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CID-Keyedフォントってなに?

CID-Keyedフォントの運用について
概要

概要
CID-Keyedフォントファイルフォーマットとは何か
    CIDとは"Character IDentifier"を略した言葉で、新しいコンポジットフォントのファイルフォーマット、文字と字形の管理方式を指します。日本語、中国語、韓国語などダブルバイトや文字種の多い欧文フォントなどに最適化されたフォーマットです。文字形式はアドビのType1フォントフォーマットで記述され、ファイル構造が従来のOCF (Original Composite Font)に比べシンプルになっています。"CMap"(キャラクター マッピング ファイル)と呼ばれる、各種の文字配列(エンコーディング)をCID番号で管理するファイルと、"CID Fontファイル"と呼ばれる字形、ヒント情報など関連情報を含む2つのファイルで構成されています。

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なぜ新しいフォントフォーマットが必要になったのか

    将来を見据えたテクノロジーの開発はフォントのリーディングメーカーとしての使命と考えています。フォント製品は、ソフトウェアでありながら、システムに非常に近い存在でありOSやアプリケーションソフトのように頻繁にアップデートをすることが許されません。アドビでは近未来のテクノロジーを展望するにあたり、4年ほど前から将来を見据えた上でテクノロジーの進歩に耐えうるフォントのあるべき姿に関して検討をすすめてまいりました。まず最初に、フォントファイルの構造そのものの抜本的な見直しを行いました。その結果、将来のOS、ポストスクリプト インタプリタの柔軟性と効率をさらに高めるため、また先進的な機能を提供するためにはCID-Keyedフォントファイルフォーマットが最適であるとの結論に至りました。

    アドビの将来のテクノロジーはCIDテクノロジーを基盤にされ、今後出荷されるプロダクトにおいて実現されていきます。例えば、従来文字セットの違いから不可能であった、Macintosh / Windows環境間で発生するプラットフォーム固有の文字が片方では再現されないという、いままでは常識であった不具合をCID-KeyedフォントファイルフォーマットとAcrobat 3.0Jで解消することが可能となりました。Adobe Acrobat 3.0Jは、PDFファイルを作成時にCID-Keyedフォントファイルフォーマットのテクノロジーを利用して文字にCID番号を振当てます。Macintosh環境でAdobe Type Library (ATL ) 2.0Jの書体を使用し、Windows環境でAdobe Type On Call 1.0Jが提供する書体を使用することで、同一書体で同一の文字を再現することができます。 具体例として、

    1. マイクロソフト文字セットを使用して作成され、Macintoshの文字セットに存在しない文字を両プラットフォームでCID-Keyedフォントファイルフォーマットを使用しPDF化することにより、Macintoshの環境で同じ書体で同じ文字を再現/印刷することができます。

    2. Adobe Illustrator Macintosh版で作成された異体字を含むファイルをAcrobat Distillerを使いPDF化しWindows環境で開いた場合、同じ書体で同じ異体字を再現/印刷することが可能です。



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CID-Keyedフォントファイルフォーマットのメリット

    主に、下記の5つのメリットがあります。
    1. 構造がシンプルになったことにより、画面描画および印字速度が向上しています。
    2. ファイル容量が従来に比べ約10%減少しています。(注:教科書体等スクリプト系の書体はヒント情報を強化したためサイズが増加しています)
    3. プリンタフォントに解像度制限があるフォントでは、低解像度の制限が600 dpiから1200 dpiになりました。
    4. CD-ROMでの供給により、従来に比べインストール、ダウンロード時間が短縮されかつ簡単になりました。また、インストールとダウンロードを一回の操作で同時に行うことができます。
    5. "CMap"で文字配列を管理しているので、将来新しい文字配列が実用になったときもこのファイルを追加することで数種類の違う文字セット、エンコーディングに対応できます。



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アプリケーションソフトの制限

    従来通り、全アプリケーションで利用可能です。CID-Keyedフォントの付加機能(Macintosh版のみに実装)を利用する場合はCIDの機能に対応したAdobe llustrator、Adobe PageMaker等のアプリケーションが必要になります。今後アドビが出荷するアプリケーションソフトはこれらの機能を十分考慮した設計となって行きます。また、他のソフトウェアベンダーに対しても積極的に技術サポートを行っております。

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CID-Keyedフォントの運用について