しい名前を入力し、「スタイル名」フィールドの左側にあるポップアップメニューからスタイル名を選択して、「OK」をクリックします。あなたが作成するフォントにはこの名前がつきます。(詳しくはユーザーガイド 9 ページの「フォントに名前を付ける」を参照してください。)
ファイルメニューの「保存」コマンドで Fontographer データベースを保存します。これ以降このフォントをさらに修正したい場合はプリンタフォントを開けるのではなく Fontographer データベースを開いて変更を加え、新しくフォントを作成します。
フォントを作成します。詳しくはユーザーガイドの第7章をご覧ください。
フォントをシステムにインストールします。ユーザーガイドの第9章をご覧ください。
さて次のセクションでは既存フォントのラインスペーシングとキャラクタスペーシングをより良く維持する方法を紹介します。セクションはプラットフォーム別に分けてあり、特別に記述が無いかぎりそれぞれのステップは TrueType と PostScript Type1 フォント共にあてはまります。
Macintosh フォントを修正して Macintosh フォントを作成する場合:
プリンタフォントを開きます。(ここで問題が起きるときは、「フォントを開く」の項を参照。)
あなたが新たに作成するフォントの名前を変更します。フォント名(アプリケーションの「フォント」メニューに表示される名前)は「エレメント」メニューの「フォント情報...」を選んでセットします。ダイアログの「ファミリー名」フィールドに新しい名前を入力し、「スタイル名」フィールドの左側にあるポップアップメニューからスタイル名を選択して、「OK」をクリックします。あなたが作成するフォントにはこの名前がつきます。(詳しくはユーザーガイド9ページの「フォントに名前を付ける」を参照してください。)
ビットマップをインポートします。(ファイル > 読み込み > ビットマップ)ダイアログボックスで元になるフォントのビットマップスーツケースを選択します。対応するビットマップを持たないTrueTypeの場合はこのステップを飛ばしてください。
カーニングとスペーシングを「メトリクス読み込み」ダイアログからインポートします。(ファイル > 読み込み > メトリクス)このダイアログでは、元の PostScript フォントのビットマップスーツケースか、アウトラインとして開いた TrueType フォントスーツケースを選択します。TrueType スーツケースを選択すると、「FOND」か「SFNT」情報のどちらかを選ぶように要求されますが、この場合は「FOND」を選びます。
さて、次のステップを可能ならしめるために私たちは「メトリクス読み込み」に「アセンダー/ディセンダー」読み込みの新機能を与えました。アセンダー/ディセンダーは AFM/FPND/TrueType/Altsys font metrics ファイルから読み込まれます。TrueType ファイルを選択したときには同時に em square/leading/Underline Position/Underline Thickness も読み込まれます。Altsys font metrics ファイルへのアセンダー/ディセンダーの書き込みも追加しています。
アセンダー/ディセンダーを「メトリクス読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。ここで選択するファイルは元の PostScript フォントのビットマップスーツケース(これによって元の「FOND」のアセンダー/ディセンダー情報が維持されます。)か、アウトラインとして開いた TrueType フォントスーツケースを選択します。TrueType スーツケースを選択すると、「FOND」か「SFNT」情報のどちらかを選ぶように要求されますが、ここでは「SFNT」を選びます。「エレメント」メニューから「ビットマップ再計算...」を選び、ダイアログの「対象文字」ポップアップメニューの「未定義文字」(このために追加された新機能です)を選択します。「オプション」ポップアップメニューからは「行間隔を保つ」を選び、「OK」をクリックします。これはプリンタフォントのキャラクタのうちビットマップに無いものがラインスペーシングに影響を与えないようにするためです。
必要に応じてキャラクタを修正または追加し、定期的にデータベースを保存します。ユーザーガイドの第3章に詳細が解説されています。
新しいキャラクタのビットマップを再計算します。「ビットッマップ再計算...」ダイアログの「対象文字」ポップアップから「変更した文字」を、「オプション」ポップアップからは「行間隔を保つ」を選び、「OK」をクリックします。これは新しいキャラクタがあなたの新しいフォントのラインスペーシングに影響を与えないようにするためです。
フォントを作成します。詳しくはユーザーガイド第7章をご覧ください。
Macintosh フォントを PC で使用するために修正する:
プリンタフォントを開きます。(ここで問題が起きるときは、「フォントを開く」の項を参照。)
あなたが新たに作成するフォントの名前を変更します。フォント名(アプリケーションの「フォント」メニューに表示される名前)は「エレメント」メニューの「フォント情報...」を選んでセットします。ダイアログの「ファミリー名」フィールドに新しい名前を入力し、「スタイル名」を選択します。スタイル名は Plain、Regular、Bold、BoldItalic、Italic のいずれかでなくてはなりません。Windows はこれら以外のスタイル名を認識しません。
注意:Windows 3.1 が認識するスタイルは Plain、Bold、BoldItalic、Italic の4つだけです。それらのスタイルに与えることができる有効なスタイル名は、Plain に「Plain」、「Roman」および「Normal」、Italic に「Italic」と「Oblique」、Bold には「Bold」、「Medium」、「Black」および「Heavy」、BoldItalic に「BoldItalic」と「BoldOblique」です。
もしもあなたのフォントのファミリー名が「My Font」でスタイル名が「Condensed」の場合、スタイル名を変更せずに Windows にコンバートすると、そのフォントは正しく表示・プリントされません。フォント名を「MyFontCondensed」、スタイル名を「Plain」に変更します。
カーニングとスペーシングを「メトリクス読み込み」ダイアログからインポートします。(File > Import > Metrics)このダイアログでは、元の PostScript フォントのビットマップスーツケースか、アウトラインとして開いた TrueType フォントスーツケースを選択します。TrueType スーツケースを選択すると、「FOND」か「SFNT」情報のどちらかを選ぶように要求されますが、ここでは「FOND」を選びます。
アセンダー/ディセンダーを「メトリクス読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。ここで選択するファイルは元の PostScript フォントのビットマップスーツケース(これによって元の「FOND」のアセンダー/ディセンダー情報が維持されます。)か、アウトラインとして開いた TrueType フォントスーツケースを選択します。TrueType スーツケースを選択すると、「FOND」か「SFNT」情報のどちらかを選ぶように要求されますが、ここでは「SFNT」を選びます。
必要に応じてキャラクタを修正または追加し、定期的にデータベースを保存します。ユーザーガイドの第3章に詳細が解説されています。
フォントを作成します。詳しくはユーザーガイド第7章をご覧ください。
PC フォントを PC で使用するために修正する:
プリンタフォントを開く前に「ファイル」メニューの「環境設定...」を選択します。「一般」設定パネルの「フォントのオリジナルエンコーディングを保持する」をオンにして「OK」をクリックします。
プリンタフォントを開きます。(ここで問題が起きるときは、「フォントを開く」の項を参照。)
あなたが新たに作成するフォントの名前を変更します。フォント名(アプリケーションの「フォント」メニューに表示される名前)は「エレメント」メニューの「フォント情報...」を選んでセットします。ダイアログの「ファミリー名」フィールドに新しい名前を入力し、「スタイル名」を選択します。スタイル名は Plain、Regular、Bold、BoldItalic、Italic のいずれかでなくてはなりません。Windows はこれら以外のスタイル名を認識しません。
注意:Windows 3.1 が認識するスタイルは Plain、Bold、BoldItalic、Italic の4つだけです。それらのスタイルに与えることができる有効なスタイル名は、Plain に「Plain」、「Roman」および「Normal」、Italic に「Italic」と「Oblique」、Bold には「Bold」、「Medium」、「Black」および「Heavy」、BoldItalic に「BoldItalic」と「BoldOblique」です。
もしもあなたのフォントのファミリー名が「My Font」でスタイル名が「Condensed」の場合、スタイル名を変更せずに Windows にコンバートすると、そのフォントは正しく表示・プリントされません。フォント名を「MyFontCondensed」、スタイル名を「Plain」に変更します。
もし元のフォントが Postscript Type 1 の場合、カーニングとスペーシング情報を「メトリクス読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。選択するファイルは .AFM および .pfb に付随した .PFM ファイルです。あてはまるファイルがあればそれを選択します。PC TrueType フォントの場合はこのステップが自動的に行われます。
もし元のフォントが PostScript Type 1 の場合、アセンダー/ディセンダー情報を「メトリクス読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。選択するファイルは .AFM および .pfb に付随した .PFM ファイルです。あてはまるファイルがあればそれを選択します。PC TrueType フォントの場合はこのステップが自動的に行われます。
フォントを作成します。詳しくはユーザーガイド第7章をご覧ください。PC フォント作成に関する解説があります。
PC フォントを Macintosh で使用するために修正する:
プリンタフォントを開く前にそのフォントが Macintosh 用に再エンコードされるように設定を変更します。ファイルメニューの「環境設定...」を選び、「一般」設定パネルの「各文字を Macintosh のエンコーディングに変更する」をオンにセットし、「OK」をクリックします。
プリンタフォントを開きます。(ここで問題が起きるときは、「フォントを開く」の項を参照。)
あなたが新たに作成するフォントの名前を変更します。フォント名(アプリケーションの「フォント」メニューに表示される名前)は「エレメント」メニューの「フォント情報...」を選んでセットします。ダイアログの「ファミリー名」フィールドに新しい名前を入力し、「スタイル名」フィールドの左側にあるポップアップメニューからスタイル名を選択して、「OK」をクリックします。あなたが作成するフォントにはこの名前がつきます。(詳しくは「フォント名とファイル名」の項を参照してください。)
もし元のフォントが Postscript Type 1 の場合、カーニングとスペーシング情報を「メトリクスを読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。選択するファイルは .AFM および .pfb に付随した .PFM ファイルです。あてはまるファイルがあればそれを選択します。PC TrueType フォントの場合はこのステップが自動的に行われます。
もし元のフォントが PostScript Type 1 の場合、アセンダー/ディセンダー情報を「メトリクス読み込み」ダイアログ(ファイル > 読み込み > メトリクス)からインポートします。選択するファイルは .AFM および .pfb に付随した .PFM ファイルです。あてはまるファイルがあればそれを選択します。PC TrueType フォントの場合はこのステップを飛ばしてください。
フォントを作成します。詳しくはユーザーガイド第7章をご覧ください。
TrueType を PostScript に変換:
TrueType フォントを開く。
「フォント」ウィンドウで「すべてを選択」を選択。
「エレメント」メニューから「パス整理」を選択。
「最外端ポイントを追加」と「パスを単純化」("2" で十分です)をオンに設定し、「OK」をクリック。
「パス整理」終了後、「ヒント」メニューの「垂直並びゾーン」を選びます。
「再計算」ボタンをクリックして「OK」。
全キャラクタが選択されているのを確認して「ヒント」メニューの「自動ヒント」を選択。
フォント名を変更する必要がある場合は、「エレメント」メニューの「フォント情報」を選択し、名前を変更します。
フォントを作成。PostScript Type 1 と、最低1サイズのビットマップフォントを含んだビットマップファイルを作成します。これでフォントをインストールして使用する準備ができました。
PostScript を TrueType に変換:
PostScript フォントを TrueType フォントに変換する場合、以下のステップで適切に情報が付与された TrueTypt フォント作成に必要な、より十分なレンジのヒンティングを設定できます。
「フォント」ウィンドウで全キャラクタを選択。
「ヒント」メニューから「垂直並びゾーン...」を選択。
「再計算」ボタンをクリック、「OK」。
(すでに選択されていない場合)「ヒント」メニューからこんどは「自動ヒント」を選択。 これで TrueType ヒンティングが作成するフォントに与えられます。